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待っていても変わらない。まずは自分のできることから変えていく。

部活動の地域移行

Xで部活動の地域移行に関する記事を目にしました。

私は教員として部活動に関わっていたので、その良し悪しについてもある程度わかっているつもりです。あの頃からもう8年ほどが経ちました。懐かしい。

部活で苦しんだ身からすると、一刻も早く学校から部活動を切り離してくれと思うのですが、それと同時に今回の記事を見て「まだ全然進んでないじゃないか」と感じました。

私が部活で苦しんでいた時から部活動の地域移行の話は出ていましたし、現場でもあと数年すれば変わるからと言っていました。多少は試行錯誤があったのかもしれません。しかし大きな変化はないように感じます。

部活動から離れた判断は正しかった

部活動顧問を拒否していた時もありましたが、うまくいきませんでした。みんながしんどい思いをしている中、これが正しいのだと思っていても、自分だけ部活を断っている状態はは居心地が悪いものです。

だから小学校に異動しました。小学校でも期間限定で陸上や相撲の指導を担当することもありましたが、中学校の部活とは比べ物にならないくらい負担は軽いです。部活動がなくても勤務時間内に仕事は終わりませんでしたが、放課後座って事務作業や授業の準備ができること自体が奇跡のように感じていました。

異動を希望するのも勇気がいりましたが、あの時行動して良かったと思います。

昔の顧問仲間にあった

部活動の顧問をしているとたくさんの練習試合や大会に参加しますので、県内外含めてたくさんの先生と知り合うことができます。

先日、地元の大きめの運動公園を散歩していたら、練習試合終わりであろう知り合いのK先生にお会いできました。懐かしさのあまり声をかけて少しおしゃべりさせてもらいました。

Kさんはあの時と変わらず土日も部活動に関わっているようです。Kさんがそれで満足なら私が言うことはありません。きっと私もあの時中学校を離れる判断をしなければ、同じように部活をやっていたのだろうなと思います。

私は今の生活がとても好きです。仕事は勤務時間に集中し行い、それ以外の時間は家族や趣味のために使うようにしています。この生活は自分で行動したからこそ、手に入れられたものだと強く感じます。

待っていても変わらないから、自分が変わるしかない

ひと昔前に注目されたアドラーの「課題の分離」をご存じでしょうか。
私は「嫌われる勇気」を読んで知りました。概要を知りたい方はこちらの記事が参考になるのでご覧ください。

私は課題の分離を自分でコントロールできることのみに集中することだと捉えています。

部活動で課題の分離を考えるのなら、以下のことは私に変えられる部分ではありません。

  • 現状部活動が子どもと家庭にとって大きな役割を持っていること

  • 中学校で面倒を見ざるを得ないこと

  • 中学校には部活動の文化が根付いていること

  • 化の兆しは見えているが、変化を実感できるまでには時間がかかること

では、できることは何かと言えば以下の2つでした。

  • 顧問を断れるよう働きかけること

  • 中学校と部活動から離れること

1つ目は失敗しましたので、2つ目にチャレンジし、平穏な生活を手に入れました。

これは私にとって1つの成功体験になりました。今の環境が望むものでないのなら、望みが叶う環境に移れば良いのです。

今の環境を変えるために戦うのもありですが、それは状況に応じてより適切な方法をとるのが良いのだと思います。

最後に

きっと現状に不満のある方は多いでしょう。
かく言う私も現状が最高だとは言いません。

その不満は嘆いているだけでは解消されません。

その不満を解決すべく、課題の分離をして、自分のできることから挑戦してみると良い結果が得られるかもしれません。

これからも部活動の地域移行がいち早く進むことを祈りつつ、私は部活動に関わらない世界で生きてきたいと思います。まあ、もう教員ではないのですが。

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