2022年が終わると聞きました ほんとうですか？これを書き始めたのは2022年12月31日17:30 ほんじつ2本目のライブに向かう電車に揺られながら、です 忘年のためのミーティングが長引いて リハーサルに遅れそうでそわそわしています みなさまいかがお過ごしですか？

2022年は 感情にありふれた1年になりました
うれしいも、たのしいも、しあわせも、かなしいも、くやしいも、つらいも、すきも、きらいも、ぜんぶ ぜんぶ

こんな1年を過ごすことになるとは思わなかった、というのが本音です 活動休止をすることになるなんて ひとり暮らしを始めることになるなんて 事務所を独立することになるなんて アイドルを辞めることを考えるなんて

ここからは 先日12月25日の活動再開単独公演のMCでお話したことを書きます 活動休止をしたとき いまはまだしまっておいて ちゃんと活動再開できたときにお話しようと決めていたお話 

SOMOSOMOが活動休止をすること わたしは最初反対していました もし活動休止をしてしまったら わたしは帰って来れる自信がないです、と言いました 体力的にも 精神的にも 一度休んでしまったらもう帰って来れる自信がないです 同じモチベーションで またステージに立てる自信がないです と

でも正直なところ もっと感情的だったと思います、心の中では

いままで死に物狂いで 休まないことを正義としてアイドルをしてきたのに いま休んでしまったらいままでの努力はどうなる？
40度の熱が出てもライブに出ようとして 家で泣きながらライブを休んだ日のことは？深夜まで続くライブラッシュに組み込まれた渋谷駅前のビラ配りの真っ最中に ひとりで思わず涙が出た日のことは？遠征の前日ライブから帰ってきてくたくたになって 泣きながらリビングでメイクも落とさずに寝て起きてまた泣いて シャワーを浴びて早朝の集合時間に平然と間に合うように電車に飛び乗った日のことは？

多数派の青春のすべてを置き去りにして 一般的なまともな人生を後回しにして この世界に飛び込んできたわたしには 気が付いたら想像以上に何にもなくなっていたように思えた 時間が経てば経つほどそれは濃くなって それを実感して でもわたしにはSOMOSOMOがあるから大丈夫だっていう事実に救われて 
だからSOMOSOMOでいたいのに SOMOSOMOでいるしかないのに アイドルでいるしかないのに アイドルじゃないわたしに存在価値なんてないのに と

それでもそのとき自暴自棄にならずに 感情的になりすぎずに でも確かに目を合わせて 言葉を何度も交わし合って 隠しておこうと 我慢していようと決めていた気持ちを吐き出して わたしの体のどこにそんな量の涙が溜まっていたんだろうと思うくらいに泣いたりもして
そうやって この信頼している仲間と 活動休止を迎えることになりました

活動休止を発表してからわたしは何度も ちゃんと帰ってくるよ 誰も辞めないよ 4人で帰ってくるよと 何度も何度も何度も言いました 
それは ほんとうにそれが事実だから、というのもありながら それを人質みたいにしていた部分もあります

心が折れそうになったとき その約束を思い出せるように
その約束を守るために 
その約束を破らないように
その約束をした自分自身を裏切らないように
あなたがこれからも SOMOSOMOを ツクヨミ ケイコを アイドルを 信じていられるように

そうやって ちゃんと 帰ってくることができました

わたしたちは茨の道を選びました
何を手放しても SOMOSOMOだけはぜったいに手放さない道を選びました

わたしはアイドルになりたいわけじゃなかった
アイドルになれるならどこでもいいわけじゃなかった
わたしにとってわたし自身がなれるアイドルはSOMOSOMOだけで ツクヨミ ケイコだけで それ以外のアイドルになりたいとはどうしても思えないし そうするつもりはありません
わたしにとって わたし自身がなるアイドルというものは SOMOSOMOのツクヨミ ケイコとして築き上げてきた時間そのもので その間に名乗ってきた名前や グループ名や 書いてきた歌詞や 歌ってきた歌そのもの
それがないならアイドルをやる意味なんかない
だから この道を選びました

この道を選んだことを 自分自身が誰よりも肯定したいのです いつかのわたしが ぜんぶなんにも間違ってなかったよって教えてあげたいです

わたしたちが選んだ道とはいえ 失ったものがあまりにも多くて そしてそのひとつひとつが大きくて どうしようもなく悲観的になる瞬間があります いまでも
だけど 失ったものが多いぶん 大きいぶん この手に残ったものを大切にしたいと思います

SOMOSOMOがあっても なんにもないこと
でも なんにもなくても SOMOSOMOがあること
だから わたしはここで生きるしかなくて 
ここで生きたいと思います ほんとうに、つよく

いままで出会ってくれたひとへ いまはもうそばにいないひとへ いまそばにいてくれるひとへ これから出会うひとへ 
あなたも含めて これがわたしの人生です ありがとう

これからも そばにいてくれるひとへ
あなたがわたしを選んでくれたこと 間違ってないよって自信を持って言えるわたしになります どうかその日までそばにいてくれたらうれしいです ほんとうにありがとう

2022年に置いておきたいものを置いていけるように 2023年に連れていきたいものを連れていけるように 殴り書きみたいに書き進めているから ごちゃごちゃになっているかも それも鮮度で愛してもらえる文章になっていたらいいな

2022年はありがとうございました 2023年もどうかよろしくお願いします よいお年を