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下を知らないと、上は分からない

昨夜から今日1日。
プノンペンで、1番の幸せをいただいた女子でした。

日本からプノンペンまで、屋台な私に会うことをメインに来てくれたお姉さんたち。

大好きで尊敬している、みかさんゆかさん


2人に連れられて、ローズウッドホテルのルーフトップバー「SORA」や、
朝食ビュッフェ、さらにはランチまでも堪能させていただきました。

その上、素敵な3時間Spaやメコン川沿いの美味しいディナーまで。

ああもう本当に幸せ!! とクラクラする気持ちでした。

けど、それに加えて。
2人が私のために海外まで来てくれること。
それ自体が私にとって1番の贅沢なことでした。

私はこの2か月で、「時間の使い方」に少し敏感になったので、2人がこうして私に時間を割いてくれることは、何よりも幸せで有難いことだなあと心から思います。

ありがとうございました。とっても楽しかったです!


改めて。
今日は、「贅沢をしていること」を自覚できるありがたさに気付きました。


下を知ること

今年のプノンペンの3月・4月は、屋台に来てくれた日本人のお客さん曰く、「この5年間で最も過酷な2ヶ月」とのことでした。笑

理由は主に2つ。

①雨が少ないため、そこそこのホテルでも断水してしまう水不足状況であること

②都市開発でバンバン建物を建設中にも関わらず、水不足により自国発電が追い付かず、ほぼ毎日長時間の輪番停電があること

確かに私が生活する上でも、この2項目にはモロに影響を受けています。

例えば。
昼夜を問わず停電するので部屋にいて熱中症になりかけたり。
屋台終わりに帰ってきて、水が断水していたので下の階からバケツで水を汲んできて水浴びをしてみたり。
鶏肉の仕込み時間に停電・断水があると、暑かったりお皿洗いに下の階に行かないといけなかったり。

挙げようと思えば沢山挙がります。

でもそれは私にとって生活の一部、日常茶飯事のことなので別にこれといって絶望することではありません。
(1番最初はびっくりしたけど)

上を知ること

そして、過酷な生活に馴染んでいたお陰で、今日1日は本当にプノンペン1の幸せ者だという気持ちで過ごせました。

プノンペンにこんなに景色が良い場所があることを初めて知ったし。

プノンペンで美味しいチーズに初めて出会えたし。

素敵な空間で時間をかけて全身のメンテナンスをしてもらうことで、心も体も綺麗な気持ちになることを初めて知ったし。

大好きな人と一緒に居る時間は楽しいということを改めて知れました。



上も下も知ることで、視野が広がり・深まる

今日こうして幸せを満喫したことは、実はとっても大事なことだと思います。

何故なら今日の経験無く帰国する日を迎えると、私の中では「プノンペン=断水・停電と一緒に生きる都市」という印象しかないままなのです。

でも実態は全てがそうでは無く、難なくお風呂にお湯が溜まる部屋もあるし、停電とは無縁の顔でクーラーが効いているSpaがある。

なんとなくの情報として、そういう場所もあるということは知っていましたが、やっぱり1次情報として自分が体感すると驚くし、身をもって納得できます。

同時に、いつもの暮らし(下の暮らし)に思いを馳せることもできます。

実はそれほど分断されていない

『こんな上質な空間に来られるカンボジアの方は、果たして実際に居るのだろうか……』

普段が当たり前すぎて、心配なのかやるせないのかよくわからない気持ちにもなりました。

けど、カンボジアの方もちゃんと居るんです。

ルーフトップバーで、お客さんたちがクメール語を話しているのを耳にして、なんだかとても嬉しい気持ちになりました。

彼らは、とびっきりの贅沢をしに来ているのかもしれない。

例えば、同じ1杯のカクテルでもそう。

①とびっきりの贅沢な気持ちで飲むのか
②いつもの味だと思って飲むのか

どちらかだとしたら、①のほうが感じる幸せ度は高いと思うんです。

だとすれば、本当の勝ち組は彼らなのかもしれない。

私が心配をしたほど、カンボジアの方々は貧しくもないし、もしかすると心理的な幸せは旅行客として訪れている方々よりも高いかもしれない。

それを知ると、世の中は自分が思うほどには分断されていないし、みんな地続きの場所に居るんだなあと思うことができます。

散々上下に分けた話をしましたが、その2つには実はそんなに距離は無いのかもしれないとも思えました。


自分のゾーンを増やすこと

今日の経験を通して、上から下までの色んなゾーンを実際に自分で体感することの大切さを学んだ気がします。

とはいっても、最初からずっと上の生活をしていると、わざわざ下の生活を体感したいとは中々思えないもの。

それに、元々上に居る人は下に下がったときに不満に感じたり、上であることを理解できなかったりすることがあるかもしれない。

でも私は下を知っているから、上であることがわかる。

「貧しい・足りない」ということを体感すると、幸せを感じるハードルがグンと下がるんです。

そう思うと、日本で自分が生まれ育った環境が裕福でなかったことは、別にネガティブな要素ではないなあと思い直すこともできました。


これからも、たまの贅沢でとっても幸せになれる自分でありたいなと思った今日1日の出来事でした。

ご清聴、ありがとうございました。


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