見出し画像

薬指の標本

『博士の愛した数式』の原作者としても知られる芥川賞作家の小川洋子による同名小説を、フランス人監督のディアーヌ・ベルトランが映画化。

あらすじ:炭酸飲料工場で働いていた際に薬指の先を切り落としてしまった21歳の少女イリスは、事故をきっかけに仕事を辞め、知人のいない港町へ引っ越した。そして、森の中にある古びた3階建ての建物の標本室で、ミステリアスな雰囲気の標本技術士とともに働き始めるが……。 

画像1

この作品の少女は、不思議の国に迷い込んだアリスのようだ。
標本技術士の男に見つめられるアリスは、愛の迷宮に迷い込 んでゆく・・・。この標本技術士の少女に向けられる眼差し、 言葉は観ている側の心まで入ってくるほど魅力的でエロティックだ。そしてお互いの体を求め合い、果てた後の二人は絵画のように美しい。


この記事が参加している募集

映画感想文

日々観た映画の感想を綴っております。お勧めの作品のみ紹介していこうと思っております。