見出し画像

暮らしにちょっとしたワクワクを加えてみると一年はどう変わるか

毎日ぼーっと過ごしているわけではない。でも、30歳を過ぎたあたりから、一年がとっても短く感じられるようになった。40歳を超え、一日、一週間があっという間に過ぎていく。2021年も、なぁんにも起こらないままに早5ヶ月が過ぎてしまった。

いかん、これではあっという間に歳を取ってしまう。なんとか一日を長く感じられる暮らし方はできないだろうか。

考えてみれば、私が超重い鬱で絶不調だった頃、一日がとても長かった。辛く苦しい日中を過ごし、夜になると「やっとゴールがやってきた」と思った。そこから長い長い眠れぬ夜がやってくる。そして朝が来ると「この辛く苦しい今日一日を、一体どうやって生きればいいの?」と絶望した。

いま、一日が早く感じるというのは、その時に比べればずいぶん精神状態が良いからと言うこともできる。それでも、気分が楽だからこそ、一日を存分に味わって暮らしたい。

調べてみると、大人が「一日が早い」と感じるのは心理学的に説明がつくそうだ。ジャネーの法則によると、「1年がその人の人生の何分の一かによって、1年の感じ方が違ってくる。50歳の人の1年は人生の1/50、5歳の人の1年は人生の1/5。主観的には「50歳の人の1日=5歳の人の10日」と同じなんだそう。

それ以外にも、毎日同じルーティーンを繰り返していたり、暮らしに新鮮さがないと、一日があっという間に感じてしまうものらしい(これはNHKでチコちゃんも言っていた)。「また一緒、これ知ってる」と脳に怠けさせるのが良くないようだ。

私の場合、発達障害の特性として、一日のルーティーン(何曜日の何時に何をするか)が決まっていれば安心して動ける人なので、決まったルーティーンを繰り返すことはやめられない。

それでも、作業所の帰りにいつもと違う道を通ったり、道端や軒先にお花を探して歩いたり、新しい習い事を始めてみたり、したことのないことをやってみたり、新しい本を読んだり、お部屋に新しいお花を飾ったり、ちょっと目新しい調味料やドレッシングを試してみたりと、暮らしと脳みそに刺激を与えることはできる。

「ちょっとの刺激」+「ちょっとの充実感」=「一日がちょっと長くなる」

ということなのかもしれない。

ある程度の刺激や、新しいことに手を付けることは、私のように双極性障害を患う人にとっても精神状態の安定につながるそうなので、こういった「ちょっと新しいことをする」のは一石二鳥だ。

暮らしにちょっとしたワクワクを探す。これを試してみて、一日、一週間の感じ方がどのように違ってくるか、2021年の後半でぜひ検証してみたい。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?