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眠れなくなるほど面白い糖質の話 【要約】

「カロリー制限していませんか?」

「カロリー制限がダイエットにも血糖値コントロールにも有効である」
は、間違いです。

糖質こそ肥満と糖尿病の原因であり、痩せるには「糖質制限する」以外の方法はない。

皆さんこんにちは、sparkyです。
今回のテーマは、「糖質」です。
前回の、たんぱく質の話が面白かったので、この本を選びました。このシリーズが個人的に気に入ったので、しばらく続くかもしれません(笑)
皆さんの、お勧めの本などありましたら教えてください。
それでは、本編スタート!

著者情報
1979年 : 滝川市立病院内科研修医
1980年 : 北海道大学医学部附属病院研修医
1983年 : 苫小牧市立総合病院内科医師
1984年 : 町立栗沢病院内科医師
1989年 : 米国ロックフェラー大学研究員(ニューヨーク)
1991年 : 米国ピコワー医学研究所主任研究員(ニューヨーク)
1996年 : 北海道大学医学部講師
2000年 : 久留米大学医学部内分泌代謝内科主任教授
2002年 : 久留米大学医学部糖尿病合併症学教授
2003年 : エー・ジー・イーAGE内科クリニック 開設
2008年 : エー・ジー・イーAGE牧田クリニック 開設


✅人間はなぜ太るのか?

日本では、未だに数十年前の常識が浸透している。太るのは、脂肪が原因でありカロリー制限をする事が必要という常識。これは、数十年前にアメリカで出された間違った結論が、世界に広まった結果です。現在、アメリカの糖尿病学会が間違えを訂正し、糖質こそ肥満と糖尿病の原因としています。

私たちは、ブドウ糖と酸素を反応させてエネルギーを生み出す事によって生きています。糖質の摂取は生きる為に必須です。しかし、糖質を必要以上に摂ってしまうと、エネルギーとして使われなかったブドウ糖が膵臓から出てくるインスリンというホルモンの働きで、ブドウ糖はグリコーゲンに変えられ筋肉や肝臓に貯蔵されていきます。貯蔵できないほど余ると脂肪として体内に溜めこまれます。

糖質を摂りすぎてブドウ糖が余るから太る

糖質を制限すると・・・

エネルギー源であるブドウ糖が不足すると、貯蔵されていたグリコーゲンをブドウ糖に戻したり脂肪を燃やしエネルギーとして使う。脂肪が減るから体重も減る。

つまり痩せる訳です


✅糖質中毒について

日本の糖尿病患者数は、100人に1人程度だったが、男性の19.5%、女性の9.2%まで増加している。
こんなにも増加したのは、戦後20年からである。その理由は、明白である。
高度経済成長により生活が豊かになり、米や麺類砂糖入りのお菓子やジュースまでも、誰でも自由に口に出来るようになったからです。
DNAに刻まれていた食生活を勝手に変えてしまったから、現在では様々な生活習慣病に苦しんでいます。

「生きるためにチャンスがあれば、糖質を摂る」

人間が狩猟採取時代に、常に飢えていた記憶からDNAにプログラムされている。糖質を摂ると幸せを感じるように出来ているのです。

糖質を摂る

血糖値が上昇する

ドーパミンやセロトニンが放出される

脳が快楽を得てハイな気持ちになる

脳の快楽が危険なのです!

体が糖質を必要としてない時でも、快楽を得るために糖質を摂ってしまうようになる。これを糖質中毒という。

脳が快楽を得る為に自己制御が出来なくなってしまう。糖質は、覚醒剤と同じような依存性がある物質といえます。
食べ過ぎや、甘いものをやめれないのは依存によるものです。


✅糖質を摂らなくてもいいの?

糖質が不足すると、血中を流れるブドウ糖が減少します。
肝臓や筋肉の細胞に取り込まれていた、グリコーゲンを分解してブドウ糖に戻し、血中に放出しエネルギー源とします。
グリコーゲンも尽きてしまうと、脂肪の細胞に取り込まれた中性脂肪がエネルギーとして使われ、一部はブドウ糖になり血中に戻されます。
中性脂肪がエネルギーに変われば、痩せます。これが、糖質制限をすることで痩せれるメカニズムです。


✅糖分は脳のエネルギー源?

糖分をしっかり摂らないと脳が働かなくなるって聞いた事ありませんか?

実はそれ、間違いです!

