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映画の話142 プライベート・ライアン

 初めて観た時、DVDだったのですが、やはり冒頭のノルマンディー上陸作戦を最前線の兵士目線で再現したシーンに度肝を抜かれる思いがしました。その迫力、そして兵士たちの反応のリアルさ。
 後半の市街戦でも、白兵戦の残酷さがあまりにも衝撃で、けっこう観た後まで尾を引きました。ですからそんなに繰り返し観る気にはならず、たぶん3、4回程度です。でも、ラストシーンのトム・ハンクスのセリフはいかにもアメリカ的なかっこよさが詰まっていて好きです。
 複数の兵士たちが犠牲を払ってでも1人の兵士の救出にあたったり、亡骸を持ち帰ろうとする姿は、
「誰も見捨てない。誰も取り残さない」
という現代の海兵隊の精神のルーツなんだと思います。
 後に、戦没者の墓標にイタズラした少年たちに、裁判所がこの映画を観るように判決を下したという話を聞いて感動しました。

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