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茶園の話(旅の覚え書き)

台湾で中国茶のワークショップに参加した話

止まっている台湾旅行記(旅行は1月の頭だったんだけどあっという間に3月になってしまった)をこの辺で一気に書き上げていきたいと思っている。
文章を書くことは、数少ない私の趣味なのでこの時間を大事にしたいとも思っている。

さて、今日は台湾について3日目の話。
台北の猫空(台北の中心地から電車で1時間ほど)という場所にある美加茶園という茶園を訪れることになった。
日本でも何度か中国茶のワークショップに参加したことがあるが、中国茶に関する知識、そもそもとしてお茶に関する知識自体もほとんどない。
ただ、茶を飲むこと自体は好きなのでこの日を楽しみにしていた。

ロープウェイで山を登って行って少し歩くと、たくさんのカフェやレストランが連なっている場所に到着した。
家族連れやカップルでにぎわっている猫空は、台北から日帰りで訪れることができるレジャースポットのようだ。
ロープウェイの駅から少し歩くと、目的地の茶園に到着した。
この旅行は、実は25人ほどの大人数での旅行だったので、貸し切りで茶のワークショップを開催してくれたらしい。ありがたいことである。

まずはスライドで茶の作り方について簡単なレクチャーを受ける。
台湾語の説明はさっぱりわからないのだが、今回の旅行の予約などをいろいろと仕切ってくれていた、台湾人のけいちゃんが通訳をしてくれて大まかなことをメモしながら説明を聞いた。

茶の葉を摘んで、手で揉んで、乾燥させて、圧縮して、発酵させる(近年では酸化させる、というらしいと最近知った)。
大まかな茶の作り方は以上の通りだが、酸化具合や焙煎、茶葉を摘む時期によって風合いも、香りも、味わいも全く違うものに仕上がる。
今回は茶畑に案内をしてもらった後に、実際に茶を入れて飲むというワークショップも開催してもらった。

包種茶、金宣烏龍茶、鉄観音、東宝美人、鉄観音紅茶の淹れ方のレクチャーを受けた後、飲み比べをさせて頂いた。
驚いたのは、それぞれの風合い、香り、味の違いだ。
実をいうと散発的に参加している中国茶や紅茶の教室で、作り方自体は知っているのであるが、同じ素材から生じるこれらの違いはとても不思議だ。
どの茶も本当においしい。
難しいことはよくわからないがとても興味深くて面白い。

美加茶園では、茶葉を使った料理を食べることもできた。
茶が入った焼きめしや、茶で煮込まれた鶏肉のスープ、茶葉が入った磯部上げのようなちくわの揚げ物、どれも大変興味深くとてもおいしかった。

ちなみに、この茶体験を気に入った私は日本に帰ってから、茶の教室に通うようになった。
中国茶の基礎を学べるコースに入会することも真剣に検討している。
旅先では、普段やらないことを意識してやることにしている。
せっかく時間とお金を使って旅に行くのだから面白いことには何でもチャレンジしてみたい。
失敗も、うまくいかないことも多々あるが、それが経験になったり、土産話と呼ばれるものになったりすると思っている。

台湾旅行記・台北編の締めくくりとして次回は台北の少々いかがわしげなホテルに泊まった話を書きたいと思っている。