やりたいことがない。好きなことがなくなった。
精神病になってからあんなに好きだったゲームに興味がなくなった。
よく見ていた動画も途中で飽きたり全然楽しいと思わなくなった。

突然好きな物や頑張るための糧が消えた。

双極性障害は治らない。
そう言われて絶望した。父には言わない。
実家にいた頃病院に行きたいと勇気を出して言ったときに「考えすぎ。」「考え方を変えろ。」「金の無駄だ。」と言われあまりメンクリに良い考えを持っていない。
そんな父に言ったところで適当な診断をされただけと言われるに決まっている。
私の心配なんて妹が生まれてからきっとしてない。所詮忌み子だから。妹が勉強が好きで出来のいい事がわかった瞬間からあの家に居場所がなくなっていることとは薄々知っていた。

正月に親戚や祖母と合って仕事を辞めたこと。そしてやりたいことがないことを話した。もちろん精神病という事は父親に話されてしまう可能性があるので伏せて。
父親と違い明るくポジティブな言葉で励ましてくれる人達。
「若いからまだまだこれからだよ！」
大体の話の終わりにはこの言葉がつく。
確かに私はまだ21歳。普通ならまだまだこれから。なんでもやり直せるし挑戦できる。
でも精神病なら別。治らない心の病気。

これからの人生全てが消化試合。

どん底から今こんなに有名ですよ！成功しましたよ！と言う人がいるがそれはほんのひと握りの人である。
そしてその人たちの大体は実家でのサポートや人脈がある。
義務教育のときにいじめられて人を信じられない私に人脈はない。親のサポートはもちろんない。
そして今流行りのYouTuberは顔が良くないと人気になれない。
顔を出さなくても良い実況者はゲームが上手くないと人気になれない。
過去に好きだったことは今では人口が多すぎて埋もれて金にならない。

大抵の趣味はお金にはならない。お小遣い稼ぎにはいいがこれだけをやって生きていくことは無理でしょう。
趣味があればそのために頑張れる。
あの頃は好きな配信者がいたから何となく頑張っていた。
頑張るために縋るものが欲しい。依存先が欲しい。