脳以外でも体のエネルギーになるのはブドウ糖です。人間には、ブドウ糖が不足すると、脂肪をエネルギーとして使う機能が備わっています。その際に出来るケトン体という物質は脳のエネルギーとして利用されます。
ブドウ糖とケトン体のエネルギー源がある以上、脳の栄養が枯渇する事は普通に生きてる限りないのです。
甘い物を食べると、頭がスッキリするとかストレスが発散できるという人もいると思います。それは、急激に血糖値が上がりドーパミンやセロトニンが分泌され、ハイ状態になっているだけなんです。ドーパミンやセロトニン
は、脳内麻薬と言われています。急激に上がった血糖値は、急低下し低血糖状態になります。そしてまた、甘い物を欲しくなる悪循環が起こります。

安易に甘い物を摂らずに、血糖値を正常に保つように心がけましょう。


✅糖尿病について

糖尿病は今や国民病と言われる病気です。
6人に1人が糖尿病かその予備軍と言われています。
糖尿病には、1型と2型があります。1型はウイルスが原因とされ、2型は生活習慣が原因とされています。
糖尿病の人の約9割が2型なのです。

糖質を摂って血中のブドウ糖が多くなると、膵臓からインスリン分泌され血糖値を下げます。糖質を摂りすぎて膵臓に無理をさせると、インスリンが正常に分泌されない。血糖値を正しくコントロールできなくなる。そして糖尿病が発症する。

発症前なら、糖質制限をすることで健康な状態に戻すことも可能です。
発症してしまったら、治すことはできません。
糖質制限の目的は、痩せる他にも糖尿病の予防にもなるのです。


✅反応性低血糖

糖尿病が発症していない時でも、糖質過多により体調を崩すこともあります。イライラするとか疲れやすいとか感じてませんか?可能性の1つとして、糖質過多で起こる「反応性低血糖」が考えられます。

清涼飲料水などを摂りつづけていると、膵臓が弱りインスリンの出るタイミングが遅れ、血糖値がぐんぐん上がりすぎてしまった頃に、ドバっとインスリンが分泌され今度は、血糖値を下げすぎてしまう。この現象が「反応性低血糖」です。

清涼飲料水を多くとるひとに起こりやすいです。10代の人でも糖質の多いペットボトル飲料の過剰摂取が原因で糖尿病を発症する若者が増えているのです。これは、「ペットボトル症候群」と呼ばれ世界的な問題になっている。
糖質の多いペットボトル飲料は避け、お茶か水にしましょう。


✅効果的に糖質を抑える最も簡単な方法

ご飯やパン、麺類を食べない。特に夜は、糖質を避ける。
しかし、会社の付き合いとかもあるでしょから、食後のデザートを食べないとか、締めのラーメンをやめるとか、できることから始めましょう。

主食を食べないと、お腹が減る方は肉や魚をたくさん食べてお腹を満たしましょう。肉なら赤身。魚介類なら、刺身とかシンプルな食べ方がよいでしょう。大豆からできている豆腐もいいです。

夕食は寝る4時間前までに終えるようにしましょう。夜遅くに食事をすると、「インスリン抵抗性」を引き起こしやすいことがわかっています。
インスリン抵抗性とは、インスリンの効き目が悪い状態のことで、血糖値の上昇を抑える事が出来なくなり糖尿病になるリスクが高まってしまいます。


✅最後に

いかがだったでしょうか。
甘い物を食べると幸せを感じるのは、ドーパミンが分泌されハイ状態とかまさに覚醒剤や麻薬じゃないですか?Σ(・□・;)
芸能人が度々覚醒剤でつかまるニュースを見て、「どうして何度も手を出してしまうのか」と思っていたのですが、夜中にどうしてもアイスが食べたくなりコンビニ買いに行ってしまう事が、同じ原理だったとは・・・。
依存性が高い合法的な食べ物として、砂糖・小麦・脂肪があります。それらを私は、白い悪魔と呼ぼうと思います。この三つを使った食品って人気があるものばかりなんですよね。ラーメン・パスタ・お好み焼き・パンケーキ・クレープ・・・皆さんも好きですよね?味が好き以外に、依存も含まれていたみたいです。
絶対に食べてはいけないわけじゃなく、食べる量を少なくすればいいんです。我慢だけだとつらいのでチートデイを設けて、その日は12時~15時までは、好きなもの食べてもいいとか決めておくと続けやすいと思います。

この本を読んで、脳に栄養を与える為だとか、眠が飛んでパフォーマンスが上がるからという、アイスを買う理由を正当化することが難しくなりました。(笑)これからは、豆腐を買いに行きます。

今回は、以上になります。
最後まで読んでいただきありがとうございます。
これからも役に立つ記事を書いていきますので、スキ、フォロー、サポートをお願いします。
皆さんのおすすめの本があったら教えてください。

それでは、また次回で。


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