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仕事を辞めて父の側にいる

平成30年11月


父が入院する病院に毎日行くようになって1ヶ月が経とうとする頃、職場の上司から電話がかかってきました。


「さすがにこれ以上休めないよな。」


そう思っていたので、退職したい旨を伝えました。後日、職場へ挨拶に伺いましたがみんなが優しく労いの言葉をかけてくれました。人が少なくて仕事が大変な中、突然ご迷惑をおかけしてしまいました。私にとってたった一人の父。後悔したくないという気持ちを受け入れてくれ、本当に感謝の気持ちです。


毎朝主治医が回診に見えるのですが、その日、毎週行っている血液検査のデータについてお話して下さいました。


「すごく良くなったわけではないけど、低く安定しています。小康状態ということで、命の危機は脱しましたよ。良かったですね。」


父さんの生命力は凄い。


父は小さな声で先生に「ありがとうございました。」と言っていました。



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