7つの習慣 ー スライド付き
※携帯の方は、横にスライドさせるとみやすいです(掲載先:https://speakerdeck.com/hiro2018/7tufalsexi-guan)
世の中には色々は自己啓発本がありますが、7つの習慣を超える自己啓発本に出会ったことはこれまでにないです。
スライドは、大学生への勉強用資料として作ったもの。MBA留学中、少し時間があったので、同じく留学に来ていた日本人学生を集めて自己啓発活動もしていました。
特にスライドP3のインサイド・アウトの考え方は大切で、自分の固定観念で人を判断しないように気をつけるようにしています。
以下、資料の内容。
スティーブン・R・コヴィー著「7つの習慣 人格主義の回復」キングベアー出版
同著は、要約すると相手の事を思いやり、誠実に生きましょう(=人格主義)という大変真っ当な意見を分かりやすく解説しています。
※インサイド・アウト
「誰しも、自分は物事をあるがままに、客観的に見ていると思いがちである。だが実際はそうではない。私たちは、世界をあるがままに見ているのではなく、私たちのあるがままの世界を見ているのであり、自分自身が条件づけされた状態で世界を見ているのである。」(P22)
例:電車で子どもが大泣きしている
私 → 本を読みたいのにうるさいと思う。
→ 子どもとその父親の話の内容から、入院中の母親のお見舞い帰りだと分かる。容体も深刻。
→ うるさいどころか、可哀想だと思う。
状況は変わっていないにも関わらず、自分の情報量により判断が変わってしまう。
= 自分自身も含めて、自分のレンズでしか人は判断できないので、過度に人の意見に傷ついたり、自分の意見を強く押し通すなどしないように気をつけること。人と自分の見方は必ずしも人と同じではない。
※第一の習慣 主体的である
「他者の欠点を責めない。自分の欠点を正当化しない。間違いを犯したら、すぐに認め、正し、そこから教訓を得る。間違いを他者のせいにしない。自分がコントロールできることに取り組む。問題はその人の弱点や欠点ではなく、それに対してあなた自身がどんな反応を選択し、何をすべきかである。」「幸せになるのも自分の責任である。突き詰めて言えば、自分がどういう状況に置かれるかは、自分自身の責任なのである」(P112)
反応的な言葉を主体的に:私にできることは何もない
→ 別の方法で出来ないか考えよう
私はいつもこうやっている → もっと効率的な方法はないかな?
あの人はいつも頭にくる→ 私と違う考え方ができる人なんだな
自分自身の思考に縛られないこと。タイムマネジメントも、「時間がない!」というだけではなく、「物事の優先順位を入れ替えられないか?」など解決策を検討する事が大事。
※第二の習慣・終わりを思い描くことから始める
「ある葬儀に参列する場面を心の中で思い描いてみよう。棺の中を見る。驚いたことに、そこにいたのはあなた自身だった。葬儀に参列した人に、あなたをどのように語ってもらいたいのか、彼らや彼女らの人生に、あなたはどのような影響を及ぼしただろうか」(P116)
すべてのものは二度つくられる
例:家を建てる
まず第一にどんな家を建てたいか完成図をイメージする(一度目の創造)。そうでなければ、家の設計図を作ることはできない。
この設計図が出来て自分の理想の家が完成する(二度目の創造)。
自分の人生がどうありたいか、設計図を描いてみること。思い通りにいかないことの方が多いが、目標を明確化する事が大事。
※第三の習慣・最優先事項を優先する
「優先する必要のない物事に「ノー」とはっきり言えるためには、あなたの中に燃えるような「イエス」がなければならない。何よりも大切にすべき事を自覚していなければならないのだ」(P196)
第二領域を意識的にスケジュールに取り込むことによって、
緊急になる前に重要な事項に対処していくこと。緊急なことばかりに
とらわれた生活を送ると、心が疲弊してしまう。
※第四の習慣・Win-Winを考える
「いくら協定を結んで書面にしたところで、人格と信頼関係の土台がなければ、ただの紙切れになってしまう。Win-Winの結果を求めるなら、それを実現できる人間関係を誠心誠意築くことが先決なのである。」(P317)
お互いWin-Winの関係であるためには、まずお互いの信頼関係が大切。
例:AさんとBさんに宿題の答えを教える
Aさん:いつもはAさんが答えを教えてくれて、一緒に勉強している仲である。
Bさん:普段友人付き合いはないが、都合の良い時だけ話しかけてくる。
例え今回答えを教えたとしても、Bさんとは長く付いたいとは思わないと思います。お互い誠実に対応し合いながら関係を築く事が大切。
※第五の習慣・まず理解に徹し、理解される
「相手の身になって聴く、共感による傾聴である。共感による傾聴とは、まず相手を理解しようと聴くことであり、相手の身になって聴くことである。」(P345)
自分の自叙伝で相手を説得しようとしないこと
例:学校を辞める
「もう学校辞めたいよ」
×「学校を辞めたら将来大変だよ?私も昔・・」
→ なぜ相手がそう考えているか分からない
○「そうなんだね、何か辛いことがあったの?」
→ 先ずは相手を理解しようと心がける事。相手も心を開いて話そうという姿勢になる。
※第六の習慣・シナジーを創り出す
「シナジーの本質は、お互いの違いを認め、尊重し、自分の強みを伸ばし、弱いところを補う事である。」(P384)
「私と小鳥と鈴と」 金子みすゞ
私が両手をひろげても、
お空はちっとも飛べないが
飛べる小鳥は私のやうに、
地面を速くは走れない。
私がからだをゆすっても、
きれいな音は出ないけど、
あの鳴る鈴は私のやうに
たくさんな唄は知らないよ。
鈴と、小鳥と、それから私、
みんなちがって、みんないい。
自分にはできない事を人ができるかもしれない、人ができない事を自分ができるかもしれない。お互いの違いを認め合い、協力し合う事で一人ではできない事を補い合う事ができる。
※第七の習慣・刃を研ぐ
「第七の習慣は個人の成果を生み出す能力である。あなたの最大の資産、つまりあなた自身の価値を維持し高めていくための習慣である。あなたという人間をつくっている四つの側面(肉体、精神、知性、社会・情緒)の刃を研ぎ、再新再生させるための習慣である」(P425)
肉体的側面
身体に良いものを食べ、十分な休養をして運動する事
精神的側面
毎日一定の時間を取って読書をする、瞑想をする等
知性的側面
古典文学を読む、資格試験に挑戦する、勉強会参加する等
社会・情緒的側面
自分の価値観に従って、誠実に生きる
相手の事を認め、責任のある個人として接する
おわりに・・
「星の王子さま」アントワーヌ・ド・サン=テグジュペリより
地球の人間たちって、と、王子さまが言いました。
――同じ庭に、何千本もバラを育ててるけど、それでも自分が探しているものを見つけることができない……。
「たしかにそうだね……」
――たった一輪のバラを大切にすれば、探しているものが見つかるかもしれないのにね。
水をゆっくり味わって飲んでも、見つかるかもしれない。「そうだね」
それから、王子さまは、こうつけ加えました。
――目で見ても、大切なものは見えないよ。ハートで見なくちゃ
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