見出し画像

木のスプーンを

台風直撃とともにお盆に入ったが、暑さは変わらないので夏はまだまだあと1ヶ月くらいは続きそうな勢いだ。

朝ごはんに唐揚げやカレーライスを食べるという人の話を聞いたことがある。その人はラーメンもいけるらしい。僕は流石に無理がありそうだ。お茶漬けならいけるかもしれない。実家にいた頃は平日・米、土日・食パンというルーティンだった。朝が苦手なのでおにぎりを1つ食べてから急いでバス停に向かっていた高校時代がとても懐かしい。

残しておいたケーキを朝から食べたことがある。これが意外といけるのだ。その時はガトーショコラだったからかもしれない。ただ、血糖値の問題があり身体にはあまりよろしくないという。ショートケーキとかパンケーキとか甘い物の食べ過ぎにも注意する必要がある。

中学生の頃、夏休みになると、自由研究と並んで毎年工作という課題が出ていた。たしか技術・家庭という教科の課題だったと思う。僕は不器用ながら、風船とペットボトルを用意して太鼓を作ったり、新聞に挟んである紙の広告を細く丸めてから縦横に交互に組み合わせてゴミ箱とカゴを作ったりとなるべく簡単に、そして短時間で飽きずに作れるものを考えながら課題に取り組んでいた。

ある時、父親に木のスプーンを作ろうと言われた。木のスプーンを1から作るとなると僕は絶対に無理である。そもそも他の課題や遊ぶ時間を削ってまでできるはずがなかったからだ。しかし結果から話すと、木の手作りスプーンが完成したのである。スプーンの型を木に描いた後、父親と交代しながら、ノコギリで削っていく作業。これは途中で諦めかけたり嫌になったりもしたが、なんとかスプーンっぽい形になった。そこからさらに小学生の時に買った彫刻刀で削り、やすりで磨いたり、ニスを塗って艶を出したりしながら完成に至った。

冬になると鍋の季節がやって来る。この鍋のシメの雑炊で木のスプーンが活躍するのである。余談だが課題の評価は一番良い数字を頂くことができた。これは父親に感謝しかない。

ちなみに話を戻すが、最近の朝ごはんはヨーグルトにフルーツグラノーラを入れて食べている。これが1番楽だし、1人暮らしの大学生にはちょうどいい。

課題となるとめんどくさいし、当時はつまらないと思っていたけれど、こうして振り返ると思い出になっていて親と話す時に懐かしく笑える話になっていたりするので課題に追われている学生にはなんとか乗り越えてほしい。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?