【双極性障害】脳の誤作動に殺されてはいけない
私は双極性障害を患っている。鬱も躁も辛いけれども、私にとって一番不快なのが「躁鬱混合状態」だ。毎年、春と秋にはきっちりと混合状態がやってきて、強いイライラに襲われる。今は絶賛、絶不調のさなかにいる。
何とか気をそらせよう、人や物に当たらないようにしようと懸命の努力をするのだが、ときには物を投げたり暴れたりしてしまう。もしくは、人や物に当たれない我慢とイライラが自分に向かい、自傷が止まらなくなる。自傷すれば数日は気持ちが落ち着くのだが、身体の傷がある程度癒えるのに1~2週間はかかる。物に当たるも自分に当たるも、最悪の結果しか生まない。
ものに当たるにしろ、自傷にしろ、その後には強い自己嫌悪、絶望、そして横綱級の希死念慮がやってくる。
この不安定な時期には、フラッシュバックも多い。葬り去ったと思っていた過去、恥、誰にも言えない秘密がまるでひらめきのように降りてきて、私を苦しめる。隠し続けてきた秘密が周囲にばれてしまった!と突然思い立ち、恥ずかしさのあまりもう生きてはいられないと思うようになる。
思い出したくない過去や恥や秘密を、これでもか、これでもかと並べて、「もう生きていられない」と思わせる。興奮状態にさせ、暴れさせ、自己嫌悪にさせ、「もう生きていられない」と思わせる。私の脳は、こうやって私を殺そう殺そうと仕向けてくる。
生物には生存本能というものがあるのではなかったか。私を死なせないために、身体の細胞の一つ一つが協力してくれて、私は生きているのではないのか。なのにどうして、大本の脳が私を殺そうとするのだろう。
きっとこれは、脳の誤作動なのだろう。これにいいように振り回されて本当に死んでしまっては、ものすごく損であろう。狂った脳が仕向けてくることを真に受けてはいけない。
最近観た海外ドラマにこんなセリフがあった。「何か悪いことが起こった時、ツイていない時は、それと真逆のことをすればいい。宇宙がいいことと悪いことを調節してくれるから。」車の前に割り込まれたら、次の車に道を譲ろう。お財布を盗まれたら、寄付をしよう。デートをすっぽかされたら、違う誰かとデートしよう。
私は今、脳の誤作動に振り回されて、自分を殺すしかないと考えたりしている。こんな風に悪いことが続くときは逆のことをすればいいんだよね。
自分を殺したいと思ってしまうときは・・・生きるんだ。どんな状態でもいい、一日一日を生き抜く。負けてなるものか。
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