見出し画像

ログハウス事始め〜ゲニウス・ロキと土地のお清め。

 こんな時ではありますが。一年前から進めてきた、我が家となるログハウスの新築工事がついに先週から、着工しました。ふと電話で紹介してもらった土地と縁を持つことになり、トントン拍子で話が進んで一年あまり。真冬は雪のため資材が搬入できず工事が間に合わなかったため、準備期間は長かったけど、雪解けとともに始まりました。

 それで週末、お清めをしてまいりました。

 本来なら、着工前に行うべきものなのですが・・・・。まず必要なのは、お酒、お米、粗塩。ということで、どうしよう?と土曜日に北海道神宮に行って聞いて見たらお塩は毎月一日に配布、お酒は梅酒しか売ってませんとのこと。実は敷地が北海道神宮に関わるところなので、あれば良かったのですが残念。しかしたまたま、お酒と粗塩は、以前暮らしていた湘南の近くの葉山という場所にある森戸神社でいただいていたものが残っていたので、こちらを使うことに。お米は、北海道産のお米のゆめぴりかを使うことにしました。

画像1


 実は、営業担当の人から最初にお清めをどうするか?というお話をいただいた際、思ったことがありました。お清めにも今回やったような簡易的なものと、神主さんを呼ぶようなきちんとした形式のもの。そこで私たちは、簡易的なものを選びました。それには私なりに感覚的な理由があります。

 私たちはこの地で生まれたのでも無く、育ったのでも無く。生まれも育ちも西日本、そして大人になってからのほとんどを関東で過ごしました。そして近年北海道に来他のですが、本当にここは異国だなあと感じることが多いです。それは気候的なものもそうですが、一番大きいのは文化的な面です。

 それについて詳細に書いてみるのは別の機会にするとして、直感的に、北海道の土地に対して、神主さんを呼んで儀式を行うのに、かすかな違和感みたいなものを覚えました。これはあくまでも私個人の感覚なので何も否定するつもりはないのですが、今回馴染みのない場所に土地を購入し家を建てる、となった時、当然、土地に対する敬意、というのがあります。これからそこに住むわけなので、それをどう示すか?という意味で、簡易的にすることを選びました。

 そこには、土地の力というかパワーというか・・・ゲニウス・ロキ(土地の精霊・地霊)とでもいうべきものでしょうか。北海道の場所には、いつも、神道的なものでは無く、もっと純粋な自然のエネルギーというか、精霊的なものを感じます。おそらく、アイヌ民族の人々はそういった精霊との交信や敬意を表する方法を持っていたのだろうと思いますが、我々の持っているツールは基本的に日本的な神道的なものです。言葉にはうまくできないけれど、日本的な意味での土地から湧き出るエネルギーというのがあって、それは西日本にある実家の土地、訪れて心から共鳴できた素晴らしい東北の土地などからはなんというか濃厚なある種の(縄文的な?)エネルギー。北海道にはそれらとは違った、もう少し爽やかでどっしりしたおおらかな・・・そんなような独自の土地のエネルギーがあると感じるのです。それは生態系的には、ブラキストン線というものにも表れているのかもしれません。

 そんなわけでお清めが遅れてしまったのは紛れもなく単なる怠慢でしたが、ともかくも、四隅にコメ、シオ、サケをかけて廻り、最後によろしくお願いしますと手を合わせました。

画像2


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?