見出し画像

どう転んでもプラスにしかならない法則

原因結果の法則というものがある。

あるひとつの結果には必ず原因があるということだ。

必ず原因があって結果が表れるというこの法則は、あらゆるものに当てはまる。たとえ偶然と言われることであっても、突き詰めていけば原因がある。

例えばサイコロの目。

出る目はすべて偶然と思われるかもしれないが、手に持ったサイコロを机に投げる行為をスーパースローで見たとしよう。手の上ではどの面が上に向いていて、手から離れた時にどのような力や回転が加わるか、空気抵抗や、サイコロと机の弾性はどれくらいか、それらがぶつかることで力がどう変化するか等々、とても複雑な力が関係している。そしてそれらが完全に同じ組み合わせにならないために、毎回振るたびに異なる結果を出す。

しかし、複雑で再現困難ではあるけれど、サイコロにかかる様々な力があることは事実だし、それが原因でサイコロの目が出ることには変わりない。

サイコロにかかる力 = 原因

サイコロに出た目 = 結果

サイコロにかかった複雑な力(原因)の結果として、サイコロの目が出るということだ。

それは私たちにも当てはまる。

自分の積み重ねてきたことの結果としての今があるということ。そして、それは惑星単位でも同じ。

地球に住む者たちが積み重ねてきた行為の結果としての今がある。そしてその原因が素晴らしいものであれば、素晴らしい結果を受け取るし、その逆であれば相応の結果を受け取ることになる。

今、地球環境問題が叫ばれて久しいが、それらは私たちの積み重ねてきた原因により起こっていることでもある。

しかし、この原因結果の法則は、私たちにとって、本当はとてもありがたい法則なのだと思う。

それは、良い原因を作れば良い結果が得られるということもあるが、悪い結果が出たときにこそ、そのありがたみというものを感じられるのではないだろうか。

私たちは物事がうまくいっているときには、自分を振り返るということがなかなかできない。間違った方向に突き進んで行っても結果が良かったら間違っていることに気付けないのだ。しかし、原因結果の法則は必ず、原因が間違っていたら相応の結果を見せてくれる。だからこそ、私たちは間違いに気づくことができるし、間違ったなら、何が間違っていたのか、どうすればいいのかを考えることができるのだ。そして私たちはまたひとつ成長することができるのだ。

良い原因を作れば良い結果を得るし、悪い原因を作れば悪い結果を得る。でも悪い結果が出た時にそれを謙虚に受け止めて反省し、やり直せば、それは自分自身の成長につながる。つまり、どう転んでも私たちの成長にしかならない。プラスにしかならないのだ。それが原因結果の法則の本当のありがたさではないだろうか。

原因結果の法則の恩恵を正しく受け取るために必要なことは、悪い結果が表れたときに、それを謙虚に受け止めて反省し、どうすればいいのか考えて行動することにある。

であれば、地球環境に悪い結果が出ているということは、今こそ私たちはこの結果を謙虚に受け止め、私たちに本当に足りなかったのは何なのか、運命共同体である地球に生きる者として、一人ひとりが一度立ち止まって考えてみることがまずは必要なのではないだろうか。



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?