トラウマと水分補給
何かにつけて水分を過剰に摂取することで知られている私だが(知られていない)(絶対に知られていない)、これは私の心に強く根付いている、あるトラウマが原因だ。
昔からこうだったわけじゃないよ。
全身の骨がバキバキになった状態で整形外科の集中治療室にいた私は「こんなの人生で初めて」ってくらい喉が渇いていた。
指が動かないのでナースコールが押せない。
ナースさんをやっとの思いで(声で)呼び寄せたが、ナースさんは
「全身麻酔の後だから水はあげられない」
と絶望的な宣告をするのであった。
頭に思い浮かぶのは怪我をする前の健康な自分の姿。
自分の思ったタイミングで好きなように水が飲める。
自分がどれほど恵まれていたのか、私は何も知らなかったんだ。
ただただ途絶えなく続く「渇き」による責め苦は、その後体がある程度動くようになるまで、繰り返し繰り返し襲ってきたのであった。
という感じだった頃からもう今年で4年とか経とうとしてるんだけど、水分への卑しさは私の行動原理にすっかり組み込まれてしまっていた。
チャンスさえあれば限界まで水を飲む。
当然だけど頻尿になる。
けれどそんなことより…喉が渇いた状態なんてもうごめんだ。
それで最近行き着いたのがこれです。
500cc計量カップ。
これはジョッキとしても使える代物で、これになみなみと冷たい水を注いで一気に飲むのにハマった。
ただ薄々わかってはいたけど、そんなことする奴いない。
私は変だ。
水分補給はともかく計量カップをジョッキ扱いはお行儀が悪いぞと母からの指摘もあり、じゃあ本当のジョッキを購入しようかと検討していたら、母がもともと家にあったジョッキを用意してくれた。
忘れてた。
私は東京に住んでいた時、このジョッキで毎日お酒を飲んでいたんだ。
出勤前に冷凍庫にジョッキを入れておき、帰ってきたらキンキンに冷えたジョッキに、買ってきたチューハイを注いで晩酌する。
実に至福の時であったと記憶している。
そのジョッキが再び手元に戻ってきたのが今日だ。
というか、適度な水分補給で満足できるように訓練するべきか…。
という感じの絵日記もよろしく♪
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