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理不尽に自分を責める前に

月一の美容院に行ってきた。

先月は「これから髪を伸ばしたい」と伝えたにもかかわらず、過去最高レベルのショートカットになり、自分のコミュニケーション能力の低さを痛感した。そして今回は、しっかり意思を伝えなければと「できるだけ切りたくない」を連呼してみた。

すると、なんだか切ってもらっている間、美容師さんがそっけなく感じた。もともと美容師さんと世間話をしないので会話自体は少ないが、美容師さんの醸し出す雰囲気がとても冷たく感じてしまい、「切りたくないと言ったのが悪かったんだろうか、気分を損ねてしまっただろうか」といたたまれない気分で美容室での時を過ごした。

翌日になってもそれをまだ引きずっていて、「何か悪いことをしてしまったかも」と暗い気持ちになっていたので、よし、ここは一体私の何が悪かったのか考えてみようと思い立った。

結果。【1】私は「できるだけ切りたくない」と言っただけで、クレームをつけたわけではない。【2】「ほとんど切らないのだから負けてくれ」などと値切ったわけでもない。【3】ほとんど切らないにもかかわらずちゃんと一か月経ったら美容院に行き、ちゃんとお金を払って帰ってきた、むしろいいお客だ。【4】私はなにも怒られることはしていない。

そこまで考えて、やっとほっとすることができた。

幼少のころから、親や他人の顔色を伺って生きてきた私。人のちょっとした雰囲気や声色の変化にものすごく敏感で、何か感じるごとに自分を責めてきた。でも、他人の気持ちの変化が常に自分のせいであるとは限らない。今回も、美容室はすごく混んでいて、美容師さんはとても忙しそうだった。ただ余裕がなかっただけかもしれない。

何かあるごとに自分のせいにして、自分を責めるのは本当に理不尽だし、自分がかわいそうだ。特にうつの時期にも、理不尽に自分を責める気持ちが強くなる。これからは、自分を責めている自分に気づいたら、一度立ち止まって「本当に私が悪いのか」と考える心の余裕を持ちたいと思う。それが自分を大切にすることにつながると思うから。

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