くるくる。

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  • 詩集第二弾

  • 考え事

    ぜひ僕の頭の中を見ていってください。

  • ショートストーリー

    短いのですぐ読めます。 僕の世界にようこそ。

  • 自選短編まとめ

  • 詩集「青いブルー」

    この世界にあるのは、ぼくときみと、愛と孤独と。

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ポカリスエットのつぶやき

ポカリスエット。略してポカリ。ひらがなにしてみる。ぽかり。懐かしい響き。風邪の思い出。 風邪をひくと、独特のだるさと一緒に、独特の静けさを感じる。鼻が詰まって、頭がぼーっとして。外を知るための五感が、体内の炎症のために総動員される。意識は内へ向かう。寝る。いや、寝かされる。そしてポカリを飲まされる。 我が家では、風邪をひくとポカリを飲まされた。貧乏だった我が家では、めったにジュースなんて飲めなかったので、風邪をひいてむしろラッキーな気もした。舌の上に残る、ぬるい甘み。

    • 鬼滅の刃に気づかされた、僕のやりたいこと。

      0. はじめに先日、鬼滅の刃の最終巻が発売された。全編を通して、気づかされたことがあったので、まとめておこうと思う。具体的なネタバレは避けます。途中から鬼滅あんまり関係なくなっちゃうかも。 まず結論から。僕がやりたいと思っていること。二つある。 一つ目。「想いを残すこと」。 二つ目。「心にセカイを取り戻すこと」。そのための一つのアプローチとして、まずは「心に自然を取り戻したい」と思っている。 では、はじまりはじまり。 ==== 1. 想いを残すこと僕は死ぬのが怖い。子

      • 左ききのエレンと都知事選と人間愛

        万全なんて一生こねぇぞ 体調最悪でも 二日寝てなくても 友達に裏切られても 女にフラれても その中で歯くいしばってひねり出した仕事が お前の実力の全てだ クソみたいな日に いいもんつくるのがプロだ 先日漫画「左ききのエレン」を一気読みしました。「左ききのエレン」は広告代理店で働く主人公の朝倉光一と天才アーティスト山岸エレンとの関係を中心に物語が回っていきます。 冒頭のセリフは光一の上司である神谷雄介の言葉です。 この言葉を今読んで、思ったことがあります。都知事選について

        • ハンバーガー

          お酒もタバコもしないから、ハンバーガーで我慢する。

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        • 詩集第二弾
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          30本
          ¥100

        記事

          世界は自分中心に回っていないけれど、自分の人生は自分中心に回っている。

          世界は自分中心に回っていないけれど、自分の人生は自分中心に回っている。

          ぼくはただ

          ぼくはただ、 蜘蛛の巣を飾るあの雨の雫のように ぼくはただ、 路地で暮らすあの小さな猫の瞳のように ぼくはただ、 草原を駆けるあの涼やかな風のように ぼくはただ、 生まれたばかりの子のあの叫び声のように ぼくはただ、 世界の当事者でありたかっただけなんだ。

          ぼくはただ

          美女イケメン

          まだ僕が20歳そこそこだった頃、 街中で美女イケメンを見ると、嫉妬した。 彼ら彼女らにも、彼ら彼女なりの悩みがあると、 世間は言うけれど、 それが僕にはどうしてもわからなかった。 「振られたことはありません」 ニヤニヤ笑いながら、そうコメントするテレビの中のタレントを見ると、 どうしても「ほらね」と思ってしまう自分がいた。 しかしきっと、それはそれで正しかったのではないかと思う。 当時の僕の辛さと、彼ら彼女らの辛さの問題は、 同じ異性愛をテーマにしていたって、 やはり異

          美女イケメン

          詩はHow

          詩はHowだ。 HowよりWhatが持て囃される、今この場所で、 私はHowの力を信じた。 Howを信じて、言葉を連ねた。 人生に目的なんかない。 目的なるワードは、思っているより限定的だ。 でもまた、詩だって絶対、限定的だ。

          世界はフェアじゃないということ。

          世界はフェアじゃないということ。 世界にとってのone of themは耐えれても、 あなたにとってのone of themは耐えられない。 わたしの全てをかけても手に入れたかった あなたの優しい抱擁を、 いとも簡単に手に入れられる人が 実はたくさんいるのだということ。 その中に、わたしはどうしても入れないということ。 世界はフェアじゃないということ。 あなたのことが世界で一番好き。 そんな自分が、悔しくて、悔しくて、悔しくて。 大人になんかなるもんか。 そう思っ

          世界はフェアじゃないということ。

          Wedding

          理想であり、 地獄であり、 妥協であり、 時期であり、 一途であり、 束縛であり、 憎めない。

          理想の秋

          雨が金木犀の甘い匂いを洗い流す。 六畳の部屋は、水色の光で柔く包まれている。秦基博の『水彩の月』をかける。 お湯を沸かし、ふたり分のコーヒー豆を挽く。 ペーパーフィルターに少しずつ湯を注ぐと、肌寒い朝に湯気が広がっていく。 布団をぎゅっと抱きしめている君の横顔に、おはよう、と声をかける。

          匿名マスク

          スポットライトがあたった。真っ暗闇の中に、小さな光の円が縁取られた。ハッとして、ぼくは自分の置かれた状況を手探りに確認し始める。ここは、どこだ。手を伸ばす。何かに触れたいと思う願いもむなしく、手のひらはただ虚空を掴む。指先は何にも触れない。重い空気だけがその指の隙間から通り抜けていく。冷や汗が頰を伝う。ツーっという冷たい筋が、いやにはっきりと感じられる。そこにあるのは無音だ。無限遠まで広がる、しんとした静寂。何かが間違っていた。 その時、ふいにスポットライトの中へ何かが落ち

          匿名マスク

          自害を選んだ近代文豪とあなたへ

          1. 自害を選んだ近代文豪たちへ 近代の文豪と言えば、「自殺」というイメージがある。芥川龍之介、太宰治、三島由紀夫、川端康成。それから、ヘミングウェイも。  僕がこれから書こうと思っている文章は、批評などではない。そもそも僕が純文学を読むようになったのはつい最近の話だから、まだ彼らの作品をたくさん読んでいるわけではない。でも、彼らの作品に助けられたことや、受け取ったものは少なからずある。僕がやりたいことは、僕が文学を通して得たものの一つを言語化し蓄積しておくことである。

          自害を選んだ近代文豪とあなたへ

          冬を蝕む幸福の影

          冬を蝕む幸福の影は クリスマスソングの調べにのって とうに失われてしまった 時のかけらを ほんのひと時だけ その暗がりに映しだす 誰かのためじゃなく ただ自分のためだけに 唄うのだ #詩 #ポエム

          冬を蝕む幸福の影

          果てしなく続く回転運動

          登場人物〇〇の気持ちを答えよ。そんな問いが成り立つのなら、それは気持ちではないかもしれません。すべては無意味を志向していて、その中に意味を見出すことができるのは、そこに定点があると信じる者のみであって、その定点は誰とも共有しえないのだから、気持ちとは矛盾のことに相違ないのです。意味と無意味の正体が、果てしなく続く回転運動であるように。

          果てしなく続く回転運動

          自己劣等感という終わりなき永久機関

          自分を理解するために ナイフを突きたてた人々を まるで蔑むかのように 母なる大地は言った ただひたすらに包みなさい、と 自己劣等感が 本当に終わりなき永久機関であるならば それに乗って きっと我々はどこまでもいける #詩 #ポエム

          自己劣等感という終わりなき永久機関