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心と身体⑦

5人暮らし


 こうして、我が家は子供が3人の5人家族となりました。
3400g、3700g、4200gと、どんどん大きな子供を産み。
出産の度に、私の身体も3キロずつ増え、戻ることはありませんでした。
全員男の子です。結婚当初の希望通り、3人の子供に恵まれ賑やかな暮らしが始まりました。決して穏やかではなく、賑やかでした。

 長男と次男は2歳離れています。次男と三男は3歳離れています。
 3人だと小学校も11年間お世話になりました。
小学校に6年生、4年生、1年生の1年間はどんな学校行事もバタバタの分刻みで、校内を走りまわっていました。3人がランドセルを背負って一緒に登校する姿を見るのが大好きでした。幸せだった。可愛くて。
 村も途中で合併があり、市になりました。ママ友も沢山出来ました。
ご近所のファミリーとも仲良くなり、7家族35人でBBQをしたり、海外転勤が決まった家族があれば送別会をしたり、ハロウィンで仮装してお互いの家を行き来したり。
 子育ての環境は最高でした。

どうしてもの時は

環境は確かに良かった。そうは言っても3人の男の子だ。
『男の子3人!!わー大変だね。』この言葉、今までに何回も言われた。
そりゃ、大変だよ。
でもさ、これが女の子でも大変だよね?いつもそう思ってた。
子育てはずーっと大変だし、男女関係なく悩みは尽きない。
悩みの内容は年々子供の年齢とともに変わっていくけれど終わることはないよねと友人とよく話す。
ずっとだな・・・・・。この先も続くよ。

 我が家は、主人が土日基本仕事で家にいないし、世間の連休や年末年始、お盆や、GWなどまず休みはなかった。子供が小学生の頃までは、それが本当に辛くて、そういう時期に3人の子供と丸っと1日過ごすのが苦痛だった。
 急に一人が熱を出して、医者に行くにしても、子供全員の支度をして連れて行かないといけなかった。
 家の中は、常にぐちゃぐちゃ、結構な頻度で起きる喧嘩、買い物に行けば、勝手にいなくなる。スーパーマーケットでいつも叫びながら、短時間で買い物した。家に置いていけたらどれだけ楽か。留守番まだできなかったからね。
 外出先で怒りがピークに達した事も何回もあって、そういう時はとにかくお前たち車に乗れ!と、子供を乗せてドアを閉めてから無茶苦茶叱った。
 自宅へ帰るまでも、何度も怒りに震え、途中で車を止めて、子供を降ろして、置いていくというのをやったこともある。
 もちろん帰れる距離のところですよ。そうすると子供もわかってきて、『じゃあ、俺も降りるー』と喜んで降りて、競争しながら走って帰ってきたりした。

 イライラする事が増え、叱るというより怒ってしまう。
叱ってばかりの自分がダメな親に思えてきて、落ち込んでいると姉が遠方から駆けつけて、子供たちをどこかに連れて行ってくれたりした。
 近所のお友達も、私の異変に気付き、わが子を全員車に乗せて、数時間公園に連れて行って遊ばせてくれ、私に一人になる時間をくれた。
神様かと思った。
今も、あの時の話をよくするのだけど、『一人にしてやらんとダメだっておもったもん』っと笑ってくれる。一方で私は『あの時は本当にありがとう』と、思い出しては泣くということをしょっちゅうしている。
 辛いときに辛いと言える人がいて、私は本当に助けられた。
 もちろん、私も友達に同じようにした。
皆で、子育てのそういう時期を乗り越えた。
どうしても、一瞬だけでも子供と離れたい時ってあると思う。
涙を見せてもいい友達や家族がいてくれて、私は救われました。


 




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