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若年性認知症に関する映画2選

今回は若年性認知症がテーマの映画をご紹介いたします。偶然づしょうか …タイトルもそっくりな…😊

認知症、他人事と思っていませんか?

映画では二人の女性が登場します。うち一人はトップ女優、もう一人は言語学者。まさか自分が認知症なんかなれるとは夢にも思ってない、いや、そう考える暇もなく働いた矢先にいきなり襲われる体の異変…。認知症という…認めたくない…その過酷な現実をどう受け入れるのか…認知症の進行と心の変化、真の受け入れ方…私も忘れで物忘れ外来まで通ったことがあったので…尚更…色々と考えさせられる映画でした。

映画にさわる前…少しだけ若年性認知症とは…映画の理解にも繋がります。

若年性認知症

若年性認知症とは、65歳未満で発症した認知症をいいます…若年性認知症は、平均発症年齢が51歳と働き盛りでの発症が多いため、高齢で発症する認知症とは異なるさまざまな問題が起こります。

一般的な認知症の場合、症状はゆっくりと進んでいきます。たとえば、アルツハイマー病で物忘れが目立つようになってからしばらく経つと、月日がわからなくなり、次いで計算ミスが増え、しばらくすると言葉がうまく使えなくなる...というような症状が現れます。

若年性認知症は、仕事や家事、育児などをしている年代の人が発症するため、うまくいかないことが増えてくると、自分でもおかしいと思い、ミスしないよう敏感になります。ところが、それでもうまくいかないため、イライラしたり、不安になったり、ショックを受けたりします。それが高じると、うつや興奮、妄想、攻撃的になるといった「行動・心理症状(BPSD)」が現れやすくなります。

『アリスのままで』

50歳の言語学者アリス(ジュリアン・ムーア)は、医師である夫ジョンと3人の子どもたちと充実した人生を送っていた。しかしある日から、大学での講義中に言葉が思い出せなくなったり、ジョギング中に家に戻るルートがわからなくなるなどの異変が現れ戸惑う。やがて若年性アルツハイマー病と診断された彼女は、家族からサポートを受けるも徐々に記憶が薄れていく。そんな中、アリスはパソコンに自分が残したビデオメッセージを発見する……

認知症…。この年になると他人事ではない。

失っていく記憶…介護なしでは何もできなくなる自分を受け入れる事ができないまま時間は流れる。

変わっていく妻、母を受け入れないのは家族も同じ…。家の中でトイレを探し回っては…漏らして泣いてしまうアリスの姿に…世界中で活躍した言語学者のあのアリスはもういない…。

癌だったらよかったのにと…絶叫する彼女だが…やっと自分を受け入れる事ができた彼女の…恐らく最後になる講演会…泣けます💧

公園で虚ろな目先で…微かな笑顔のアリス…。自分を受け入れ…また…自分を受け入れられ…アリスのまま…彼女の物語は続く…。

◆『レイニーのままで』はAmazonプライムで観れますが、『アリスのままで』はレンタルです😢


『レイニーのままで』

国民的女優と彼女のパートナー。公私に渡る関係を築いてきた2人に運命は残酷だった。女優として最高の栄誉を受けた直後、不運にも若年性アルツハイマーを発症。残された時間の中で2人は幸せを見出すことはできるのか?悲劇を幸福へと変える愛の強さを描く感動ドラマ!

大女優からアルツハイマー患者になったレイニー。

「明日は変わらず来るのに私はいない」でも「私は生きている」と叫ぶレイニー。

アルツハイマー病の対処法の1つ…「記憶を保存する」事。消えゆく記憶を言葉で映像で…。そこでモニターに向けて語り始めるレイニー。

…つらいわ…でも最高の女性がいてくれるから何にでも向き合える…生きる価値のない日はない…彼女の愛に感謝しない瞬間は一瞬もない…不完全な完全さの中で…愛してる…

何があれ…「前のレイニーが残っていれば大丈夫」と彼女をあたたかく見守ってくれるエヴァ…でもすでにエヴァにも自分の感情をぶつけてばかりになったレイニー。

そこでレイニーが下す静かな決断…。いずれ来るだろう限界の時…もう無理だとエヴァから言われなく済むように自分の「おり」を探し始めるレイニ…だが…お気に入りの施設はなかなかみつからない…というか彼女から離れたくないというか…。

誰であれ…「残された時間には意味がある」と感じられるラストシーンが心に残る…。


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終わりに

親ガチャから始まる格差社会…でも大体平等な物もある。空気、空、月、星、風、海、道端の花…所謂自然。それと死…。病だと…なんで私が…になるかもしれないが…誰にでもそうなる可能性はある。認知症も同じ。掴もうとしても記憶は流れてしまう。今までの自分を手放す事でやっと自分を取り戻すこともできるかもしれません…。

映画にもう少しさわりたい方は…ウィキペディアへ🎈



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