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バトルロワイアル

あらすじ:大不況に見舞われ、失業者が全国にあふれる一方、学校では不登校生徒が増大、少年犯罪も多発、少年に対する大人たちの怒りが爆発、こうした国民世論を背景に強力な生存能力を備えた青年の養成と、強い大人の復権を目的とした“新世紀教育改革法”通称BR法が公布された。それは全国の中学3年生の中から無作為に選ばれた1クラスを、最後の1人になるまで殺し合わせるというあまりにも過酷で理不尽なものだった……。

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今作品は残酷である。
中学三年生の生徒が自分が生き残るために殺し合いをするのだから。

しかし、深作欣二監督は下記のことを言っている。

『小説の「42人中学生皆殺し」というのがね、すごくショッキングで私自身の体験というのがやはり同じように、無理やり引っ張り出されて殺される、あるいは殺し合わされるということとピタっと重なったモンですから、それが私の戦争体験と言うか、戦場につれていかれることはなかったけれども、一つの少年時代の大きな体験になってたいうことですね』と。

深作監督の少年時代に味わった戦時中の大人に対する不信感、憎しみ、そして戦時中の様々な恐ろしい体験、想い等を昇華した作品が『バトル・ロワイアル』なのだ。最後、藤原竜也氏演じる七原の言葉は、監督の若者すべてへのメッセージであろう。 


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