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ものごとを科学的に考えるボクが日常的に考えていること

ボクがいつも考えていること

自己紹介にも書いたが、ボクの仕事は「ものごとを科学的な目線でとらえて、 現場オペレーションを言語化し、できるだけ簡易な方法で業務に落とし込める効率的な仕組みを考えること」である。

誰もが不安を抱えて生きている

現代の日本は豊かで便利な世の中であるが、みんな何かしら不安を抱えている。例えば社会の経済状況の不安定さや日本の将来の不透明さなどは誰しも不安を感じるところだろう。
それに加えて若い人たちは、自分のやりたいことを仕事にできるのか、今の仕事が自分にあっているのか、どのようにキャリアアップすればいいかなど、自分に直接関わるところにも不安を感じているだろう。

このアカウントで書きたいこと

このアカウントでは、中小企業の経営層および幹部の人たちがビジネスの運営において不安を感じやすいところをピックアップして、以下の3点にフォーカスして記事を書いていこうと思っている。

1. あなたが不安に感じていることの言語化と解説
2. あなたの不安を解消するためのマインドセット
3. あなたの不安を解消するための具体的な方法

ただし、ボク自身が長年物流業界に身を置いて来たので、記事内容が物流寄りになるであろうことをご了承いただきたい。また、いただいた質問には丁寧に答えたいと思っているので、コメントやDMなどお気軽に送っていただけると幸いだ。

それでは、どうぞ。


「科学的」とはどういうことなのか

京都大学 理学部のホームページによると、2つの特徴で「科学的」であることを説明できるそうだ。その2つとは「高い再現性」と「明確な因果関係」である。

-- 1 つ目は、ある事柄について考えたり調べたりする時、その方法が同じならば、いつ・どこで・誰であったとしても、同じ答えや結果にたどり着くことです。これは再現性という性質です。言い換えると、調べる人によって結果がバラバラだったり、同じ人でも毎回違う答えが出てきたりするようなものは、”科学的”ではありません。別の人が結果をもう一度再現できなくてはならないのです。コツや勘のようなものは、誰にも説明できず、再現性が無い限りは科学的ではありません。

2 つ目は、原因と結果の関係がきちんとあるということです。これは因果関係という性質です。例えば、天気予報を完全に的中させることはまだ不可能ですが、気圧や気温、湿度によって天気が決まることはある程度はっきりしています。分かる範囲の法則を使って天気を予測するならば、たとえ完全には当たらないとしてもそれは十分に科学的なのです。あるいはスリッパを放って明日の天気を完璧に当てられる人が現れたとしても、スリッパと天気の間に関係がない限りは全く科学的ではないのです。

しかしながら、科学的なものとそうでないものの間にはっきりした境界線があるわけではなく、あくまでも程度の問題です。どのあたりが科学的でどの部分は科学的でないか、理由つけて皆が納得できる説明をすることこそが、まさに科学的な態度だと思います。--


物流(Logistics)は科学的要素が多い

ボクの得意分野である、物流(Logistics)においては、比較的物事が科学的に考えられていると思っている。その中でも庫内業務はテクノロジーの導入(DX化)によって均質性が高められていると感じる。つまり「再現性」が高い。そして生産性の向上を進めるために、データ分析によってボトルネックとなっている箇所を特定し、改善のアクションを取ること=これは原因と結果(因果関係)がある程度明確になっていることから、科学的に物事が考えられているということができるだろう。(昨今はSCMのLogistics部門の中にData scientistという肩書の人がちらほら現れるようになってきたことからも明らかだ)

輸送(Transportation)は非科学的要素が多い

しかし、輸送(Transportation)に関しては、まだまだドライバーや配車マンの経験や勘に頼っている部分が多く、特にtoC向けの小口配送の分野においてはドライバー個々のスキルによって配送効率が大きく変わる。さらにその配送スキルを学ぶ相手は(その人が好むと好まざるに関わらず)偶然先輩となったドライバーである。つまりハイスキルにはハイスキルの系譜があり、ロースキルにはロースキルの系譜ができてしまう
とはいえ、その中でも革新的なオリジナルの配送手順を生み出す強者もいるが、その革新的な手法も身近なドライバーに口コミで伝わっていく他ないので、世の中のTransportationの効率が一気に向上するようなことは起きない。

