𝚜𝚎𝚎.

海のまちに暮らす日々。 旅の記憶と、美しいものについて

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海のまちに暮らす日々。 旅の記憶と、美しいものについて

マガジン

  • 𝙳𝚎𝚊𝚛.

    親愛なる日々と、あなたへ

  • 𝚂𝚘𝚞𝚟𝚎𝚗𝚒𝚛.

    旅の記憶 Ⅲ( Mar.2023~ )

  • 𝚂𝚘𝚞𝚟𝚎𝚗𝚒𝚛.

    旅の記憶 Ⅱ( May 2022~ )

  • 𝚂𝚘𝚞𝚟𝚎𝚗𝚒𝚛.

    旅の記憶 Ⅰ( Apr.2022~ )

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Floating Forever│あるがままを生きる

7th Jul.2023 『 今日のあなたに 』で、知らない誰かの文章を読むたびに、顔も知らないその人が、とても素敵な文章を書く人なのだと知る。 その数を考えたことがなかったけれど、note で 文章を書いている人は、どうやら たくさんいるらしい。なかには、きっと一度も出会うことがない人もいるだろう。 その 広大な海のなかで、文章を書くことで偶然出会うことができるとしたら。そして、この先も何度も出会うことができるとしたら。それは ちょっとした、奇跡のようなことなのかもし

    • note を はじめて、 2年が経ちました

      Apr.2024 お久しぶりです、海です。 以前にも この note を 書いてから、もう一年。 そして はじめて書いた日からは、2年が経ちました。 東京を離れる 少し前に、はじめて書いた note 。 そして その一年後、移り住んだ 直島を離れることになり、先のことが 何ひとつ決まっていないときも、 自然と note を 書こうと思いました。 生活も仕事もままならず、身動きもできなくなってしまった 切迫感も焦りも すべて捨て、『 もういいか。流れに身を任せてみ

      • 逆打ちにて 四国遍路を歩いて、もう45日。 とうとう 結願が目前となりました。 長く歩けば歩くほど、強い雨、風、吹雪… そんな天気や、険しい山を歩く日もありました。 ここまで辿り着くことができたのも 今日までに出会ってくれた、全ての皆さまのおかげです。 心から感謝を伝えます。

        • 旅の記憶、巡礼│On the Same Journey

          Jan.2024 2023年 は、自分自身にとって あまりにも 大きな試練によって 幕を開けた。 決定的に身体を壊したことによる健康面の大きな問題、それに伴う仕事面・金銭面の危機、そして当初の予定とは大幅に異なる、引っ越し先の 壊滅的な住居環境 … 何をとっても八方塞がりで、どんなに手を尽くしても、それが 一つずつ潰えていく。少しずつ退路を絶たれ、とうとう状況を打破する手立ても なくなってしまった。 ✼••┈┈┈┈••✼ 1月。ただ 布団に眠るだけの日々を

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        Floating Forever│あるがままを生きる

        • note を はじめて、 2年が経ちました

        • 逆打ちにて 四国遍路を歩いて、もう45日。 とうとう 結願が目前となりました。 長く歩けば歩くほど、強い雨、風、吹雪… そんな天気や、険しい山を歩く日もありました。 ここまで辿り着くことができたのも 今日までに出会ってくれた、全ての皆さまのおかげです。 心から感謝を伝えます。

        • 旅の記憶、巡礼│On the Same Journey

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        記事

          白百合のあなたへ│Mount of Beatitudes

          31th Dec.2023 暗闇へ進もうとする わたしの手を引いてくれたのは 双子の姉のようなひとだった。

          白百合のあなたへ│Mount of Beatitudes

          停滞期の日に│Fluctuat nec mergitur.

          Sep.2023 時々 訪れる『人生の停滞期』が、1年ぶりに やってきた 。 とはいえ、数年前までは(とても頻繁に)思い煩うことが あったのだと思い出せば、それが " 1年に一度 " に なったのだから、充分なのかもしれない。 1年前の ちょうど今頃、小豆島を 旅していた。 夏の終わりの 美しい棚田の道を歩きながら、「来年オーストラリアに行く」のだと、いきいきと出発の準備をしていた、大切な友だち。 当時は身体的にも精神的にも、様々なことが重なって、将来を見通せな

          停滞期の日に│Fluctuat nec mergitur.

          愛のありか│ルーブル美術館展

          Jul.2023 今年の夏は、随分と酷暑だった。 風は すこしずつ 秋めいているように思えるけれど、 夏の終わりは、まだ見えない。 四季のなかで、「終わる」と 表現される 季節は " 夏 " だけなのだと、誰かが 言っていた。 もっとも 生命力に 溢れる季節で ありながら 、 どこかに ずっと、死の影を 孕んでいる 。 忘れていたものを 思い出し… そしてまた、別れる季節。 祖母の一周忌を終えて、京都に立ち寄った。 思い返せば 京都は、一番

          有料
          300

          愛のありか│ルーブル美術館展

          1年振りの、東京へ。│ マティス展

          Aug.2023 「 あなたが はじめて行った、展覧会を 憶えてる? 」 会社からの帰り道に立ち寄った古本屋で、偶然 美しい図録を手にしたときに、その答えを思い出した。 2012年 、『 大エルミタージュ美術館展 』。 国立新美術館で開催された この展覧会が、記憶の限り わたしが最初に 足を運んだ展覧会だった。 当時 わたしは高校生で、美術を専攻していたものの、 アート鑑賞については さほど興味のない時期だった。 10年ぶりに手にした図録に載っていた 数々の名画も、

          1年振りの、東京へ。│ マティス展

          親友、 そして愛しい日々│Riverside.

