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お花のある暮らし

昨年12月から低空飛行を続けていました。通っている作業所がコロナ対策で真冬でも常に窓を開けるようになり、冷えからひどい腰痛に、それに引きずられるように鬱に入りました。それ以来3か月間、作業所を休んでいます。

noteも全然書けない状況でしたが、ようやく春の日差しを感じられるようになり、気持ちも落ち着いてきました。頓服を飲まない日も出てきたため、そろそろ作業所にも復帰かなと思っています。

鬱でステイホーム中の2月に、一人暮らしの友人が急病で入院し、急きょ彼女の犬を5日間預かることになりました。そして、無事退院してきた彼女がお礼にと贈ってくれたのが、チューリップのつぼみの花束でした。

その時私は花瓶を持っておらず、急いで近所の大丸へ花瓶を買いに行きました。そこで驚いたのが花瓶の値段。「もらったお花にこんな高い花瓶買うってどうよ?」としばし躊躇しました。それでもうちにはこれだけの花束を入れられる代替の容器はないし、「よし!花瓶は高いけれど、これを機会にお花を飾る生活をすればいいよ!お花のある生活を始めるための投資だよ!」と自分に言い聞かせて買ってきました。

新しい素敵な花瓶にチューリップを飾ると、お部屋に一足早く春がやってきました。チューリップは日ごとに可愛らしいピンクのお花を咲かせてくれて、毎日の変化が見ていてとても楽しく、ワクワクして、心が豊かになる思いでした。夫が楽しそうに毎日観察していたのも、彼の新たな一面を見た思いでした。チューリップは二週間ほど私たちの目を楽しませてくれて、私はそれ以降もいろんなお花を飾るようになりました。

我が家にはいくつか観葉植物がいます。グリーンがあるとお部屋の空気がすっきりと浄化される気がしますが、お花があると、さらにお部屋に華やかさが加わります。グリーンは立ち止まること、お花は前を向くことを教えてくれているようです。

そしてもうひとつ。切り花から一歩進化して、ベランダでピンクのミニ薔薇と黄色いデイジーも育て始めました。ベランダではシソとバジルという実用的なハーブしか育てたことになかった私ですが、カラフルなお花がベランダの窓越しに目に入ると、心が高揚し、あったかくなることを新たに発見しました。切り花と違って、枯らさずにちゃんときれいに咲いてもらうためのケアは欠かせません。生き物のお世話をすることで自分の単調な暮らしにはりあいが生まれて、自分自身もイキイキしてくる感じ。

お花がある生活って、なんてステキなんだろう。私は寒い時期にうつになりやすいのですが、お花を飾りはじめて春を感じられたのが、今回の鬱期を脱出するきっかけになったのかも。お花の持つ癒しのパワーに助けてもらえば、躁鬱の波も穏やかになるかもしれません。お花と接する機会をくれた友人に感謝。いつも気持ちに潤いとワクワク感を保つためにも、これからもお花のある生活を続けていこうと思っています。

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