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たった一曲で30年前の記憶が鮮明に【歌と思い出】車で流れたサブスクの曲

ある日のこと、ちょっとした手続きや相談事があって出かけ
やっと終わって車に乗ってホッと一息つき、エンジンをかけた。
私の車のナビにはiPadとブルートゥースで接続できる機能がついていて
何を聞こうかな?と思ったけれど適当に「クラシック」を押して
その後は向こう(機器)に任せてみた。

車を走らせてしばらくすると
ヘンデルの「メサイア」からアルトの独唱が流れた。

メサイアというのは「ハレルヤ」でお馴染みのヘンデル作曲の宗教曲で
合唱の曲も数曲入っている。
合唱の部分はよく聴くけれど最近は全部を聴くということがなかった。

テノールの独唱から始まるこの作品。
合唱の他に独唱もいくつか入っており、その中のアルトが歌うこの曲が流れ
今までほとんど思い出すこともなかった30年前の記憶が蘇った。

今はもう亡くなられたアルトの先生の声が頭の中で鳴り響いた。
20代だった私は伴奏を担当。
音楽には厳しい先生。
でも、その厳しさだけではなく、あたたかさも感じた。
若い人(私は当時は20代)に対しても
ちゃんと信頼をしてくださっているのが伝わる。

後ろには合唱団がいて、そのコンサートのために女声合唱団が結成され
全曲は無理だが、ソロと合唱の曲を数曲演奏した。

アルトの先生とのやりとり、
その後先生の指揮する合唱団が解散するときに
伴奏で声をかけてくださって、妊娠9ヶ月の私はピアノ伴奏に出かけた。
ああ、あんなこともあったな、こんな会話をしたな、と
次々と思い出が蘇ったのです。

皆さんにも思い出の曲というのはあると思いますが
自分で思いついて「この曲」と思う他に
こういう風になんとなく流れてきた曲で当時のことが蘇る
そんな経験はたくさんお持ちだと思います。

童謡や唱歌を歌って幼い頃を思い出すこともある。

歌の力の一つですね。

そしてこのメサイアは私の指揮の先生のレパートリーで
私たちも合唱部分でレッスンを受けました。
その頃のことも思い出して懐かしくて。

それでも昔を思い出すことばかりじゃなんだか・・・
だからこれからも新しい経験を重ねて、
自分にとって新しいものを取り入れながら
毎日を充実させたいですね。

これからおぼえる大好きになった曲
共に学ぶ、音楽を共通の趣味や生きがいとする人との結びつきを
自分の心という大事な場所に刻み込みながら。

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