そういえば
お酒は嫌いだったな
と、思い出したのは
父の3回忌の準備をする頃だった

私の簡単な紹介をする
お酒を出すお店に勤める夫に
会う口実はお酒の美味しいお店巡りという娘と
猫2匹の家族

職場の飲み会は必ず企画して楽しむ
完全秘密の飲み会も毎月開催

今年に入っては
夫との週一度の食事でも
お酒を楽しむようになって来た

あと忘れてならないのが
電車の旅には必ず
お酒とおつまみを購入すること
その土地の地酒や食べ物はもちろんのこと
なんなら、駅売店の地ビールとスナック菓子も最高！

ここまで来ると、私はお酒大好き人間だと言ってもいいと思う
けれども、１つだけお酒が飲めないところがある

それは、私の実家だ
そして、父が生きていた頃だ

父を思い出すと必ず
お酒が共にある
亡くなる前に緊急搬送される直前まで
一日中、ビールを飲んでいた

今ならわかる
気が弱いのにプライドが高い父が、
何かを言うにはお酒の力が必要だったんだと
けれども、結婚するまで
そんな父の弱さがわからず
特に幼少期の頃は、父が飲むお酒を憎んでいた

そんな私が
父の好きなメーカーのビールを好み
病気で飲めなくなった日本酒を飲む

変わるものだなあ
こんなふうに私の人生に深く関わるお酒
とても心地よくて、楽しいお酒

今なら父に
一緒に飲もうよって
大好きなラガービールを注いであげるのに
それができないことが、ちょっと悔しくて悲しくなった

そうだ
これからお酒を飲むときは
空の上の父に勧めてから
飲もう！