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扁桃腺摘出手術五日目 ~お通じミッション、服薬はショットグラスで

【9月26日】
2時過ぎにトイレ起床。
起きぬけはボーッとしてるのですが 用を済ませて再びベッドに戻ると
うーん、これはまたガマンすると怒られるレベルの痛み?唾を飲み込むと痛みが走ります。
安眠のために鎮痛剤をお願いしましょう。
さっきスタッフステーションの前 通ったんだけど。
薬を入れた後は朝まで安眠。

7時、検診。
血圧68-137、体温36.3℃、体重48.6kg。
げ、めちゃめちゃ増えてる。
今朝も顔がむくんでいます。
まだムーンフェイスってレベルじゃないと思うけど。

夜中に鎮痛剤入れたけど 食前の鎮痛剤は飲んでOKとのことなので、
なるべく痛くない時間が長くなるよう 食前ギリギリにロキソプロフェンゼリーをごくり。
まだ夜の鎮痛剤が効いてるので大丈夫。

お待ちかね朝食。
低蛋白ご飯130g、ナスのみそ汁、野菜の煮物、ほうれん草ソテー、味付け海苔、カロリーミックス
(589kcal、たんぱく質6.0g、脂質10.1g、塩分2.01g)

あら、カロリーミックスお久しぶり。
しかし腎不全食特有のクタクタに煮た野菜は扁摘患者にも優しいなァ。
完食。ご馳走さまでした。
食後にメイアクトゼリー、プレドニン×6錠、バクタ配合錠。アズノールでうがい。
ゼリーで飲む苦い薬の後は配給される麦茶の甘さが嬉しいのです。

10時半、本日の点滴開始。
今日は調子良く落ちてます。
今日からエ○ルゲン色の止血剤はナイらしいので 午前中ダウンせず有効に時間を使えるぞ。
夜 睡魔が尿意に負けないように 今日は昼寝せず過ごしていよう。
血圧82-120、体温36.9℃。
午前中 少し発熱する傾向。

そして点滴と同時に…下剤が臨時処方されました。
ちゅん。 元々 便秘気味だったところに
手術の全身麻酔、加えて入院の運動不足のおかげで この3日間出ておりません。
今朝はさすがにお腹の張りが気になりました。
体重も増えてるし。
センナの錠剤×2を渡されました。
8~12時間後に「来る」とのことで さっそく飲んじゃいます。
実は以前 薬で出したとき結構痛かった記憶があって 少し下剤が怖いんですよね。

あとは…大部屋のお婆さま方とのタイミング。
頼むから切羽詰まった状態のときにノンビリ「使用中」でありませんように。
緊張の一日が始まりました。

ムラムラと何か作りたくなったので アクセサリー作りの道具を引っ張り出します。
まずは手軽に作れる物を…毎日飲む薬を入れてるポーチの引き手でも。
ほぼ完成、という所で何だかバランスがおかしいと思い 半分ほど解いて作り直し。
時間があり余ってる入院中ならではです。

完成前に昼食。
食前にロキソプロフェンゼリー。
低蛋白ご飯130g、タンドリーチキン、アスパラソテー、スイートポテト風
(484kcal、たんぱく質11.0g、脂質13.8g、塩分1.26g)

あー、このメニュー 前回も食べたわ。
皿のフタ取った瞬間に感じたタンドリーチキンのチンマリぶりへの落胆 覚えてるわー。
入院がいつも月末だから きっと同じ日付には同じメニューが出るのね。
お楽しみのために自分の過去ブログ振り返るのはやめとこ。

食べてる最中に 託してきた作業の修正を求めるメールが職場から。
げ、手元に資料もないのに…
なんとか入院前の記憶を掘り起こして 指示を相棒さんに飛ばします。スミマセン頼むッ。
おかげで折角のスイートポテト"風"を心から堪能できなかったけど、
修正の必要があるような記事を残してきたのはちゅん。なので仕方ありません。
食後にメイアクトゼリー、アズノールうがい。

うがいを終えたら点滴ポールをカラカラ押して1階のロビーへ。
談話室の貼り紙に13時からアンデス民族音楽の演奏がある とあったので拝聴に来たのです。
吹き抜けのロビーに椅子が並べられて会場がセットされていました。
点滴ポールが目立つので後ろの方に座ります。
洗濯物デリバリーに来た旦那もココで合流してきました。
肝心のデュオ名は失念。ケーナや数種類のパンフルート、木の実をたくさん束ねたマラカスなど1人でいくつもの楽器をとっかえひっかえしての演奏です。

ケーナの音はアンデスを吹き抜ける風の音やねェ と耳を傾けていて、ふと点滴に目をやると
ハッ、液が残り少ないッ!
ヤバい この後ローソンで買い物しようと思ってたのにッ。もぅ気もそぞろになって演奏の切れ目を待ち、拍手して早々に席を立ちました。
聴けたのは結局2曲。
ローソンでお茶とオブラートゼリーのお代わりを買って 急いで部屋へ戻ります。

部屋に着いてすぐ点滴交換。
今日も2本目いくのね…水分補給のためらしいんだけど、
ご飯も毎食完食してるし お茶だって自分でコンビニに買いに行って飲んでるんですが…。

