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ありがとうと暮らす

今日は3月14日、ホワイトデー。少し時間が経ってしまったけれど、バレンタインデーの思い出を。


最近、Instagramをよく見るようになり、今年のバレンタインデーは、そこで見つけたクッキーと、チョコレートチーズケーキを作ることにした。

クッキーは、仕事でお世話になっているデザイナーさんの家族にあげるために、そのおうちで飼っている猫ちゃんの模様の型抜きクッキーを作ってプレゼントしよう!と思いたった。

猫の型と、かわいい猫が描かれたカンカンも買って、そのお家の猫ちゃん3匹の模様を写真で調べて、作った。このかわいいかわいい3匹。

そのデザイナーさんの猫と土間の暮らしアカウントはこちら


そのデザイナーさんとはご家族も含めて仲良くさせてもらっていて、家に遊びに行って、お子さん2人と一緒にゲームをしたりする仲。遊びに行くと帰らないでと言って泣いてくれたりする、かわいい子どもたち。

わたしは動物も大好きで、猫に関してはかなりのアレルギーだけれどそれでも好きで触りたいので、いつもアレルギー薬を飲んでからそのおうちへ行き、猫を触っている(笑)

きっと自分の飼っている猫ちゃんの模様のクッキーだと気づいたら、子どもたちは喜んでくれるだろうなぁと思って、喜ぶ顔思い浮かべながら作った。

もちろんみんなに喜んで欲しい気持ちもあったけれど、バレンタインを言い訳にお菓子作りでクリエイティビティーを発揮したかったこともあったので、正直、その猫ちゃんたちのクッキーが作れただけで、私はかなり満足していた(笑)


翌日、そのデザイナーさんしごとの打ち合わせで会ったときにクッキーを渡すと、とても喜んでくれて、家族で食べるねと言ってくれた。

ちなみに、打ち合わせに一緒にいた工場の社長さんにもあげると、量的にご家族で食べてもらってもいいかなぁと思っていたけれど、その社長さんはそのクッキーがとてもおいしかったらしく、その場で全部食べていた(笑)


その夜、仕事を終えて、家でゆっくり過ごしていると、そのデザイナーさんから動画が送られてきた。

そこには私があげたクッキーの缶を開く一部始終が映されていた。(顔が映っているところは音声のみで。)


もちろん喜んでくれるかなぁとは思っていたけれど、こんなに喜んでもらえるとは思っていなかったし、まさかその様子をこの目で見られるとも思っていなかったので嬉しくて気づいたら笑いながら泣いていた。

特に、最後の「がんばって作ったね」の一言が、おもしろいのになんだか心に染みた。デザイナーさんも後で、どの立場で言ってるんだよと笑っていたし、確かに(笑)と思いつつ、なぜか嬉しかったのは、

大人になると、なにかをしたときに、そのスピードやクオリティー、気遣いができることなどが求められたり、それに対する評価の言葉(例えば、質の良いものを作ってくれてありがとうと言うような)ばかりな中で、

「そもそもそれを作った」ことや「頑張って作った」ということ自体を見てくれたのが嬉しかったのかなと。

まぁ、単純に大好きなご家族に喜んでもらえたことが嬉しかっただけかもしれないけれど。

わたしがクッキーをあげて喜んでくれたから「ありがとう」と言ってくれたのに、「ありがとう」と言ってくれたことがさらに嬉しくて、心から「ありがとう」という気持ちになった。


ちなみに、もうひとつつくったチョコレートチーズケーキは、働いている農家に持っていって、10時のおやつの時間に食べた。それもみんなとても喜んでくれて、ひとりのパートのお姉さんは次の日にお礼のチョコをくれた。なかに一緒に入っていたメモには、おいしいケーキをありがとう、と。


新潟に来てから、誰かに何かをもらったりあげたりすることが増えたし、「ありがとう」と言ったり言ってもらうことも格段に増えた。

農家に働きに行く日は、毎回何かもらうし、給料も手渡しだからその場で「1ヶ月ありがとうございました」とお互いに伝え合える。家にも日々近所の人から、お土産やら果物やらが届くし、そのお礼で農家で余った野菜などをあげたりすれば、ありがとうと言ってもらえる。誕生日もプレゼントをあげたりもらったり。

そんな風に、ありがとうのなかで暮らしている。

今まで仕事がほとんどオンラインだけだったから、仕事で関わる人たちのこと大好きだったけれど、物の交換はあまりしたことがなくて、本当はそれが寂しかったのかもしれないなぁと思う。

だから今、毎日誰かにリアルで会えて、リアルだからできるエネルギーの交換みたいなことができて、おしゃべりができて、目に見える物質の交換ができて…

そんな体温を感じられるコミュニケーションができることが、わたしは本当にうれしいんだと思う。


なにかをするとき、感謝されるためにやっているわけではまったくないけれど、ありがとうと言われたらやっぱり嬉しい。

大好きな人たちと、ありがとうの絶えない素敵な関係を築けていることが幸せだなぁと思う、今日この頃。


ちなみに今日はホワイトデー。予期せずこのnoteを書いていたけれど、バレンタインデーのお返しとして、そのデザイナーさんのご家族からかわいいマシュマロをもらった!

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