オリンピック汚職と高齢者マーケティング
オリンピックのスポンサー契約を巡る贈収賄事件が連日報道され、名だたる企業のトップが逮捕されています。
さもありなん、どうせそういうことだろう、報道内容は誰もが想像していた利権に塗れた構造内容が明らかにされたに過ぎず、残念ですがそれほど驚く内容でもない気がします。
逮捕されたお偉方は、悪いことをした自覚などさらさらないでしょう。
いつものように贈賄をした相手がたまたま今回は半公務員の立場だった、収賄側も「えっ!ダメなの?腑に落ちないな!」くらいに感じているのだと思います。
それより何より驚くべきは、今回の話題の役者たちが軒並み80歳前後の高齢者、世間で言えば後期高齢者に部類する人たちだということです。
国を動かす政治家、マスメデイアを牛耳るフィクサー、それに群がる企業のトップ、実質的に我が国を操っているのが、この年代であることに驚愕です。
高齢者という既成概念に捉われるな
温浴事業を行っていると、「健康」が大きなコンセプトになります。
利用者も、年齢層の高い人が多くマーケティングの視点から「シルバー」という言葉でカテゴリー化しがちです。
現場に立てば解るのですが、来店されるいわゆる高齢者は、イメージする「シルバー」とはかけ離れています。
それなのに、戦術的にはシルバー割引を強調して、白髪で、腰が曲がり、杖をついた老人のイラストのポスターを貼ってしまう。
ステレオタイプで年齢層を測ると間違った戦術を行うことになります。
割引はありがたいかもしれませんが、彼らの多くは現役世代よりはるかに裕福で余裕があります。
知的好奇心も旺盛で、経験に裏打ちされた思考を持っています。
健康に関心はありますが、だからこそ残りの人生をアクテイブに生きたいと思っています。付け焼き刃でない健康に関する知識も持っています。
マーケテイングとは、顧客が真に求めるサービスを作り、その情報を届け、それを顧客が効果的に受け取れること・・・・
施設の主力客たる彼らのことは、もっともっと研究し、現在のサービスとのギャップを埋める必要があります。
お縄になっても何のその、元気な爺さま達から学ぶことは多いです!
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