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扁桃腺摘出手術入院一日目 ~まな板の上の魚のキモチ、よろしく大部屋ライフ

【9月22日】
目を覚ますと 猫がちゅん。の腕をがっつりホールドしておりました。
こやつ、やはりちゅん。が今日から入院するってことを理解して阻止にかかってるな。
膀胱が破裂する前に解放してもらえたので
レーズンバタートーストとカフェオレで朝食。
食後にプレドニン×6錠、バクタ配合錠×1錠。
血圧を測ってみたら83-130。
いつもより下10上20くらい高いです。やっぱり緊張してるのかしら。

とはいえ 病院入りは午後1~2時。
荷造りは昨夜終わらせてるので うがい用のカップをシールでデコってみたり 猫と遊び納めをしたりして まったり過ごします。
シャバで最後の食事は うどんとカフェオレ、ミカン。
ビールも飲み納めたい気分でしたが 人として踏みとどまりました。

1時、抱き上げた猫をなでて(咬まれた)
トートバッグ2つを抱え、小雨降る中 旦那運転の車で病院へ出発。
「じゃ また明日」と旦那に手を振り(手術の立ち会いがあるのです)、
今日は祝日ということで 救急窓口から病院入りします。

入館証を配ってる警備員さんに声を掛けると、入院患者は中の窓口へどうぞ とのこと。
窓口で受診カードと健康保険証、限度額適用認定証を提出。
スムーズに入院する病棟の階数を教えてくれました。
お、点滴針入れるとき血溜まり作った新人看護師さんがいた階とは別だ。
該当階のスタッフステーションに声をかけます。
我ながら元気な入院患者だと思います。
部屋に案内される前に身長体重測定。
48.3kg(含着衣)、152.3cm。うそ、伸びてるじゃん。

通されたのは海沿いに広がる工場地帯に面した2人部屋。製鉄の町・八幡生まれのちゅん。には馴染みの風景で嬉しくなりました。
幸い両方のベッドが空いてたので 窓際を陣取らせていただきました。
わーい、工場夜景を堪能できるぞー。

着替えて荷物を配置。
基本的な設備は同じですが、個室に比べるとやはり物を置いておける場所が限られます。
明日には隣のベッドも埋まるらしいので ご迷惑にならないよう考えて置かなくちゃ。
あと 困ったのは この部屋トイレがついてません。
隣の部屋にトイレはあるのですが 男性部屋だということなので、
病棟の反対側にある女性大部屋まで出向いて用を足す必要があります。
トイレは大部屋の入口にあって部屋の中とも区切られているのですが、
どうにも「お邪魔します」感があります。
近頃ずっと夜中にトイレで起きてるので これを機に収まればヨイのですが。

ノックがあって若い男性の先生が来室。
今回 執刀を担当する耳鼻科医さんだそう。あら あのガラッパチな先生じゃないんだ。
ご挨拶して 窓際で立ったまま扁桃腺を診察。
「…小さいですね」
ま そりゃ このチビな身体に装備された扁桃腺ですからね。
だいたい腎臓病の人の扁桃腺は炎症起こしてたり腫れたりしてることが多いんです とのこと。
お、センパイブログにもそんな記述があったっけ。
ちゅん。の扁桃腺は そんな様子は見えないけど、
取り出してみたら炎症してた というケースもあるので 切ってみないと分かりません だそうです。
よろしくお願いします と高校球児のように頭を下げてお見送り。
離島の無医村とかに居そうな雰囲気の先生だったな。

荷物を片付け TVのカードとペットボトルのお茶も買って すっかり部屋に落ち着いた15時ごろ、最初の検診。
体温36.4℃、血圧80-131。
両腕で測定して どちらもほぼ同じ。
高いと驚いてたら 病院にいるから上がってるのかも と看護師さん。
バーコード付きのリストバンド装着。

じゃ 明日手術室に持ち込むタオルとティッシュ この袋に入れてください、と言われてキョトンとするちゅん。
あれ、耳鼻科で説明ありませんでした?
「何も聞いてません」
今回の手術のスケジュールを説明した表みたいな紙は?
「もらってません」
あンの下町自動車整備工場のオヤジみたいな耳鼻科のオッサンめェェ~ッ!
どうも事前に耳鼻科で済ませておくべき説明が抜けてた模様。
結局 この病棟の看護師さんが資料を集めてイチから説明してくれました。
手術室に持ち込むタオルとティッシュも たまたま余分にどちらも持ってきてたので対処できたけど、
なかったら売店で買わなきゃいけないとこでした。
(鳥獣戯画柄のタオルを持ち込もうとしたら「そんな素敵タオルで大丈夫ですか?もう少し汚れてもイイのにしたら…」と言ってくれた看護師さん 良い人)

