2021年私を変えてくれた本【ライフスタイル編】
私の目指すライフスタイルの行きつく先はこんな感じかなという貴重な体験を本書より得ることができました。
『寂しい生活』 稲垣 えみ子 東洋経済新報社
東日本大震災を機にガスをやめ家電も減らし電気代月150円で生活をした著者。
本書の中で特に心に残った1節を紹介します。
「これまでほとんど使ってなかった”工夫する”というサビついた機能。そんな機能があったことすら何十年も忘れ切っていた。そしてそれは何でもお金や物で解決しようとしていたら永遠に気付かなかったに違いない。
自分の目で見て、頭で考えて、手足でやってみるということ。それを今の世の中は”不便”と呼んでいるのではないか。」 本著より引用
頭を使い、手足を使って工夫することが生きているということであり、世の中から不便を排除したら死んでるも同然ではないのかという著者の気づきにハッとさせられました。
家電は本当に家事を楽にしているのか?
また家電は本当に家事を楽にしているのかという問いに対して、実際はここ10年間女性が家事に掛ける時間は減っていないと著者は主張しています。
こちらの統計を見ても1996年からの2年間女性の家事時間は214分から208分とたったの6分しか短縮されていないことが分かります。
著者が家電を手放したことで気づいたことは
「家電の存在が暮らしのサイズを大きくし、選択肢を増やしてしまった。それを人々は豊かさであると感じていた。」
ということです。
家電を手放したことで今を生きる楽しさ、喜びを見出した著者の生き様に感銘を受け、
・今あるものに感謝すること
・ないものを羨まむのではなく、頭を使い工夫すること
これを常に心がけていきたいと思います。
見せかけのエコやミニマリズム、フードロス問題など多くの社会問題に対して考えるきっかけを与えてくれる一冊ですので、興味のある方はぜひお手に取ってみてください。
画像から詳細がご覧いただけます。
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