点滴交換の看護師さんに ふと
「ところで お風呂っていつから入れるんですかね?」
と聞いたところ ビックリされてしまいました。
手術前日の木曜日に入ったきりで そろそろ頭がくちゃくなってきたけど、点滴針が入ってる間はダメなのかと思ってたら、
本来 昨日入れるはずだったのにお声が掛からなかった模様。
今日は男性の入浴当番の日なんだけど 様子を見て呼びに来ますから とのこと。
何でも積極的に確認しないといけないんだねェ と旦那と顔を見合わせます。

洗濯物を受け取り 汚れ物を渡し不用品を押し付け、旦那と1時間ほど話して別れました。
まだ声が掠れるので 長く話すと喉が痛みます。
今回 家から持ってきてもらったのが ペンギン柄のショットグラス。
これまで 薬をゼリーで飲むときは適当な容器がなかったので うがい用のカップを流用していたのですが、
衛生的にどうかと思われるのと 少しでも気分をアゲたいとの意図をもって 専用グラスの投入となりました。
薬とゼリーを入れたグラスを掲げて「君の腎臓に乾杯」って感じです。超マズですが。

15時、検診。体温36.9℃。
あれ、指先の酸素量測定だけで 血圧計らなかったよ?

16時前、お風呂の呼び出し。待ってましたッ。
点滴チューブを一旦外し、筒状のビニールを留置針の上に被せて両端をテープでぐりぐりと密封します。防水完了ッ。
トイレに行っている間に 入浴札を持ったまま行方不明になった看護師さんを探すというアクシデントはありましたが、
無事 浴室へ。

さて 入院初日は随分江戸っ子な温度のお湯だったけど 今日はどうかなと手を入れると…
激ぬる。ほぼ人肌。
しかもド近眼のちゅん。にも目視できる皮膚片のようなものがふわふわと漂っています。
むむむ、つかるにはハードなコンディションだが
せっかく湯船があるのにスルーするのもナンだかなァと とりあえず髪と身体を洗っている間に熱湯注入。
ぉぉ 汚れに負けてシャンプーがなかなか泡立たないぞ。
そして ほんのり温かくなった湯に恐る恐る身体を沈めたのですが、
得体の知れない粘液が浮いているのを見てしまって湯から飛び出し、
熱いシャワーで念入りに身体を流して浴室を後にしたのでした。
安全確認の15分ごとの声掛けより早く上がって来ちゃったわよ。

17時、検診。お、扁摘の兄ちゃんじゃん、オッスオッス。
血圧68-128、体温37.0℃。微熱 下がらないねェ。

今入れてる点滴が落ち終わったら残留針も抜きますね と聞いて 点滴バッグ絞りたい衝動と闘いながら夕飯。
食前にペンギンショットグラスでロキソプロフェンゼリー。
おお、プラスチックカップより滑りがイイし 底が丸くなってるから、ゼリーがスムーズに残留なく口に入ってくるぞ。これはヨイ。
不味さは変わらないけど。

低蛋白ご飯130g、魚の煮付け、白和え、菜の花のソテー
(473kcal、たんぱく質16.5g、脂質14.3g、塩分1.73g)

正しい庶民の和食って感じ。
魚の醤油が少し喉の傷口にしみる感じでしたが 適宜お茶ですすぎながら完食。
食後にメイアクトゼリー、ランソプラゾール錠、アズノールでうがい。
メイアクト今回でなくなったぞー。苦いもの軍団が一人減ったぜ。

19時、耳鼻科の先生来訪。
しつこく残る舌の痺れを診にきてくれた模様。
見たところ特に異常はなく これくらいの期間痛みや痺れが残るのは ままあることらしい。
「アズノールの軟膏で対処するって手もあるんですけどね」
え、前歯裏の歯茎の擦れに塗った あの青くてベタベタしたクリームですか。
「嫌がる人が多いんですよね」
ちゅん。も嫌です。アレ美味しくないんだもの。
歯茎の裏にも結局2、3回しか塗ってないし。ソレを舌に塗るなんて…ッ。
「とりあえずアズノールのうがいを頑張って様子見てください」
同じ成分なんだ。それがイイですね。

20時20分、点滴終了ー\(^o^)/ーッ!
兄ちゃんじゃない看護師さんがチューブだけ外して行こうとするので、針まで抜くって聞きましたけど と一言。
担当に聞いておきますね と出て行っちゃった。
この時間 なぜかひっきりなしにナースコールが響いてて、
扁摘兄ちゃんをはじめ看護師さん皆がてんてこ舞いしていたようです。
すぐ看護師さんが戻ってきて 残留針撤去。
腕の中ほどに入れられてたから 動きにほとんど影響しなかったし痛くもなかったけど やっぱり嬉しい。
ヒャッハァァアア 自由だぁぁあああーッ!

いつくるかいつくるかとヒヤヒヤしながら待っていた下剤の効果ですが、
夕飯前くらいからお腹の奥に動きを感じるようになりました。
しかしまだトイレへ向かうほどではなく、夕飯の刺激で勢いづくかも と思うも期待外れに終わり、
夕飯後は うっかり漢字パズルの大作に取り組んでしまい 便意も忘れるほど熱中して気付いたら消灯時間になってしまいました。
下剤にも動じないなんて どうなのよ ちゅん。の便秘…。

寝る前のうがいをしている所に扁摘兄ちゃんが様子伺いに来たので
「順調です。…出ない以外は」と返答。
そうですかー、明日どうするか先生に相談しておきますね、って
どうするってナニするのッ?!
不安な気持ちと共に出航していくフェリーを見送り、お腹を時計回りにさすりながら眠りについたのでした。
この日はこれでおしまい。

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