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「奈良のスポーツ文化に寄り添った地域密着型スポーツメディアを目指す」という大言壮語を掲…

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「奈良のスポーツ文化に寄り添った地域密着型スポーツメディアを目指す」という大言壮語を掲げつつ、それとは裏腹にゆるーく、奈良を中心とした関西の片隅のスポーツジャンルを定点観測するnote。 フリーのスポーツライターが運営しております。

最近の記事

【奈良クラブ通信】興奮と絶望が入り混じった鴻ノ池の夜

GAME REVIEW JリーグYBCルヴァンカップ1stラウンド 2回戦。ホーム・ロートフィールド奈良(ロートF)にJ1サンフレッチェ広島を迎えた奈良クラブは、序盤こそボール保持を試みたものの、相手のサイド攻撃の圧力に苦しみ、徐々に引き気味の展開に。それでもこの日久々の先発となったCB伊勢渉やGK岡田慎司の好プレーもあり、中々ゴールを割らせなかったが、前半終了間際に広島の鋭いサイド攻撃の前に先制を許してしまう。後半も立ち上がりに立て続けに失点する苦しい展開の中、後半2

    • 【第29回奈良県サッカー選手権大会準決勝 飛鳥FCvs天理大学】「奈良クラブに勝って本戦に出場したい」飛鳥FC 堀野翔コメント【試合レポート】

       天皇杯代表を決める奈良県サッカー選手権大会の準決勝、第2シードの飛鳥FC(関西1部)と学生代表の天理大学(関西学生リーグ2部)との一戦が4月21日、奈良県フットボールセンターAコートにて開催された。試合は2年連続の決勝進出を狙う飛鳥FCが、1回戦で社会人代表のポルベニルカシハラNEXT(奈良県1部)を破って準決勝に挑んだ天理大学を2-0で下し、2年連続で第1シードの奈良クラブ(J3)が待つ決勝戦へと駒を進めた。 GAME REVIEW  試合はが動いたのは試合開始直後の

      • 【奈良クラブ通信】「食いにかかるという気持ちをもって、相手より高い強度で戦っていきたい」中島賢星4/24ルヴァン杯広島戦試合前コメント

         今季からJ1からJ3までの全60チームに門戸が開かれた「JリーグYBCルヴァンカップ」。組み合わせ抽選の結果、1stラウンド 2回戦からの登場となった奈良クラブは、ホーム・ロートフィールド奈良(ロートF)にJ1サンフレッチェ広島を迎える。J1リーグを過去三度も制しているJリーグ屈指の名門クラブとの初対決は、ロートFにとって初となるナイターでの公式戦開催にもなる。J3昇格2年目の新興クラブにとっては未知の挑戦となるが、クラブ最古参となる7年目の生え抜きMF山本宗太朗も「奈良県

        • 【奈良クラブ通信】「アグレッシブなプレーを見せてみんな付いてきてくれたら」田村亮介 4/13試合後コメント

          GAME REVIEW  2024明治安田J3リーグ第10節。1-2で敗れた9節盛岡戦から中2日でホーム・ロートフィールド奈良に松本山雅FCを迎えた奈良クラブ。過密日程に加え、連敗の悪い流れを断ち切るためか、ムードメーカーのベテラン・都並優太、地元出身の新加入・田村亮介が今季初めてベンチ入りを果たした。  奈良は前半4分に西田恵のゴールで幸先よく先制。後半早々には、右サイドからのクロスを、ハーフタイムに投入されたばかりの岡田優希が押し込み2点をリードした。しかし後半30分

        【奈良クラブ通信】興奮と絶望が入り混じった鴻ノ池の夜

        • 【第29回奈良県サッカー選手権大会準決勝 飛鳥FCvs天理大学】「奈良クラブに勝って本戦に出場したい」飛鳥FC 堀野翔コメント【試合レポート】

        • 【奈良クラブ通信】「食いにかかるという気持ちをもって、相手より高い強度で戦っていきたい」中島賢星4/24ルヴァン杯広島戦試合前コメント

        • 【奈良クラブ通信】「アグレッシブなプレーを見せてみんな付いてきてくれたら」田村亮介 4/13試合後コメント

          【奈良クラブ通信】吉村弦が3年ぶりのJリーグ出場!不屈の男が戦った853日

          PICKUP 吉村弦「普段はしないんですけど、ピッチに入る瞬間は珍しく緊張しました。ただ負けている状況だったので気を引き締めなおしてピッチに立ちました」。 2024明治安田J3リーグ第8節奈良クラブvsテゲバジャーロ宮崎の後半アディショナルタイム。長野パルセイロ時代の2021年12月5日以来853日ぶりにJリーグ公式戦のピッチに足を踏み入れた瞬間を、吉村はそう振り返った。  ガンバ大阪ユース、同志社大学を経て新卒で加入した長野では、右サイドバックのレギュラーとして活躍。2

