見出し画像

生き様が魅力になるように

小柄で童顔なため、いつも若く見られていたが、40歳をとうに過ぎた今、いよいよ身体のあちこちに老いを実感するようになってきた。

日本やアメリカの中年女性は老いに対する恐怖心が強く、高額なクリームや美容整形に手を出す人も多いようだ。若さを追求することが幸せにつながるかのように。

私は、高額なクリーム等には縁がなく(肌断食4年目)、自然に歳を重ねられればいいなと思っているが、それでも白髪を見つけてしまったり、顔のたるみ、胸やお尻の位置が下がってきたことを実感すると、それはもうショックだ。夫より14歳上なので、夫より早く老いることは恐怖でもある。

一方、これも本の受け売りなのだが、フランス人女性は老いることを極端に怖がらないらしい。歳を重ねること=魅力が増す、ととらえているそうだ。

私も、ぜひそういう気持ちの持ち方していきたいと思い、フランス人女性の年の重ね方の本をたくさん読んだ。

どの本にも書かれていたこと。それは

「自分を受け入れることで、女性らしい美しさが自然と漂うようになる。今までの生き方、人となりが、顔や身体、雰囲気の全体に表れるようになる。それがその人の魅力になる。」ということ。

著者たちは言う。「自分を受け入れよう」「自分を愛そう」「自分の年齢を受け入れて、それを誇りにすら思えば、あなたは魅力的になる」

自分を受け入れることは難しい。高額なクリームや整形手術をもってしても、自分を受け入れることにはつながらないだろう。逆にそういったものは加齢に抗い見た目の若さだけを追求する、自分を否定する最たるものではないだろうか。

年齢を重ねた美しさの秘訣は心の持ち方。自分を受け入れること。だからこそ、大人のレディーになるのは全くもって簡単なことではないのだ。

双極性障害を発症し、私が過ごした暗黒の30代は、私に顔のたるみをもたらした。重い鬱で表情筋を動かさなかったからだろう。生き方がまさに顔に表れたのだ。もっと年齢を重ねれば、もっと「生き様」が顔に出る。これからは笑って過ごさないといけないと強く思った。幸せに笑って過ごした時間がそのまま、これからの自分の魅力となるように。

自分を受け入れることは、私にとっての課題だ。自分を受け入れたいとずっともがいてきた。ただその方法が分からなかった。でも、自分を受け入れれば見た目も魅力的になるのであれば、その角度から試してみればよいのではと思いついた。

フランス人女性がなぜそれほど自分を受け入れられているのか、本によればそれはパートナーから毎日「ありのままのあなたが一番美しくて素敵だ」と言われ続けているからだそう。あなたは美しいと毎日繰り返し言われれば、自然に自信がつき、自分を好きになれるだろうと思う。

ただ、文化の違う日本でパートナーにそれを求めるのは到底無理というものだ。それならば、自分で自分に「あなたは素敵よ。」と毎日言い聞かせるしかないだろう。

ただやみくもに「幸せになるために自分を受け入れたい」と思っていても、なかなか実践するのは難しい。でも、「美しく歳を重ねるために自分を好きでいたい」と少しベクトルを変えれば、毎日鏡を見て「まぁ私って素敵」と自分に声をかけてあげることはできると思う。

美しい人と自分を比較して落ち込むことはしょっちゅうある。そんなときも「どうして私は」と落ち込む前に「人の良い所を見つけるのが上手な私はいい人だね」と自分をほめる方向にもっていきたい。そうやって自分を少しずつ、認めて好きになっていきたい。

植物やお花を育てて、生き物と心を通わせて、美味しいご飯を作り、自分に優しい言葉をかけてあげる。色んなことに興味を持つ。心から楽しいと思うことをする。少しずつでも、幸せな時間を重ねることで、そういう自分でも大丈夫だよと思えるようになって、それがそのまま私の魅力になっていけばいいなぁ。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?