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こちら葛飾区 エビチリ定食前 瓶ビール

いま巷では『町中華』というものが流行っているらしい。「それって中華料理屋と何が違うの?」と新入社員の坂本ちゃんに聞いたら「うーん、下町で、安くておいしくて、人情を感じるような中華ですかねー」と言われた。

1:下町というのがどのへんをさすのか、手元の辞書をひいてみた。

"下町とは主に商工業者などが多く住んでいる町。東京では東京湾側に近い下谷・浅草・神田・日本橋・深川などの地域をいう。⇔山の手"

へぇ〜。じゃあ山の手にある中華料理屋は町中華とは呼ばないのか(※坂本ちゃんの定義によれば) しかし浅草や神田よりも先に下谷が出てくるとは、しぶいねぇ大辞林。ところで山の手はどのへんなの?

"東京では東京湾岸の低地が隆起し始める武蔵野台地の東縁以西、すなわち、四谷・青山・市ヶ谷・小石川・本郷あたりをいう。⇔下町"

きえー! 私には縁のない地名がたくさん出てきた。きっと大名のお屋敷があった辺りが山の手なんだろう。きっとラーメンと餃子を頼んだら2000円を超えちまうんだろう。2000円札しばらくみてないわ。新札よりも2000円札が恋しいよ。

2:なにはともあれ、安くておいしければ文句なし。高いけどおいしい、かなり安いがまずい、そんなお店もごまんとあるけど、毎月2-3回通いたくなるお店がいいお店だよね(※私の定義)

3:そして人情。私の好きな落語には「人情噺」というジャンルがある。芝浜、文七元結、しじみ売り、他にもいっぱい。落語には食いしん坊や食い道楽がたくさん登場する。人情味100点中華にはきっと金語楼さんの「ラーメン屋」に出てくるようなおとっつぁんやおっかさんがいて、瓶ビールと同時に小皿でメンマなんか出してくれるんだよ。

く〜! 行きたくなってきたよ、町中華!

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