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うつ再発、結婚式ときどきジブリ

こちらの記事を更新した後、しばらくパソコンに向かうことができませんでした。↓
https://note.com/sotamai/n/n52924317eba5

3ヶ月くらい間が空いております。
なにがあったかざっとお伝えすると、

①挙式披露宴に向けて動き出した
②減薬した
③そしたらうつ症状をぶり返した
④挙式披露宴を無事に終えた

という流れです。

結婚したのは2021年10月。
本当は2022年の夏に結婚式をやろうと思って式場の仮予約を済ませていました。
しかしその後どんどん体調が悪化。
2022年5月にうつ病の診断を受けました。
どう考えても打合せのために家をでることや、プランナーさんと会うこと、式に向けての様々な準備をすることは無理だったので、オットさん(夫)のすすめで結婚式をキャンセルすることにしました。

キャンセル料…じゅうまんえん。
くっそぅ。じゅうまんえん。

なんのためらいもなく支払いを決めてくれたオットさんに感謝です。


あ、ちなみにこの時系列的に結婚したせいで発症したのか?と疑われることがあるんですけど、そんなことはないです。
オットさん、無罪です。
結婚したとたんツレがうつになりまして。
という状況が出来上がってしまってむしろ被害者だわ。
オットさんすまんな!


そんなこんなで治療に専念すること約7ヶ月。
抗うつ薬のおかげで外出ができるようになってきたあたりに、たまたま案内を見かけたブライダルフェアに行ってみることに。

目黒にある雅叙園というところに行ったのですが、まぁなんと素敵で。
館内すべてが美術館のようで360度どこをみても楽しいんですよ。
360度ですよ?
180度じゃないですよ?
つまり、床も天井も含んでいるんですよ?
そして案内してくださったプランナーさんも穏やかでユーモアがあって話しやすくて。
いやぁ曽田、るんるんしちゃって。
うつなのにさ、テンション上がっちゃって。
最終的に契約を決めちゃうんですけど、決め手の一言なんだったと思います?


プランナー「当ホテルは、都内で唯一、出雲大社の御霊を祭っております」


ぬうううあんだとおおお!?
出雲大社だとおおおお!?
都内で唯一だとおおおお!?


わたし島根県出雲市出身なんですよ出雲大社のお膝元で育ったんです。
境内で写生大会したり鬼ごっこしたりアオダイショウ(蛇)みつけて騒いだり参道の下り坂で走ってたら止まれなくなって転んで膝をド派手にすりむいたり…それはもう思い出深いし、とにかく並々ならぬ強い気持ちがありまして。
一応出雲市の観光大使だし、島根県の遣唐使(観光大使をこう呼ぶ)にも任命していただいてます。

話がそれましたすみません。
ということで契約をすませ、実際に打ち合わせなど動き始めたのは2023年6月。
この頃には随分と良くなって、体調も安定してきました。
7月にはみなさんにうつ病であることをご報告してこのnoteをはじめるまでに回復したので、減薬を試みることに。
薬については前回書いているのですが↓イフェクサーを継続しながら4錠飲んでいたセルトラリンを1錠ずつ減らしました。

抗うつ薬には離脱症状があり、飲むのをやめると異変が起きる場合があるので一気にやめるのではなく、様子をみながら少しずつ減らしていく必要があります。
順調に減薬がすすみ、7週間ほどかけてセルトラリンを断ちました。
わーい。

その頃、準備は佳境に。
結婚式を経験された方には分かっていただけるかと思うんですけど、準備って思った以上にやることが多いんですよね。
打ち合わせして衣装決めて呼ぶ人決めて打ち合わせして招待状作って配って打ち合わせして料理決めて参列者の席決めて招待状回収して打ち合わせして親や親戚とたくさんやりとりして打ち合わせして打ち合わせしてウエルカムスペースどうするか決めて打ち合わetc…

打ち合わせ多すぎん?

しばらく仕事から離れていたので、ひっさしぶりにタスクを背負い、締切というものに向き合いました。
といってもね、休職中なので他にやることないんです。
毎日家にいるし、たまにnote書いたりTwitter更新するくらいで。
わたしの気持ちとしては


オットさんは毎日仕事頑張ってるから、結婚式関連のことはわたしが担おう!!!


ってね。
意気込んじゃったんですよね。
今思うと、まだ早かったんだよなぁ。
それはさながら風の谷のナウシカに出てくる巨神兵のように。


「腐ってやがる。早すぎたんだ」

だんだんと、机に向かうことが辛くなってきました。
だんだんと、こころと身体が重たくなりました。
だんだんと、頭が働かなくなりました。

食事も思うように摂れず再び体重減少。
その様子をみたオットさん、大半の作業を請け負ってくれました。
負担が大きくならないように、やらなければならないことをピックアップし、今週はこれをやれば大丈夫だとタスク管理をすることで、わたしを安心させることまでやってくれて。

まじ神。
もはや神。
まるでナウシカ

ラン ランララランランラン ラン ランラララン


相反して、わたしは自責の日々に舞い戻ることに。

オットさんはただでさえ忙しいのにわたしは何してんだろう
毎日毎日寝てるだけなのに何も負担なんてないのに
もう1年以上休んでるのにこんなこともできない
仕事復帰なんかむりじゃん
というかもうずっと仕事できないかもしれない
寛解したかもって思ったのに

そもそも寛解していたと呼べるかどうかわかんないので厳密に言うと違うかもしれませんが、”再発”に近い状態だったと思います。


そこからはイフェクサーを増やし、なるべく休む。
やらなければならないことを極力なくして回復をはかりました。

幸いにもまた徐々に良くなり、なんとか無事に結婚式も披露宴も終えることができたし、来てくださったみなさんのおかげで一生忘れられない思い出ができました。


今回のことで学んだのは、月並みの言葉ではありますが

焦りは禁物!

ということ。

回復することってめちゃくちゃ嬉しいんです。
当たり前だったことができなくなった絶望が大きいぶん、またできるようになったときの高揚はひとしお。
そのテンションでよくばっちゃうんですわ。

そもそもうつ病の人って頑張り屋さんが多いと感じているんですけど、頑張ることで保っていた人種なのですよね。
頑張れない自分なんてもはや価値がないのではないか?という思考に陥りがち。
だから奪われた武器を取り返したような気持ちになってメラメラ闘志がよみがえる。

そうなったときこそ、ゆっくりゆっくり、自分との対話が大切だなぁと思います。

いきなりダッシュしてない?準備運動した?
予定をこなした次の日の体調はどう?
脳みそずっと動いてない?
よく眠れてる?食べられてる?

周りに闘病中の方がいるならば、肩に力が入っていないかよくよくみてあげてください。
本人は
「せっかくできるようになったのになんで水を差すの!?」
とふんがふんが鼻息荒くなるかもしれませんが、まぁまぁ紅茶でも飲みながら話そうよって鎮めてあげてください。


これはもののけ姫 ヤックルかわいい


長くなりましたが、わたしの再発体験記でした!
読んでくださってありがとうございました*

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