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YOSHIKIのショーを見て感情120%の価値感で頭をぶん殴られた体験

こんにちは、スープです。
今回は、とある人のブレックファストショーに行ってきました。

六本木ヒルズのホテルのロビーの受付を通り、
ボールルームの待合室に行くと多くのショーに参加する人たちが集まっていました。

そこには今日出演するアーティストの愛用している楽器や、
アーティストのポスターが見るところ見るところ見まわすとあります。

ファンはこぞって記念写真を撮って、
会場が開くのを心待ちにして待っています。

開場するとまず決められた客席に座ります。

8名の席のある円卓の席に座ろうとすると、
席には今回のイベントのお土産が置かれています。

中身はそのアーティストがプロデュースした高級ワインが入っています。

でまずは食事。
フレンチのコースになっていて、飲み物はプロデュースしたワインを白と赤それぞれいただきます。

隣のファンの方とお話ししたりして
登場をワクワクしながらライブの開始を待っています。

スイーツの提供が終わると、
会場の照明が落ち、アーティストの生涯を子供時代から今に至るまで、
写真や映像などで歴史を見せていきます。

デビュー以降の1980年代くらいからの映像や写真が、
だんだん2020年の今に近づいていきます。

そして、2020年8月のテロップが表示されました。

「彼は今ここにきている」という文字がポンと大きく表示され、
聴衆の期待は高まります。

そして、照明の効果が賑やかしく始まり、
スポットライトが真ん中に当てられました。

ついに登場です。

きらびやかな衣装に身にまとってます。

2022年の今の状況なので、客席はマスクをしていて、
声はかけられないですが大きな拍手が続いています。

そこからは演奏やチャリティーオークション、ファッションショーなどもあり、
トークなんかも交えながら終始没入感のある時間を過ごしました。

トークや演奏の最中も、
感激して笑みを浮かべている人や号泣している人も見かけました。

ここまで心を揺さぶられるようになる理由はストーリーがあるから


でも、ここまでの文章を読んでも、
何も知らない人だったら「何で泣いてるん?」って感じだと思います。

そりゃそうですよね。

理由は簡単で、

彼にはストーリーがあるんですよね。

ストーリーをファンが知ってるし、
公演の全体でストーリーを表現しているから熱狂的で感情的になり、
観客が涙を流すこともできるんです。

これまでの長いアーティストとしての彼の人生は、
紆余曲折がありました。

子供の時には父親が亡くなり、
バンドメンバーのギタリストの死去。
バンドメンバーの脱退による解散。
悲しみを乗り越えてバンドの再結成。
さらなるバンドメンバーの死。
つい最近では、母親の死に直面。

という、常に死や別れを乗り越えてきたというストーリーがあるんです。

もちろんアーティストとしてミリオンセラー突破したり、
天皇の即位の式典で演奏したり世界進出をしたりと輝かしい背景もあります。

でも彼の根底のテーマには別れや悲しみみたいなところがテーマになっています。
これは、このイベントに参加した僕の私見も混じっているので、あくまで印象ということで。

ただその背景をファンが知っているし、
冒頭のムービーやトークからもそういった背景を伝えているので、
すごく楽曲に対して深みが出てきて注目せざる負えないんです。


人に説明するとき説得するとき、共感を得る時に必要なものが詰まっていた

僕がここで何が言いたいかというと、
人に自分のことを伝えたり説得するとき、
共感を求める時にこのストーリー作りというのは強力ということです。

僕はこのブレックファストショーに出席して体感しました。

開催中では全く無駄のない一貫した演出、開演後のムービーや
彼の話す内容、演奏中のムービーや映像が「悲しみや別れ」をテーマにして激情的な演出がなされてるんです。

終始息をのむというか、
グッと引き込まれました。

演出やストーリー作りがなければ、
ただピアノを演奏して終わりみたいな感じですが、
そんなライブ演奏とは一線を画すものでした。

そういった彼のストーリーを前提としているものなので、
本当に存在として神格化している人なので
実際に登場したときは「本当に存在しているの?」みたいな。

もちろん実際存在する人間なんですけど、
半分信じられないような感覚にさせられるんです。

しかもそれが、10-20m先に本人がいるわけです。
信じられないですよね。

普段のライブだったら米粒サイズに見えなかった人が
「こんな間近に見れるなんて…」
と、非常に満足し勉強になった体験でした。

感情的価値は物質的価値を凌駕する


ホテルの会場前の待合室から、
ボールルーム内の食事、
開演直後のムービーや光の演出、
演奏中の演出や合間のトーク
最初から最後まで満喫しました。

バンドとしてのチケットの料金は1万3000円なんですが、
このブレックファストショーの料金は8万円です。

それでも満足な公演でした。
額面の金額を見て高いかどうか、とか
その金額以上に得られるものが物質的にもらえるかとかそういったものじゃないです。

多分理屈で考えたら、
フレンチのコースとワインが2つついて、
お土産もあって
プロの演奏が2-3時間あるからちょっと得したかな。

なんて、彼のストーリーを知っていたらならないはずです。

そういった理屈というか物質的な価値を超えるんですよね、
感情的な価値というのは。

という感じで、
感情的な世界観をぶち込まれて衝撃を受けた話をしました。
何か気づきがあればコメントやメールなどお待ちしてます。

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追伸
ちなみにここで紹介したアーティストというのはYOSHIKIさんです。
よくTVでも出演されてて有名ですよね。
彼の生い立ちや人生を知っていると曲に深みが出ます。

https://youtu.be/e9Rtc3WDENg


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