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それなりに頑張ってきたからOK

ずいぶん生きてきたような気がする。
確かにもう家を買って終の住み処を見つける日が近い。
それなりのことを若者に言って諭してもよい。
好きな本を説明して勧めてみてもよい。
作家ならば自伝でも書いて崇められてもよい。

でもわたしは自分から見ても、まだ精神年齢が子供だ。
言葉もつたないし考え方も思想も知的とはいえない。
同じくらいもしくは年下であっても投稿を読んでいると
凄いなと思うことが多い。
ちっとも意識が理論的ではないのだ。

思うに感覚的すぎて感覚に頼りすぎて実年齢とかけ離れてしまったのだろうと思う。今から、勉強して知性を磨いてみようかという気概があればいいけど、そこまでの気力が沸いてこない。

なんだ、もうどうでもいいか。
このまま突き進むしかあるまい。
いいじゃないか、アホな年寄りでも。

そういえば小説家になりたいと言ってたよねw
アホでもなれるのか。いいや、なれる。なれると信じる。
小説家になりたいなら好きな本くらい自己紹介で書けよと己にいいたい。
ついでにここで書いておこう。
<愛読書その一>
江國香織「ぼくの小鳥ちゃん」

これは童話だ。イラスト付きの可愛らしいお話。ぼくのところに小さな白い鳥がやってきて住み着いて生活する。彼女と三人で一緒に遊ぶという話。
何がいいというと小鳥ちゃんが主人公の彼女にやきもちを妬くところがかわいい。
けっしてあからさまな嫉妬じゃない。小さな「やきもち」なのだ。
それと彼女がしっかりもので、ちょっと頼りない主人公にアドバイスをする所。全体的におしゃれで精練されていて童話というカテゴリーを超えている。

<愛読書その二>
ダンテ「神曲」

寿岳文章訳より平川祐弘訳のほうが読みやすい。
これは詩なわけで日本語訳で読んでも実は読んだことにならないのではないかと思っている。わたしは表現に悩んだ時は辞書引きするように開くことがある。
そこには地獄の響きがあるおどろおどろしい表現から天国的な美しい表現まで揃っている。実に便利な実用書だ。また、魔術書を読んだ人なら理解できる箇所がいくつもある。

<愛読書その三>
アレクサンドル・デュマ
「モンテ・クリスト伯」

何度も何度も読み返し付せんをし勉強した本。私の堅苦しい作品はここが原点。
今更説明はいらないくらい有名な本。復讐劇なのだが結局、魂の救済を示唆している。終わり方に刮目せよ。
神曲とこれに影響を受けて書いた作品がこれ。↓

この作品はうけない。たぶん、わかってる。今の時代にはそぐわない。でも書いた。私の中の創作への源流が想像することへの意義を残しておけというからだ。わたしはこの作品をある小説賞に出したが惨敗だった。わかってる。でも勝負したかった。いいと言ってくれる人がいたらと願った。思えば毎回そうだ。どこかの誰から認めて貰えたらと思うのだ。でも毎回失敗に終わる。落ち込むの繰り返し。

最近になって、それでもいいと思うようになった。
努力が例え酬われなくても続けることに自分なりの理由を見いだしている。
それで人生が終わっても納得できるんじゃないかな。
ああ、これだけ頑張ったんだからいいじゃないか。最後にそう思いたい。

それでもなにかしら残していきたい。そのうち消えちゃうだろうけど。しばらくはね。だからWeb作ってる。小説賞だめで本にならないならせめて。
なんだか終活みたいな話だけど違うからね。これからも変わらず頑張る。心配しないでください。

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