奈良を中心に活動するクラブ型実業団チーム「NARA-X アスリーツ」に所属し、フルタイムで働きながら練習し、明日12/19(SUN)に開催される山陽女子ロードレースに参加するなど精力的に活動する平田由佳選手にインタビューしました。

↓「NARA-X アスリーツ」の試みについては、「THE ANSWER」に寄稿したこちらの記事をぜひ読んでください

〈プロフィール〉
平田由佳　
大阪府出身。汎愛高校を経て、びわこ学院大学。2020年に「NARA-X アスリーツ」に加入。主な戦績は、2021加古川まつかぜハーフマラソン　２位。2020奈良県選手権1500m3位など。

―「NARA-X アスリーツ」は全国的にも珍しい「実業団型クラブチーム」で、所属選手はチームが募ったスポンサー企業でフルタイム勤務を行っている。加入当初、フルタイムで働きながら競技を続けるの大変だった？

平田　1年目は（大阪の）実家から通っていて、また仕事内容も倉庫での製品の整理など肉体労働なこともあり、普通の実業団のイメージとは違うところもあって驚きました。仕事前の朝練のために4時に起きたりとか大変だった。2年目から一人暮らしを始めて、時間の余裕が出来て、陸上への取り組み方も変わってきた。

ーフルタイムで働いていることで得られたものは？

平田　もちろん競技面を考えると、日中に練習できたらと思うこともあるけど、いざセカンドキャリアだったりを考えると、今の生活で得られるものは大きいと思う。

生活リズムも整えられるし、普通に仕事をしてお金を得ていることで、より（競技面で支援してもらえている）環境のありがたみを感じられるようになった。今の部署はみんないい人ばかりで、スポーツに理解があって働きやすいです。

―今の自分のキャリアをどう捉えている？

平田　（学生時代の怪我などもあり）中々結果を出せていない。普通の実業団チームでは自分の成績だとクビになっていてもおかしくない。ただこのクラブでは、他で働いていることもあり、自分のペースで競技を続けていられる。逆に、この環境では1・2年目ですぐに結果をだすのは難しいかもしれないけど、長い目で徐々にあげていけたらいいなと思っている。

―今後の目標は？

平田　今年は4年ぶりくらいにフルマラソンに挑戦するので、自己ベストを更新したい。大学2年生の時に初めてマラソンを走って、そこからポンポンと記録が出たんですが、そこから怪我があったりで中々自己ベストを更新できずにいる。陸上は遊び要素の少ない競技だと思うので、やっぱりタイムが出ないと面白くない。だからとにかくフルマラソンで自己ベストを更新して、そこから上の目標を見つけていきたいです。

―奈良の好きなところとかありますか？

平田　陸上の競技人口が少ないこともあって、市民ランナーの方と一緒に練習したりして、すごく仲良くなれた。人と人とのつながりをすごく感じられて、そこは嬉しいですね。市民ランナーの方、めちゃ元気だし、めちゃくちゃ速いんで、負けてられないです(笑)

（了）

写真提供：NARA-Xアスリーツ

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