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発展と引き換えになり得るもの

最近note更新をおサボりしてたのだけれど、やっとこさ少し時間ができたので、久しぶりのカンボジアで生活をしていて感じることを書いていこうと思う。

存分に私個人の私的な思いと感情が入っているから、読む人が読んだら怒られちゃうかもしれないけど。笑

3度目のカンボジアに思うこと

1度目は、2018年5月。
初めての海外ひとり旅。

2度目は、2019年3月。
2回目の海外ひとり経験かつ、
屋台経営をしながら2ヶ月滞在。

3度目は、2022年7月~今。
今度は夫婦2人で。

3度訪れて一番感じるのは、どんどん発展している国だということ。

2018年のシェムリアップには、新型のトゥクトゥクは無かったけど、今では新旧両方のトゥクトゥクが当たり前の顔で走っている。

2019年のカンボジアでは未だあちこちでNOKIAの着信音が流れていたけど、今はもうあまり聞こえてこない。代わりに、Facebookメッセンジャーの通知が鳴り響いている。

ちなみにノキアの着信音てコレね。(懐かしさ)


あと、2019年はゴミをプレスする技術が無くて、圧倒されるくらい大きなトラックみたいな車に、毎晩ゴミを積み上げて回収してたけど、今回来たらちゃんとしたゴミ収集車(デカめ)に代わっていた。

それに、SNSが大好きなカンボジアでは、TikTokも急速に流行っている。
もともとカフェは沢山ある国だったけど、私が仕事をするときに行くカフェは最近オープンしたオシャレ空間なようで、ナウい女子中高生たちがやってきては1-2時間撮影してTikTok投稿している様子がザラだった。

どんどん変わっていく世界で

そう思うと、初めて訪れた時と比べてネット環境は格段に向上しているし、もちろん変わらない街並みもあるけれど、どんどん都市近くの池を埋め立てて新しい道路や家、ショッピングセンターが作られている場所もある。

広大な池を埋め立ててつくられている新しいエリア

きっとまた、3年後、5年後、10年度に訪れたら、全然違う様相を見せてくれるのだと思う。
それが「発展すること」「皆にとって良いこと」というならば、今後の更なる発展だって凄まじいはずで、それはそれで楽しみだ。

ただ、それと引き換えに、首都のプノンペンの人たちは特に、少しずつ仕事や周りの目に忙しくなってきているようにも感じた。
 

既に私は懐古厨なのかもしれない

とはいえ、まだ今は、カンボジアらしい雰囲気を感じることの方が多い。
とにかく陽気で朗らかで、良くも悪くも雑な感じ。
いつでもどこでも、好きな時に好きなことをしちゃう感じ。

「何が幸せなのか?」なんて、人それぞれだけど、
私の幸福観を作ってくれたのは、間違いなくカンボジアの人たち。
自由で奔放で、それを許容する社会が私の今の幸福観を形作っている。

そのカンボジアの人たちでさえも、少しずつ忙しない方向へ変化していっていることを感じた今回の滞在では、正直少し戸惑うことも多かった。

既に私は「昔はよかったなあ」とぼやく、ただの外野になってしまったのかもしれない。
 

発展と引き換えになり得るもの

確かに、この2-3年で会社員になる人も増えて、平均月収が170ドル⇒200ドルに上がったと聞く。
ローンを組める人が増えて、車や家を持てるようになったことも含めて、恐らくみんなの生活の質は向上している。

色んなモノが、手を伸ばせば買えるようになって。
実際に良いモノを手にしている人や、良い暮らしをしている人の様子もネットで見られるようになって。

持てる者と持てない者のコントラストがより濃くなっていく予感。

それが劣等感や歪み、幸せの対極にある感情に、どうか繋がっていきませんように。

今あるものに目を向ける

もちろん、まだ全然変わらない場所だって沢山ある。
表面的には変わっていないところの方が多いんじゃないかと思う。

それでも今回のカンボジア滞在で、私が一番感じたことは、「人でも国でも、有機的なものである以上変わっていくことが当たり前なのだ」ということと、「変化した先でも、変わらずみんなが笑っていたらいいな」ということ。

カンボジアには、カンボジアの暮らしがあって、それはグローバル化やインターネットの発展なんかがなくたって、ある程度担保されていて、みんなそれなりに幸せに生きていたはず。

既に満ち足りていたはずの生活を、外部からもたらされた「良いモノ」を持っていないからといって、足りないことを不満に思う生活に変えないでいてほしい。

日本人として日本にいて、足りないことにばかり目が行く瞬間はやっぱり苦しいから。
私自身も、今の自分が既に持っているものに目を向けることや「足るを知ること」が大事だなと思った。

久々に書き出したから、随分長くなっちゃったなあ‥
ご清聴、ありがとうございました。


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