手術の流れを見るに、
施術中 脚の血行を促進する弾性ストッキングは今は使っておらず、
手術後は回復室でなく病室に戻れる という点が予習と違っていました。
あと 明日は一日絶食ということも…ォォゥ( ノД`)

大部屋ライフで気になってたのが お風呂のこと。
旦那が糖尿病で入院してたときは 入浴順番札みたいなものを患者たち自らで回していってたようなんだけど、
ココでもそんなプチコミュニティ的な交流があるのかしら。
質問するので風呂に入りたいんだと思われたのか お湯が入り終わったら呼びますね と看護師さん。え、湯?
呼ばれて連れてってもらった浴室は 立派な湯船と広々キレイな洗い場のステキ物件。
これまで個室はシャワーだけだったので まさか湯につかれると思ってなかったちゅん。大喜びです。
お風呂に関しては大部屋に軍配だぜッ。
15分経ったら溺れてないか声かけしますけどごゆっくり、
上がったらドアに貼ってある「入浴中」のマグネットプレートをスタッフステーションに持ってきて とのこと。
湯船の湯がなかなか江戸っ子な温度だったけど
身を沈めて「ふぃ~」と息をつくひと時を病院で持てるとは。嬉しいねェ。
身支度整えて出ようとしたタイミングで確認に来た看護師さんと鉢合わせ。
遍路経験者は風呂が早いのです。
プレートはそのままお渡ししました。

夕飯までスマホをいじってゴロゴロ。
扁桃腺摘出で入院してると書き込むと SNSで扁摘のセンパイ方が色々と激励やアドバイスをくれるので ありがたく拝見します。
曰く、プリンやゼリーなら食べられる、柑橘類はしみるからNG、気管支炎になりやすいから注意、etc。
中でも「アイスは味方」は至言だと思うので半紙に大書きして壁に貼っておこうと思います。

18時、夕飯。待ってた待ってた ワンワンワン。
ご飯180g、エビ玉あんかけ、ナスと鶏の辛味炒め、ツナサラダ、漬物
(608kcal、たんぱく質24.6g、脂質16.8g、塩分2.75g)

予想はしてたけど まさかの通常食。
この約1ヵ月、毎食せっせと食事制限に励んできた所に たんぱく質と塩分たっぷりのお食事。
漬物しょっぺぇ!(←食うな)
まァ 前回ステロイドパルスで入院してた時も指摘するまで3日間通常食だったもんねココ。

下げにきたスタッフさんに 腎臓病で入院してるんですけど腎不全食じゃなくて良かったんですか?と さっそく確認。すぐ確認してくれて 扁摘手術後は腎不全食になる とのお返事。
まぁ 明日は絶食だし しばらくは流動食だけどね。
それに この病院の通常食ってとにかく美味しいから 久々に味付けしっかりな料理が食べられて文句ないのです。
エビ玉あんかけ旨かったーヽ(´∀`)ノ
食後にランソプラゾール×1錠。

明日の手術以降は またしばらく運動禁止らしいので、筋トレ納め。
ヨガマット代わりに持ってきたバリ島の布がイイ仕事してくれてます。
窓の外には工場夜景。
明日以降もこれを堪能できるコンディションだったらイイなァ。
食事の筋トレで内蔵がビックリしたのか 運動後ちょっとお腹を壊しました。
手術前に中身をキレイにしようとしたのなら 私の腸は私より人間ができています。

22時、「電気消してイイですかー」と看護師さん。
おお、やはり大部屋では消灯時間厳守なのね。(あれ、夜の検診 何もなかったよ?)
暗闇の中 友人からのメッセージに返信したりしつつ23時ごろ就寝。
ちょっと部屋が冷える気がしたのでマスク装着。明日切る喉だっていたわるぜ。
明日は麻酔でほぼ一日ボンヤリしてることが予想されるそうです。
ブログ更新できることを祈りつつ、今日はこれでおしまい。

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