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ゴーストランドの惨劇

あらすじ:双子で姉のヴェラと妹のベスを育ててきたシングルマザーのポリーンは、片田舎にある叔母の家を相続し、娘たちを連れて引っ越す。だが、新居に到着して早々2人組の暴漢が家に侵入し、ポリーンは娘を守ろうと必死に抵抗する。その出来事から16年後、ベスは小説家として成功したが、ヴェラは心を病んでいた。

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凄まじい拷問の果ての“殉教”を描いたハードコア・ホラー「マーターズ」(2008)でその名を世に知らしめたフランスの鬼才、パスカル・ロジェ監督。今作品はグリム童話のようなダークファンタジー。ロジェ監督が映画オタクだとわかるのが、映画のオマージュを様々な演出で表しているところ。「ゴーストランドの惨劇」を観ていて様々な名作が頭に浮かんだ。特に「悪魔のいけにえ」を彷彿させる殺人鬼が私的に良かった。そして、二人の少女が終盤、殺人鬼から逃げるシーンはまるで捕らわれたヘンゼルとグレーテルが魔女から逃げる世界観であり、大変美しい。

「ミッドサマー」のアリ・アスター監督がハリウッドなどで注目されているが、パスカル・ロジェ監督も芸術的なホラー映画の名手。もっと注目されるべきだし、活躍してほしいと切に願う。

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映画感想文

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