店員さんの心意気を買う
このところの引越し祭りであれやこれやと必要なものが出てきて
買い物が多くなった。
貧乏性の私は財布の紐をこれでもかとギュンギュンに締めまくっているんだけど、
その紐がつい緩んでしまうことがある。
店員さんの接客に心がこもっていると感じる時だ。
ほんの一瞬でも「店員さんの心意気」のようなものを感じると
迷っていた物でも「じゃあこれください」となる。
その店員さんだからこそ買う。
もはや投げ銭だ。
商品の対価を払うというより
店員さんの込めてくれた気持ちに応えたくなってしまう。
親切に対応してくれてありがとう、また来ますね。
そう言って店を出る。
家に帰って、ずっと経っても時々ふとその品物を見ると
「これ買った時の店員さん、素晴らしかったな」
顔は覚えてないけれど、そんな風に思い出す。
ますます愛着が湧いてくる。
店員さんのかけてくれた魔法はずっと続くのだ。
優しい魔法のかかった品物の寿命が長い気がするのは
もしかしたら気のせいではないのかもしれない。
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