さよなら、無慈悲な僕の女王。
どうも、小説家になりたいハリネズミ 凉暮そらです。
本日は初の感想文ということで進めていきたいと思います。
ついさっき読んできたものなのですが……、
こがらし輪音 さんの
さよなら、無慈悲な僕の女王。
この本、一言で言っていろんなものを兼ねそろえた芸術作品です。
「芸術作品ってどういうことよ」とね、思っている方も少なくないと思いますが、もうこれ泣きます。
私は本当に泣いたし、めちゃくちゃ感動するし、ラブストーリーとも書かれてましたが確かに恋愛っちゃ恋愛だけどそんなに濃くない。
気づいたときには少しの恋愛が含まれていた、という感覚。
キャラクターについても、一人一人が個性の強い人ばかりで。
恋愛とも言えますが、やっぱりこれは感動ものですね。
読んでいてとても感情移入するんです。
「女王」の思考なんて最初はこれっぽっちもわからない。
でもラストスパートに差し掛かっていくところでだんだん理解できるようになるんです。
それでもやっぱりわからないことのほうが多い。
「女王」には死んでほしくない、どんな姿になっても生きていてほしいから、読んでてそう願ってしまうんです。
そして、いっちばん泣くところ。
それが最後の瓶の中に入っている紙の内容部分です。
瓶って何、紙って何、「女王」の思考?
これだけ聞いても疑問しかないでしょう?
だから読んでください!
これを読んで損はないと思います。
で、これは一回読むだけじゃ終われないな、と思います。
できれば記憶をなくしてもう一度読みたい。
私の買った本には帯がついていて、
「私が死んだら、君は悲しい?」
と書いてあります。
この本を読み終わった私なら断言できます。
「死なないでほしかった」
正しい選択ってなんだろうね。
私にはあんまり深くはわかりません。
でも、少しはわかった気がしたりしなかったり。
一回読んだだけでは終われない中毒性があるなって、そんな本でした。
「僕」と「女王」の関係が一生途切れなければいいのに。
〝大切な人〟と〝正しい選択〟のお話。
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