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クモの巣を張るように、何でも書きます!

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最近の記事

『マネーロンダリング入門(橘玲、2006)』を読みました。

マネロンの勉強本です。 Amazonのレビューだと評価が高いのですが、素直に言うと、私には合いませんでした。「マネーロンダリング」の入門本というより、「経済犯罪事件史」の入門本という感じです。第1章と第2章では、有名な日本の経済犯罪が書かれているのですが、これがストーリーテリング形式で、事実関係を掴んでいくのが私にとっては非常に大変でした。特に、いったん(しかも第1章から)「何だか読みにくい…」という印象を持ってしまうとその印象は最後まで残り続けるので、若干読み捨てた状態に

    • 『七つの会議(2019)』を観ました。

      電機メーカー子会社が舞台のほぼ『半沢直樹』。 北川営業部長(※ほぼ大和田常務)が「何だったんだろうな、この会社人生。出世レースも、上司の言いなりも、社会人として当然のこと、それが仕事で、生き残るための術だと思って耐えてきた…。」、「20年前のあのとき、お前みたいに突っぱねてたら、俺の人生違ってたのかな。」とのセリフが良かったです。 「北川営業部長(※ほぼ大和田常務)レベルでも、そのように思うことがあるのですね…。」とちょっと悲しくなりました。 池井戸潤さんの安定映画だと

      • 『マネーロンダリング』(橘玲、2003)を読みました。

        マネーロンダリングの勉強のために、引き続き色んな本を読み漁っており、今回は『マネーロンダリング』(橘玲、2003)を読みました。 私が理解した限り、本書で出てきたマネロンのスキームは以下のものだと思います。 ①会社の設立 オフショアに、会社(※1)を設立し、法人名義(※2)で銀行口座を開設する。 (※1)ノミニー制度を使用することで、登記上、会社の取締役は、現地の法律事務所の弁護士が表示される。これにより、会社を設立する者の名前は表に出ない。 (※2)同様に、これにより、

        • 『ザ・ファーム 法律事務所』(1993)を観ました。

          マネロンの勉強映画3本目…でしたが、マネロンの手法は全然出てきませんでした。内容としては、ハーバード卒の優秀な弁護士が、お金目当てである法律事務所を選んだ結果、その法律事務所がマフィアの顧問をしていて、さあどうする?みたいな感じです。 ケイマン諸島が出てきていたので、節税、租税回避、脱税、マネロン…みたいなことをやってるんだろうなとは思えたものの、手法は全然説明されず…。 また、いろんな伏線があったように思いましたが、回収されていないものが多いような気がします(気付いてない

        『マネーロンダリング入門(橘玲、2006)』を読みました。

          『バリーシール アメリカをはめた男(2017)』を観ました。

          またまたマネロンの勉強のために、「マネロン 映画」で検索して出てきた映画です。冷戦中にCIAのエージェントとなった主人公が、麻薬の運び屋にもなって金持ちになる…みたいな内容でした。 マネロンとしては、ペーパーカンパニーをたくさん作って…というような手法が出てきましたが、基本的には「飛行機で飛んで⇒麻薬を運んで⇒飛行機で飛んで⇒…」のサイクルで、あまり頭を使わずに観ていられる感じでした。マネロンが追い付かないくらいもう儲かっちゃったようで、うらやましい限りです…。 日本公開

          『バリーシール アメリカをはめた男(2017)』を観ました。

          『メビウス』(2013)を観ました。

          マネロンの勉強のために「マネロン 映画」で検索して選んだのですが、内容としては、「FSBの諜報員である主人公と、投資銀行家でCIAのスパイとなったヒロインが出てくるスパイ映画」…ではなく恋愛映画でした。全然マネロンしてませんでした。 マネロンの手法として「証券化」(SPV)が出てきていましたが、美人ヒロインの口元がかわいいなと思ったことしかもう覚えていないです…。登場人物の関係もよく分からなかったので、ストーリーに追い付いていくのすら大変でした…。ただ、最後はハッピーエンド

          『メビウス』(2013)を観ました。