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神社に行く理由はお願いごとばかりではありません。

 子供の頃、近くに神社があったせいか、たまに神社に行きたくなる。
初詣とは別に、なんとなく行ってみたくなる時がある。願いことをするためにではなくて何となく、雰囲気が好きなのかもしれない。

 けれど、子供の頃は、物理的な「物」が欲しいなど、今考えると、罰当たりにも程がある様な願いことをした記憶がある。
けれど、一応今日まで生きているので、逆鱗に触れる願いごとをしていないようだ。
(おそらく、逆鱗に触れていたら、noteの記事をアップすることもできなかったと思うが……)

 色々な神社をめぐって、それぞれの場所やおもむきを見ているだけで、とても心が落ち着いてくる。
 
 いつも感じること。朱色の鳥居をくぐると、そこはすでに別世界だ。何かこう、姿勢を正さないと、行けない感じがやって来る。手水舎で心身を清める。この瞬間から、自分の心が解放された瞬間が訪れる。

 神社の周りには、必ず木々が生い茂っている。神社本殿で、今日までの感謝を伝える。まだ、何もわからなかった子供の頃は、ここで、お願いことをしていた気がする。年数がたつにつれて、それは、物理的なお願いから、色々な人とのご縁のお願いへ変化している気がした。
 
 お金で買える物は、本当に欲しければ、無理をしてでも手に入れられる。大分桁が違う「億」という数値は無理かもしれないが。
 けれど、人のご縁だけは、お金で買うことは難しいのかなと思う。目に見えない物だから、どう接していいのかわからないと思う。
 
 だから、人のご縁がつながる様に、神社にいくかもしれないと、最近思ってしまった。
 人とのご縁があるから、色々なことがやって来て、人が人を呼んで大きなことが動き始める。

 最初は一人でも、ご縁があり繋がって行く限り、その思いは永遠に繋がって行くのだろうと思った。
 
 そして、雰囲気をかみしめる様に、神社の中をフラフラする。あてどなくフラフラする。
 たまに、深呼吸をして、頭の中にある、考えことを整理することがぴったりの瞬間だ。

 机に向かってでなかった答えが、ふと整理でき何となくまとまってしまうこともある。
 そう。最近は、外出自粛で、色々な神社に行けていないが、家の近くの神社にはよく行っていた。行き詰った、これからのことを歩きながら整理して、神社に持ち込みゆっくりと考えるのだ。
 
 ある意味、神社は私のスーパーコンピューターみたいな場所だ。色々な雑音が木々によって遮られ、自分の時間をゆっくり持つことができる。歩きながら、いままでのこと整理できる。
 机の上や定まった空間では答えが出にくい場合は特にそうだ。
 
 国内旅行へ行く時も、私は行く神社を決めて行先を決める。今まで煮詰まった考えことや、日常の、煩わし考え方を紐解きに行くのだ。
 
 私の旅行は神社巡りの旅でもあったりする。色々な神社を訪ね回っているが、同じ場所は2つとなく、本当に気持ちが落ち着く神社ばかりである。拝殿でご挨拶をして、境内にあるベンチを見つけて、自分の混乱の元は何処かと整理する。するとどうだろうか? 不思議と考えがまとまってくるのだ。本当に不思議である。
 
 子供の頃から慣れ親しんだ場所なのだからなのか?けれど、自分が一番落ち着く場所があるのは、とても助かる。
 
 カフェやレストランなど、自分が一人で落ち着く空間があると、すごく気持ちが楽になる。周りの雑音も気にならずに、自分の考えに没頭できる場所があることは、とてもいいことだと思う。
 家では味わえない、閃きの空間。

 私が神社に行くように、カフェやレストランで一人作業に没頭している方も考えごとがまとまりやすいのかもしれない。と最近思ってきた。
 神社にはPCにつなげるコンセントがないけれど、紙と鉛筆があれば、そこは解決する。
 
 インターネットが普及して、色々な神社の写真がアップされているが、やはり動ける内は現地に行ってみたい気持ちで一杯である。
 
 鳥居をくぐる瞬間に、目の前に飛び込んでくるのは一体何が飛び込んでくるのか本当に楽しみである。
 
 これかも、全国各地を彷徨い続けると、思うが、私の旅はい神社主体の旅であった気がする。鳥居の形、手水舎の感覚、拝殿の作り、本殿のたたずまい。
 
 想像しただけで、今にも訪れてしまいたい気持ちで一杯である。
 まだまだ、感染症の最中であり、少しだけ、ゆっくりした時間が流れている。

 しかし、終息したら、行きたい神社の色々な計画立ててみたいと思う。
 
 あー。またあの雰囲気に酔いしれたい。夏が終わって秋になる瞬間の季節が好きで、色々な神社に行ってみたい。稲刈りの終わり、稲穂を燃やす匂いをわずかに感じて、神社を訪れる。なんて最高で幸せな瞬間だろうか。
 
 まだまだ、自粛期間が続いているが、解除になる時を心待ちに日常を綺麗にかわしていこうと思う。
 なぜなら、私の落ちつく場所があるから、何とかやっていけると思う。
 私が、朱色の鳥居に目を奪われ、落ち着ける場所「神社」日本に生まれてきて、本当に良かった思う瞬間である。         


 最後までお読み頂きありがとうございました。
 自由に移動できるのも、もう少しの辛抱だと自分に言い聞かせて、インターネットで、色々な神社を見ています。
 皆様、これから夏の本番です。熱中所に気を付けましょう。

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