          【奈良クラブ通信】吉村弦が3年ぶりのJリーグ出場!不屈の男が戦った853日

          【リポート】奈良グレートブッダーズ2024シーズン新体制発表会

           4月6日、奈良市内の商業施設「ミ・ナーラ」にて、「奈良から世界へ!」をコンセプトに奈良県初の3人制プロバスケットボールチームとして活動する「奈良グレートブッダーズ」の2024シーズン新体制発表会が開催された。ご当地ヒーローが乱入したりと終始なごやかな雰囲気で行われた会の模様をリポートする。 スローガンはハワイ語、新ユニフォームは龍模様  冒頭、中野龍一郎代表から紹介されたスローガンは、ハワイ語で「いつでも前向きに行こう」を意味する「Holo I Mua(ホロイムア)」。

          【リポート】奈良グレートブッダーズ2024シーズン新体制発表会

          【奈良クラブ通信】「自分たちのスタイルをブレずに貫いていくことが大事だと思う」岡田優希選手 インタビュー

          GAME REVIEW 2024明治安田J3リーグ第7節。ひと月の間に6戦をこなす3月のスケジュールを1勝1敗3引き分けの五分で消化している奈良クラブは、その締めくくりとして、ホームに金沢を迎えた。  打ち合いとなった試合は、2度リードを奪われながらも追いついた奈良が、後半20分に百田真登のヘッドで3点目を奪い、ついに勝ち越したものの、前節讃岐戦に続きアディショナルタイムに失点を許し、3-3でドローとなった。 カタチが見えてきた攻撃陣  今季3度目となる後半アディショナ

          【奈良クラブ通信】「自分たちのスタイルをブレずに貫いていくことが大事だと思う」岡田優希選手 インタビュー

          【奈良クラブ通信】「勝ちきれないのが何より悔しい。もっと突き詰めていかないといけない」生駒稀生 3/24試合後コメント

          GAME REVIEW  2024明治安田J3リーグ第6節。5節八戸戦で初白星をあげた勢いそのままに、アウェイでの讃岐戦に挑んだ奈良クラブ。1週間に3試合を行う過密日程の中、前節よりスタメンを4名変更。中盤に入った山本宗太朗は今季初スタメンとなった。  先制点をあげたのは奈良。前半21分に左サイドからのクロスのこぼれ球を中島賢星がバックパス。後方から走りこんだ生駒稀生が、ペナルティエリア外から豪快なミドルシュートを叩き込んだ。しかし勝利目前の後半アディッショナルタイム(A

          【奈良クラブ通信】「勝ちきれないのが何より悔しい。もっと突き詰めていかないといけない」生駒稀生 3/24試合後コメント

          【奈良クラブ通信】「今の現状ではまだまだ満足できない。しっかりとチームの中心選手になれるように努力したい」神垣陸 3/20試合後コメント

          GAME REVIEW  2024明治安田J3リーグ第5節。4試合を終えて、2分2敗と勝ち星をあげられていない奈良クラブ。アウェイ二連戦を終えて、2週間半ぶりのホーム(ロートフィールド奈良)での試合は、強風に雪もちらつく荒天の中でのゲームとなった。前節から中3日ということもあり、スタメンは4名を変更。寺島はるひ、神垣陸、嫁阪翔太の3人が今季初スタメンとなった。  得点が動いたのは後半37分。左サイドでボールを持った岡田優希が切り返して右足でクロス。PA内で嫁阪が胸トラップ

          【奈良クラブ通信】「今の現状ではまだまだ満足できない。しっかりとチームの中心選手になれるように努力したい」神垣陸 3/20試合後コメント

          【奈良クラブ通信】「チャンスを作れたことは自信になった。次はしっかりと点を取って勝ちを届けたい」パトリック・グスタフソン 3/16試合後コメント

           2024年J3リーグ第4節大宮戦。奈良クラブは、引き分けに終わった前節のメンバーから1人を入れ替え、スウェーデン出身でタイ国籍のパトリック・グスタフソンを今季初めてスタメン起用した。そのパトリックや岡田優希、西田恵の両ウイングを中心に前半から積極的に相手陣内に攻め込み、大宮ゴールへと迫るが、あと一歩で得点には繋がらず。逆にセットプレーから失点を重ねて、0-2で敗戦となった。終わってみれば、大宮の4本を大きく上回る14本のシュートを放ったものの、結果に結びつけることが出来なか

