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夢喫茶*Dream Cafe*へようこそ:〜夜みる夢のメッセージをひもとく〜


夢からのメッセージ


「夢に意味なんてあるの?」
 
「以前見た面白い夢が今でも忘れられない」
 
「変な夢を見たんだけど、悪いことが起こる前兆だったらどうしよう」
 
 
・・夜見る夢に関する体験や思いは人によってさまざまかと思います。
 
私は臨床心理士、セミナー講師として90年代から日本や国外に住むたくさんの方々とお会いする中で、夜見る夢について伺ったり話し合う機会が多いのですが、その経験から、全ての夢にとは限らないけれども、やはり多くの夢には意味がある、そして夢について話し合ったり理解することが悩みの解決につながったり生き方へのヒントにつながる、と感じています。
 
例えば、人前で自己表現するのが苦手だと感じている人が次のような夢を何度も見たとします;
 
「なぜか大勢の観衆の前で歌を披露している」
 

後のブログで詳しくお話ししますが、この夢は例えば、
 
「実はあなたには自分が思っている以上に、人前で自分を表現する力がありますよ」
「自己表現ということに関して、普段より注目したり取り組んでいくとよい時期が来ていますよ」

 
というメッセージかもしれない、とみていくことができたりします。
 
 

夢は間接的にメッセージを伝えてくる


夢に関しては、ストレートにメッセージをぶつけてくるものもありますが、大抵はシンボルやストーリーを通して間接的にメッセージを届けてくる、ということを心に留めておくと、夢の意味が理解しやすくなります。
 
例えば、上記の夢だったら、文字通りに受け取るのではなく、「歌を歌うというイメージは、何を象徴しているんだろう・何の例えなんだろう?」というふうに想像を膨らませていってみます。その結果、それは「外に向けて自分を表現していく」ことの象徴なのでは、などと考えていくことができます。(ただし、その夢を見た人が、自己表現について取り組む中で、結果的に人前で歌うことになる、ということはあるかもしれません。)

夢に関しては、「この夢を見たら、必ずこういう意味」というものではなく、上記の夢も別の意味があるかもしれません。また、さまざまなやり方でさらに丁寧に深めていくこともできます。この点については追って詳しくお伝えしていきますが、まずは、「気に留めなかった夢や悪い夢と思っていたものにも、実はその裏に深い知恵や前向きのメッセージなどが隠れているかもしれない」と少しだけ頭の片隅に置いてみると良いかと思います。
 

夢と私自身との関わり


私は14年前からイギリスのロンドンに住んでいるのですが、引っ越してきたときに、「自分がやっている仕事について知ってもらうにはどうしたらよいのだろう」と考え、ひとまず夜みる夢について一般の方に理解を深めていただくための講座や会を開催してみました。Dream Cafeと名付けた会の方は今でも定期的に開催しています。
 
個人的に夢のことだけに興味を持っていた訳ではないのですが、その会の方たちに「初心者向けの本を書いてほしい」と言われて夢理解のための本を出版したり、I Tの専門家であるパートナーとアプリを作ったりもしました。

4年前に出版した夢の本。Kindle版もあります。


また、昨年はパートナーと作ってきた夢理解のためのシステムを、占いとC Gアートを掛け合わせた渋谷での展覧会『NAKED URANAI』で使っていただくという機会に恵まれました。今年は同じ内容のイベントが台湾でも開催されており、ありがたいことに上記のシステムをこれまで3万人以上の台湾の方たちに使っていただいています。
 
イベントの内容が占いなので、私たちが技術提供した部分は一見「夢占い」の体裁をとっているのですが、背後には長年、夢に関わる中で積み上げてきた理解や、夢のメッセージを人生に生かすためのアドバイスなどが編み込まれています。一対一の個人面接の時のように丁寧に夢の意味を探っていくというわけにはいきませんが、これをきっかけに普段だったら夢に興味を持たない人たちが、「自分の夢には案外意味があるのかも」「夢のメッセージをこんな風に生活に取り入れてみよう」などと思ってくれるようになったら嬉しいなー、と思っています。(渋谷で開催されたイベントについては昨年こちらの記事の最後の方に書いてみました。)

イベントの夢占いのセクション(出典:NAKED INC.プレスリリース)

このようにお仕事で夢と関わるだけでなく、もちろん個人的にも自分が見た夢について考えたり、時には人に手伝ってもらいながら夢の意味を深めたりすることを日々続けています。夢の世界は奥深く、まだまだ学ぶことが多いなー、と感じています。

ブログシリーズ、『夢喫茶*Dream Cafe*』、始めます

 
ドリーム・カフェを主催したりする中で、ここ10数年で夢に関心を持つ人が増えてきていると感じると共に、日常に根付いた形での夢への取り組みがもっと広まったらよいのに、と思うことも多いです。
 
そこでこれからしばらくシリーズで、私が理解する範囲内で、夢のひもとき方や、夢のメッセージを人生に生かすためのヒントなどを綴っていこうと思います。内容は、2018年に出版した上記の拙著The Dream Compass: Using Dreams as Your Guideで書いたことから抜粋したり、新しく思いついたことなどになる予定です。
 
ここでご紹介する考え方や方法は、私が学んできたユング心理学、プロセス指向心理学、人智学などが伝えようとしていること、そして個人的にクライエントさんたちとのセッション、ワークショップ、夢の会などを通して得てきたこと、などを元にしています。
 
このシリーズと夢に関するブログは、マガジン『夢喫茶*Dream Cafe*』にまとめていきます。お茶の時間に、気になる夢から目覚めた朝に、お気軽にお立ち寄りいただけたら嬉しいです。

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次回は夢を思い出しやすくなるためのヒント、夢に取り組む前に覚えておくと良いこと、などについてお伝えする予定です。

ここまでお読みくださりありがとうございました。



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