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陣痛って痛いよりも、重苦しい②

2020/5/24 23時台に男児を出産しました!出産は命がけと覚悟していたので、母子ともに生きていることにとても感謝しています。ちなみに病院到着時の子宮口は4cm、そこから1.5時間で出産しました。初産にも関わらず。

今回は分娩レポートとして、

☑︎ 出産当日の経過
☑︎ 1.5時間スピード出産の裏側
☑︎ 陣痛という痛みの感覚について

を、3記事に渡りまとめました。
この記事では、"1.5時間スピード出産の裏側"をお届けします。
これから出産を控えているご本人や、周りの方にとって、イメージの参考になったら嬉しいです🙌


1.安定しない陣痛間隔

家にいる時の陣痛間隔が教科書通りではなく、「果たしてこれは家で我慢するものなのか?」と、何度も悩みました。勿論病院には相談したのですが、「5分以下で一定」の回答のみ。そうですよね、子宮口が開いてくれなきゃ始まらない訳ですから。

・吐き気を耐える怖さ
・痛みの様子の変化
・家にいる不安
⇒夫は発作時協力してくれるんだけど、有効的じゃないし、私も気が立ってくる。ここまで来ると素人同士でいるよりも、プロに頼る方が私的にストレスが少ないなって判断しました。

これらを理由として、私は21:30に陣痛間隔が5分以下で安定しないまま病院へ向かいました。ちなみに私は子宮口4cmの時点で既に歩くこともままなりませんでした💧


2.立ち会いNGの分娩

私的にはこれが逆にとても良かったです。自分のペースで、気兼ねすることなく、いきみ逃しが出来た気がします。我を忘れてはいない(はず)のですが、普段の自分じゃない姿を夫に見られている事に気が散ってしまいそうと思ったのです。

一人だったからこそ、「医療スタッフはこんなの日常茶飯事だから、遠慮する必要ないや」って私は開き直りました。恥ずかしげもない姿を晒しました。陣痛室でベッドに寝かされてからというもの、胡座姿勢になる余裕などなくて。リクライニングで上体起こすのが関の山。
なので「失禁しても良いですか」って聞いたらOKもらったので、とにかく"いきみ逃し(=排便感を逃す)"のみに専念しました。股開いて強制的に力が入らない姿勢を作ったりして……。というわけで、この頃は練習していたソフロロジーなんて全く出来なかったんです。

お腹と腰を温めながら「いきまなぁぁぁぁい!!!うるさくして、すいませぇぇぇぇん!!!はぁぁぁぁぁ(呼気)」と、いきみたい気持ちを声のエネルギーに変換していました。うるさすぎます。

インターバルの時は、気絶さながら寝ていました。


3.「もう少し寝ていたい」の分娩

◆いきみとは、全力の排便行為
「いきみたいとき、いきんで良いよ」って言われてからは、ヘソの方を向いて全力の排便行為さながら力を入れます(いきみ)。「いきみたくない時は、力を抜いてゆっくり深呼吸」と言われるんですが、最初はそのタイミングが分からなかったです。

分かったことといえば、ヘソの方を見ると、"めっちゃ便がしたい!ふんばりたくて仕方ない"、ということ。そして、踏ん張っている最中は"呼吸が止まるので息苦しい"ってこと、でした。
「出産はスイカを鼻から出す痛み」って良く聞きましたが、私的には痛いってよりは、

便を出したい・踏ん張りたい(=いきみたい)
でも、息苦しい

という感じでした。発作時はいきみたくて仕方ないんですが、何てったって息苦しい。
なので、インターバルのタイミングが分かってくると「息苦しいし、疲れたから、暫く寝ていたい」と思ってしまうのです。

◆胎児の動きに合わせて
いきむ・いきまない、の加減が分かってきてからは、胎児の動きを感じ取ろうとしました。「陣痛は胎児が出るためのパワー」と何処かで聞いていたので、「私は今、胎児に力を送ってるんだ」と自分を鼓舞しました。一緒に頑張っているんだと。
だからインターバルの時、頭が引っ込んだのが分かったし、お産の進みが遅くなった(=発作が減った)のも何となく分かりました。私が「もう少し寝ていたい」って思ったから、胎児も少し待ってくれたのかもしれません。

「胎児が私に合わせてくれているかも?」って事に気付いてからは、胎児の頭を意識して、彼が降り続けてこれる間、いきみ続けました。

「心拍数を落として産道を通る、胎児の方が苦しい」だったら、その苦しさを少しでも短時間で済ませたい

そう思ったからです。
無呼吸の時間ってこんなに長くても大丈夫なの?ってくらい長い時間いきみ続けられたので、自分の力に驚きました。

余談ですが、助産師さんがBGMを流そうとしてくれたのですが、それを拒否しました。それだけ、胎児と自分の体に集中したかったんだと思います。


【おまけ】この助産師さんじゃなきゃ産めなかった

担当してくれた助産師さんが、私にはコウノドリの小松さんに見えました。
分娩室に入ってからの「ここからは、ずっと一緒に居られるよ」という言葉の心強さ。
ガウンを着た姿の格好良さと、頼もしさ。

そして何より、1.5時間で分娩出来たのは、この助産師さんの

「"自分が"、いきみたいって思ったときに、いきんで良いよ」

という言葉のおかげだと思います。自分と胎児のペースに集中出来たことが、結果としてインターバル時のリラックス(=睡眠)にも繋がったのかなぁと。

素人の意見ですが、この「自分のペースで」という分娩には「助産師の指示を冷静に聞ける」っていうのが、もしかしたら必要かもしれません。
痛みや苦しみに我を忘れてしまっては、自分のペースなんて分からないですし、分娩台で暴れると危険ですしね。


次もし縁があった際には、無痛分娩がいいなぁって思っていますが、胎児の力を感じながら自らの力を振り絞れる自然分娩もありかなって思っています。陣痛室で声出して良いなら(笑)。

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