          【奈良クラブ通信】「チャンスを作れたことは自信になった。次はしっかりと点を取って勝ちを届けたい」パトリック・グスタフソン 3/16試合後コメント

          【奈良クラブ通信】生年月日が同じ二人の守護神

           奇しくも同じ日に日本とスペインという遠く離れた場所で生を受けると、成長過程の中でフットボールの中でも特殊なゴールキーパーという天職に出会い、努力を重ねた結果プロのサッカー選手となり、キャリアの最盛期に同じクラブでチームメイトとして出会う。まるで漫画のようにドラマチックな展開が今年、奈良クラブの中で起きている。  今季、守護神の座を争う岡田慎司とマルク・ヴィトは、共に1996年3月10日生まれ。先日、誕生日を迎え28歳となった。岡田が今季から新加入したマルクと生年月日が同じ

          【奈良クラブ通信】生年月日が同じ二人の守護神

          【フェルナンジーニョ加入で話題】BANDITO生駒・植田龍仁朗プレイングマネジャー インタビュー

           今季から奈良県1部リーグに所属するBANDITO生駒は、奈良県生駒市に本拠を置き、将来的なJリーグ入りも視野に活動しているクラブだ。昨年10月には元ガンバ大阪のフェルナンジーニョを獲得し、話題にもなった。そんなBANDITO生駒で今季から指揮を執るのが、同じくガンバ大阪に所属し、その後はファジアーノ岡山やロアッソ熊本でもプレーした植田龍仁朗だ。選手登録もされており、先日リーグに先立って行われた奈良県サッカー選手権2回戦(vs法隆寺FC)では、センターバックとしてフル出場を果

          【フェルナンジーニョ加入で話題】BANDITO生駒・植田龍仁朗プレイングマネジャー インタビュー

          【奈良クラブ通信】黄金ルーキーと幻のゴール

           1-1のドローに終わった第2節・長野戦。この試合、奈良クラブ唯一のスコアを記録したのは嫁阪翔太だった。後半8分、右サイドでボールを受けた嫁阪は利き足である左足にボールを持ち替えて、ゴール前に浮き球のクロスを送る。このボールに反応したのが、FWの百田真登。左足を目いっぱい突き出すと、その動きに戸惑ったのか相手GKはボールを見失う。結果的には嫁阪のクロスがそのままゴールネットを揺らした。 ゴールの瞬間、百田は両手でガッツポーズを作り、ゴール裏に駆け出す。テレビ中継でも一度、ス

          【奈良クラブ通信】黄金ルーキーと幻のゴール

          【奈良クラブ通信】「観客の後押しは本当に凄いなと感じました。だからこそホームで勝ちたい」澤田雄大 3/3試合後コメント

          GAME REVIEW  2024明治安田J3リーグ第2節。開幕節に続いてホーム(ロートフィールド奈良)での試合となった奈良クラブは後半8分、ハーフタイムに投入されたばかりの嫁阪翔太のクロスがそのまま長野ゴールを割り先制。しかし後半アディショナルタイムにゴール前の混戦から相手に1点を奪われ、1-1のドローで試合終了となった。  前節・琉球戦で相手の5バック(3DF+左右WBがさがる形)に両サイドが押し込まれた点を修正し、序盤からラインをコンパクトに保ったプレスと、サイドチ

          【奈良クラブ通信】「観客の後押しは本当に凄いなと感じました。だからこそホームで勝ちたい」澤田雄大 3/3試合後コメント

          【奈良クラブ通信】嫁阪翔太がキャッチコピーに込めた思い

           昨シーズン後のオフ期間中に、自身のSNS上にてキャッチコピーを募集していた嫁阪翔太。そのキャッチコピーが開幕戦でお披露目となった。  昨年までは、クラブ加入初年度(2022年)の背番号44にちなんで、「ゾロ目のレフティー」だったが、昨年からは背番号を39番に変更。「ゾロ目じゃないのになぜ」というツッコミも多かったようで、心機一転の募集だった。  開幕戦でお披露目された新キャッチコピーは「想いを繋ぐ左足」。  「何より反響が大きくてびっくりしました。ありがたかったです」

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          【奈良クラブ通信】「失点を誰か一人のせいにはしたくない」下川陽太 2/24試合後コメント

          2024開幕戦は悔しい敗戦  2024明治安田J3リーグ開幕戦。ホーム・ロートフィールド奈良にFC琉球を迎えた奈良クラブは、前半に2点を失う苦しい展開に。後半38分に右サイドでボールを受けた下川陽太がアーリークロスを入れると、ルーキー・百田真登が頭で合わせて、自身プロ初、クラブとしても今シーズン初となるゴールをあげるが、反撃はそこまで。奈良クラブ1-2琉球で悔しい敗戦となった。  前半は琉球の5バック(3DF+左右WBがさがる形)に両サイドが押し込まれ、苦し紛れに中央突破

          【奈良クラブ通信】「失点を誰か一人のせいにはしたくない」下川陽太 2/24試合後コメント