歩くこと、綴ること│ Spring journey
Apr.2024
お久しぶりです、海です。
note を はじめて書いた日から、
いつの間にか 2年 の月日が 経っていました。
東京を離れる 少し前に、はじめて書いた note 。
そして その一年後、移り住んだ 直島を離れることになり、先のことが 何ひとつ決まっていないときも、
自然と note を 書こうと思いました。
身体を壊して 島暮らしの生活と仕事が難しくなり、
身動きができなくなってしまった冬。
その 焦りも切迫感も すべて捨てて、
『 もういいか。流れに身を任せてみよう 』と
春の日に、また新しい街へと 旅立ちました。
東京を離れて旅立った あのときと同じように、何も知らない場所で、ゼロからのスタートを " もう一度 "。
けれど 不思議と 不安はなくなって、
" 今が一番楽しい " と 思えるようになっていました。
「 次は どこに住もうかな? 」と、のんびりと考えていたとき。尊敬するオーナーと出会い、いまの街にやってきて、いつの間にか、もう一年が経とうとしています。
直島に移住した 9ヶ月の間にも たくさんの場所を旅しましたが、それからの一年間は、それを超えるほどに、たくさんの場所を旅することができました。
春から 初夏にかけて 、吉野から 伊勢神宮 …
そして 熊野古道へ 。
海を渡って、宮古島、屋久島、宮島、小豆島へ …
こうして見ると、いつも「島」というか、自然の豊かな場所を求めて、どこかを 旅していたな と思います。
そして自分にとって、何よりも大きな旅となったのは、『 四国遍路 』という、巡礼の旅でした。
1200 km とも 1400km ともいわれる
四国を一周、すべて " 自分の足 " で 歩くこと 。
これまでの旅とはまったく違う、自分の身体を極限まで酷使して、ただひたすらに、毎日歩く。
雨の日も、風の日も … とは 子どもの頃に何度も聞いた言葉ですが、まさか雪の日も、嵐の日も歩くことになるとは思いませんでした。
5日ほどの ショート・トリップではない 、
54日間 を かけた、歩き巡礼 。
" 旅 " と 聞くと、楽しくて 開放的な … ポジティブな 響きを持っていますが、この旅は これまでの旅とは全く違う ── 喜びも、悲しみも、痛みも… すべての感情を味わうような、長く遠い 旅路でした。
それは 楽しかった時間と 同じくらい、苦しんだりもがいたりしてきた 自分の人生と、重なるとも思えました。
それでも 今ここに立って、『すべてが素晴らしかった』と、心から言えるようになったこと。それが何よりも、自分にとっての『 祝福 』でした。
四国遍路も、人生も … 日常の積み重ねが
「人生」であり、「旅」なんだろうと 思えます。
もうすぐ 誕生日を迎える今、20代のうちに
『四国遍路』という、ひとつの大きな旅ができたこと。
それは自分で決めて、歩いたものではありますが、それだけではなく… はじめから何かに導かれて、そして助けられて、歩くことのできた旅だったと感じます。
自分の力で 成し得たことなんて、ほとんど何もない。
すべては、生まれてから今まで… 数えきれないほどの誰か(何か)の力を借りて、運良く ここまで 歩いてくること … 生きてくることが できました。
「 人間は いつか死ぬ 」ということを、頭ではなく肌で理解することができるようになった日から、やりたいことを『いつか』ではなく『今やろう』と、ためらわずに思うようになりました。
けれど それは 気負うような ものでもなく
なにかの タイミングが 来たときに、
" ふっ "と 身を ゆだねるような 感覚です 。
島暮らしも、四国遍路も、たくさんの人との出会いも…
すべては 自分の意思の、さらに その向こうから、
やってきたように 思えるのです。
間違った道を 行こうとして
『そっちじゃないよ』と教えてくれた、大切なひとも
失うことを 恐れて
がむしゃらに 頑張ろうとして、壊れた身体も
自分が『 本当に 生きたい人生 』を、
選べるようになったことも
すべては " 今 " のために あったのだろうと
不思議と 心から、そう思える。
自分の人生を ひとつの『 実験室(ラボラトリー)』と思って、先のことは ひとつも分からない " 人生 " という旅を、いっしょに楽しんでいきたい。
この人生を 生きる自分と、それを観る 自分と共に。
いちばん楽しみなのは、ほかでもない わたし自身です。
「 note を はじめて 2年が経ちました」と言いつつも、
夏を過ぎてからは、屋久島を旅したのち 四国遍路へと出てしまったので、大切な人へ 手紙として書いた note と、一年の振り返りをした note のみの 執筆となっていました。
数は少ないけれど、どれも大切に綴った旅の記憶です。そしてこれからも、文章を綴っていきたいと思います。
いつも note を 読んでくれる方 、そして
見つけてくれた方へ 、心からの感謝を 。
いつか この " 四国遍路 " という 旅の記憶を
一冊の 本に することが 、わたしの夢です 。
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お読みいただき、ありがとうございました。 あなたにとっても、 素敵な日々になりますように。