物流も輸送ももっと科学的に考えて行こう

物流(Logistics)・輸送(Transportation)の業界には、まだまだこういったジレンマが多く存在する。すでに「DX化することが重要!」と叫ばれて数年が経つが、デジタルツールの導入を進めるだけでなく、不安の要因はどこにあり、それを解決するために何をするべきなのか、というところの理解を進めることの方が重要だ。
そのためには、科学的にものごとを考えて、言語化し、マインドセットと共に具体的な解決方法を定義しなければならない。

ボクについて

さて、少しだけボクのパーソナルについて書いておこうと思う。
ただ、ボクは現役のサラリーマンで、諸事情によりボクが所属している会社について書くことができない。よって多くの実名部分が伏せられていることをお許しいただきたい。

MBTI診断を何回やっても「INFJ(提唱者)」の人

ボクは集団で仕事をするより、独りで仕事をしたいタイプだ。だが他人の気持ちを察する能力は高い。肩書にこだわりがなく、平等に接することができる人と一緒に仕事をしたいと思っている。あまり感情に起伏はないが、モラルに欠ける言動をされると、あからさまに顔に出る。
そしてボクは根っからの「参謀タイプ」で、ボク自身が認める相手がボスであれば、めちゃくちゃ優秀な参謀になることは折り紙付きだ。ただし、認めない相手がボスの場合はまあまあな塩対応をしてしまう。

これまでのボクの経歴

ガムシャラに突っ走っていた時代
ボクは、ひょんなことから某大手運送会社に入社した。その会社で配送ドライバー、管理職、法人営業、経営企画、営業管理とキャリアを積むことができたことはラッキーだったと思っている。営業力もPCスキルもコンプライアンスの概念もストレス耐性も、今のボクのベースになっているところはその時代に培われたと言っても過言ではない。そこは非常に感謝している。

いろいろな不安を抱えていた時代
その会社を退職した後、退職金を使って1年ほど遊んでいた。
その時はイベント系の仕事に興味があり、展示会にブースを出したり、大阪某所のビルの屋上でビアガーデンをオープンさせたりしていた。…が、当時はまだめちゃめちゃ生意気な時期だったので、お世話になっていた方々に義理を欠くことになり、イベント系の仕事からフェードアウトした。

そして東京で小さな運送会社を会社を立ち上げた。
しかし、ボクが根っからの参謀タイプなので、会社の経営は全く面白くなかった。その頃はボクの人生の中で一二を争うくらいモチベーションの低い時期だったと思う。とはいえ、この時期の経験がなければ、今の立ち位置を確立することはできなかっただろうと思う。

合計で4年ほどの間ではあったが、サラリーマンでは学べなかったことをたくさん学んで、いろいろな不安や悩みをたくさん抱えていた時期である。

今ボクが立っている場所
その運送会社の社長をしているときに現在の会社から引き抜きに遭った。ボクを引き抜いたその会社(今ボクが勤めている会社)は誰もが知っている超有名企業である。
引き抜きと言っても、ボクが社長だったので決めるのは自分自身だ。打診されたプロジェクトの内容を聞いてみると、世の中を変えるようなワクワクする内容だったので、3日ほど考えて(家族に相談することなく)オファーを受けることにした。会社を畳むにあたり、ボクの元で働いてくれていたドライバーを仲間の会社が受け入れてくれたので大変助かった。そこも感謝だ。

今の会社に入社する時、さすがのボクも非常に不安だった。
これまでの物流の知識と経験を買われて引き抜かれたとはいえ、異業種の会社であることには違いない。入社当初はビクビクしながら仕事をしていたはずだ。だが、意外と水に合ったようで、今では社内でオンリーワンと言っていい立ち位置を確立し、毎日楽しく仕事をさせてもらっている。そして、今の会社で働いていることで、PCやコンプライアンス、フレームワークの活用などのスキルが飛躍的に向上し、科学的にものごとを考える癖が付いたのだ。それは感謝しても感謝し切れない。

そして、ボクにnoteの使い方のイロハを教えてくれた松田優さんにも改めて感謝を捧げておきたいと思う。今年の初めのタイミングで彼女がボクの文章を褒めてくれてなければ、ボクはこんな熱量で記事を書くことはなかったろうと思っている。

