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「大列車強盗」物語をもった映画の登場

本日は、この作品なしでは今の映画はなかったかもしれないシリーズ、「大列車強盗」(1903年)を紹介します。本作で初めて大掛かりな物語を持った作品が登場するのです。また、編集技術にも注目を集め、さらに初の西部劇要素が組み込まれた作品で、映画好きには見逃せない作品となると思います。

作品概要

公開年:1903年
製作:エジソン社
監督:エドウィン・S・ポーター
ストーリー:駅で強盗を働いたギャング一団が、度重なる悪事を重ね、保安官たちとの追跡劇に展開する。


様々な試み<物語性・編集技術・西部劇>

物語性
ポーターが手掛ける前までの作品は、「画像が動く」というだけで観客を集められていた部分もあり、ストーリー・物語というものが作られてこなかったのです。そこで、ポーターは観客が楽しめる物語性の持った作品を作りたいと思うようになっていったそう。本作がその物語性を持った作品の結集であるといってもいいでしょう。しかし、明らかに物語と関係のないカットが組み込まれています。一味の一人が観客に向かって発砲するシーン。それはやはり当時はまだ物語よりも、見せ物としてのカットが必要であったため、興行主が好きなシーンにそのカットを組み込むことができたという。

編集技術
機関車の中、駅のホーム、森のシーンなど様々な場面を紡ぎ合わせて作られた本作。さらに本作ではクロスカッティングという編集技術が本格的に用いられてた初の作品。(諸説あります)2人の強盗が貨物車を襲い、もう2人の強盗が機関車を襲っており、同時に起こっている二つのシーンを交互に用いている。

西部劇の古典中の古典
西部劇の古典中の古典と言われ、今後の西部劇ジャンルへ多大な影響を与えたといってもいいかもしれないです。銃撃戦、カウボーイ、ギャング、馬、汽車、保安官など西部劇的要素が強い作品ですね。

まとめ感想

みなさん、本作はご存知でしたでしょうか。歴史がわかると今の作品もより一層楽しめることかと思います。おうち時間を活用して、いろんな作品見てみてくださいね。

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