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サウナにて 炎そだてる よい姿勢

姿勢=姿+勢い。姿かたちは目に見えるが、勢いはオーラやムード、空気のようなものだと思う。熱と勢に共通する "埶" は「草木を植え育てる」という意。サウナ室内に草木は生えていないが、体内で "小さな炎" を育てるような感覚がある。ドアが何度も開いたり、おしゃべりが騒がしかったりすると、その炎は消えてしまう。

連続セルフロウリュはダメ。ゼッタイ。

階段状になったサウナ室では下段と上段でかなり温度差がある。サウナイキタイで100度と書いてあっても、ドア付近だと85度だったりする。もちろん熱ければ熱いほど良いってもんでもないし、湿度や広さ、混雑度によっても体感温度はかなり変わってくる。

ヨガや座禅とサ活には共通項が多い。深い呼吸。祈りと自戒。仏像のポーズ↑は参考になる。足は上げた方が指先まで温まる。座禅派、あぐら派、体育座り派。変わったポーズだと、ストーブに背を向けて立ちっぱなしの人を見たことがある。正座はまだ見たことがない(血行悪そう)。鋤のポーズはいつかやってみたい。

鋤のポーズ

長時間入るため&髪を守るためにはサウナハットが有効だ。しかし結局は絞ったタオルでいいんじゃないか説。体内の "小さな炎" を育てるためには4〜5分では短い。しかし12分我慢する必要もない。水風呂に入った瞬間にじゅっと消えてしまわないレベルの炎を、体の中にじっくりと育てる。

さあ出るぞとなったらタオルで汗を拭うべきだ。でないと移動中に迷惑と汗がかかってしまう。大きな足音を立てず、アツ〜などと呟かず、ドアの開閉時間はできるかぎり短く。目を閉じている隣人が気づかないような静けさ&素早さで立ち去りたい。これは己の "小さな炎" を守るためでもある。

忍びの如し

丁寧に育てた炎は、水風呂や外気浴によって、より明るく、より強く燃える。1セット目よりも2セット目、2セット目よりも3セット目。水にも風にも雑音にも負けない、強く美しい炎の完成だ。この炎はサウナから出たあとも燃え続け、日常のちっちゃな埃や塵を焼き払い、深く静かな眠りへと誘ってくれる。

次回、「年末年始は毛がのびる」「成人したからサウナデビュー」「外気浴びるなら冬にかぎる」のどれかです。

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