文章を読むのも書くのも好きな人

さて、そんなボクだが、子供の頃からよく本を読んでいた。そして一気に同じ系統の本を読むことが多い人である。

そして、自分で文章を考えることも得意であり好きである。
また案外集中力もあるので、何時間でもパソコンに向かって文章を打ち続けることができる体質だ。だけど肩凝りはひどい…

ボクの仕事観と現在携わっていること

今の会社におけるボクの仕事をひとことで説明するのは難しい。
役割としてはBusiness Developmentのマネージなのだが、ボクに割り当てられた「Business」の定義が非常に難しいのだ。やっていることとしては「社外とのリレーションシップの構築」で、いわゆる「営業」ではない。ウチの商品を売り込むわけではないからだ。
ボクがやっていることを敢えて言語化するなら、リクルーターでありエージェントでありエバンジェリストである…といったところだろうか。リクルーター/エージェントとして力量を発揮するには業界に精通していなければならず、エバンジェリストとして力量を発揮するには自分の会社のことをわかりやすく(時として面白おかしく)解説できなければならない。なのでボクは日々インプットとアウトプットを繰り返し、ボクなりにスキルを磨いているとご理解いただきたい。

所属している会社以外にも、いくつかの組織のサポートをしている。
基本的に困っている人が気になってしまう性分なので、頼み込まれると受けてしまうことが多いかもしれない。ただし先に書いたとおり、認めない相手には塩対応してしまう傾向があるので、何でもかんでも引き受けるわけではない。

差し障りのないところで例を挙げると、以下の一般社団法人で代表理事のサポートをしていたりする。

また、これは完全に趣味の領域だが…
SPEEDAのFLASH Opinionのエキスパート登録をしていて、物流に関連する専門家としてビジネスアイディアのアンケートやインタビューを(匿名で)受けたりしている。
FLASH OpinionはSPEEDAから各分野の専門家に質問ができ、24時間以内に5人から専門的な観点の回答を得ることができるというプラットフォームだ。このサービスを知ったときはちょっと衝撃を受けた。その直後くらいに某SNS経由で「エキスパートをやりませんか?」というお誘いが来たので、二つ返事でやることに決めた。これまでに40~50件くらいのアンケートに答えたと思う。

ボクにとって楽しいこととは

他の記事にも書いたが、
ボクは10年前に「楽しそうと思えない方向には進まない」と決めた。

そして、放っておくと独りで家にこもってしまうタイプだ。
これを拗らせると社会不適合者になってしまう…と、一応危機感は持っている。それが今のボクの一番「不安」なところだ。

ボクが長年かけて見つけ出したその不安を解決するソリューションは「楽しいことを積極的に探しに行く」である。そのソリューションを実現するには、まずボクにとっての「楽しいこと」を正しく定義することから始めなければならない。

ボクにとっての楽しいこと。
それは、何か新しいものを創造しているときだ。

若いころは独りで瞬発的に新しいものを生み出そうとしていた。
しかし、いろいろな経験を積んできたことにより、
「規模が大きければ大きいほど」
「理想が高ければ高いほど」
…それは独りでは実現できず、膨大な時間と労力を要するものであるということが分かってきた。そして、創作と生活のバランスを取ることもなかなかに難しい。家族が増えるとなおのことだ。

最後まで読んでくださった方へ

最後まで読んでくださってありがとうございます。
こんな感じのボクですが、このアカウントは、ボク自身の「楽しいこと=創作の場」であると同時に、誰かが困っていることを言語化して解説する場所にしたいと思っています。それによって、ほんの少しでも誰かの問題解決のお手伝いになれば、ボクの「楽しいこと」が本当に実現できる場になるかもしれないと考えています。
しかし、ボクの性分により「割と高めの熱量で、かなりマニアックなことを書く」という方向になると思っているので、少々恐縮しているところです。

なお、疑問や質問などあればお気軽にコメントやDMをいただけると嬉しいです。時にはロジックの間違いなどが埋もれている可能性があると思うので、そういう指摘もいただけると今後の記事への励みになると思っています。

これまで書いた記事をサイトマップに一覧にしています。
ぜひ、ご覧ください。

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