          Oct.2021 " 親友 " って 、なんだろう 。 幼い頃には 難しかったことだけれど、大人になって 「一生付き合えるだろう」と思える友人たちと、 たくさん 出会えるように なった。 けれど 彼・彼女たちを、わざわざ『親友』と呼ぶことはない。とくに名前をつけることはないけれど、心から大切だと思える 友人たちだ。 そんな わたしには、たった一人だけ『親友』がいる。

          親友、 そして愛しい日々│Riverside.

          my sea.│ 海の記憶

          Jul.2023 おひさしぶりです 。海です 。 祖母の 一周忌を 無事に終えて、 瀬戸内に 戻ってくることが できました。 すっかり 季節は 夏になって、あれから もう一年、 季節が 巡ったのだなと 感じます。 直島にやってきた日のことを思い出していたのですが、バタバタしながらも、島暮らしをはじめた日のことを ちゃんと記録に残していました。 色々なことがあったけれど、こうして ふと思い出せる日が来るのならば、つたなくても、文章に残しておいて 良かったなと

          my sea.│ 海の記憶

          死を想い、今日という日の花を摘む │ Les Archives du Cœur

          Oct.2022 ボルタンスキーに はじめて出会ったのは、2019年。 国立新美術館で 開催された、展覧会でのことだった。 響き渡る咳の苦しそうな声、遺骨入れを思わせるブリキ缶、ホロコーストを彷彿とさせる、積み上げられた衣類の山… その会場には、" 死の気配 " が充満していた。 人間の不在。かつては " そこにいた " という 気配。 そんな 異様な雰囲気でありながらも、ひとつひとつのそれらの集積には、不思議と息苦しさはなかった。 消えゆく星々のような

          死を想い、今日という日の花を摘む │ Les Archives du Cœur

          " 旅をして暮らす生き方 " を選ぶ 原点になった、1年前の5日間の旅のことを、ようやく書き終えることができた。自分の納得できる文章を残すことは むずかしいけれど、とても大切な習慣だと思える。旅をしてきた思い出に、いつも書くスピードは追いつかないけれど、ただ粛々と綴っていきたい

          " 旅をして暮らす生き方 " を選ぶ 原点になった、1年前の5日間の旅のことを、ようやく書き終えることができた。自分の納得できる文章を残すことは むずかしいけれど、とても大切な習慣だと思える。旅をしてきた思い出に、いつも書くスピードは追いつかないけれど、ただ粛々と綴っていきたい

          Day5. 神様に出会う旅│長野県立美術館

          May 2022 東山魁夷に初めて出会ったのは、2018年の東京 国立新美術館での 回顧展だった。 会期は わずか 39日間。 日本画も観たことがなかった当時、この展覧会に足を運ぼうと思ったきっかけは、何だったのだろう。 ただ、『 行かなければならない 』という思いに駆られて、電車に乗ったことだけを覚えている。 そして わたしは " 東山魁夷 " と、はじめて出会った。

          Day5. 神様に出会う旅│長野県立美術館

          ひさしぶりに直島へ帰ってきました。お遍路を通して繋がった方とお会いしたのですが、驚くことに、以前 note で わたしの記事を読み、声をかけて下さった方だったのです。『 see.さん… 海さんですよね!』と。この世界は、素敵な縁に満ちていると感じる日々です。

          ひさしぶりに直島へ帰ってきました。お遍路を通して繋がった方とお会いしたのですが、驚くことに、以前 note で わたしの記事を読み、声をかけて下さった方だったのです。『 see.さん… 海さんですよね!』と。この世界は、素敵な縁に満ちていると感じる日々です。

          四国遍路4日目にして、すでにヘトヘトです。歩くのはこんなに時間がかかるものなのか… と思うけれど、たくさんの出会いと助けによって、毎日を無事に終えることができています。また歩き出そうと淹れた珈琲のティーカップに、夜明けの星を見た朝のこと。大好きなオーナーさんの営むゲストハウスにて

          四国遍路4日目にして、すでにヘトヘトです。歩くのはこんなに時間がかかるものなのか… と思うけれど、たくさんの出会いと助けによって、毎日を無事に終えることができています。また歩き出そうと淹れた珈琲のティーカップに、夜明けの星を見た朝のこと。大好きなオーナーさんの営むゲストハウスにて

          綴ることも、旅することも

          Jun.2023 お久しぶりです、 海です 。 昨夜 また 、 あたらしい 海のまちに やってきました。 いつも note を 読んでくださる方、また 偶然みつけて 読んでくれたり、コメントをして下さったりする方々。 いつも、 心から 嬉しく 思っています。 普段は 旅の記憶や、何気ない日々のことを note に 書いているのですが、先日 わたしの誕生日に、はじめて自分自身に向けて、手紙 のような 文章を書きました。 読んで頂いた方は驚かれたかもしれませんが、よ

          綴ることも、旅することも