一度は生で見たい世界の美景~vol.20~
ジャカランダ(南アフリカ)
南半球の春(日本では秋)、南アフリカのプレトリアでは約7万本のジャカランダが一斉に咲き乱れ、街を紫色に染めます。日本一桜の本数が多いといわれる吉野山の桜は約3万本、これと比べても数が桁違いなことがわかります。ジャカランダはノウゼンカズラ科に属する花木の一種で、その華やかな見た目から世界三大花木のひとつと言われています。
1888年にオランダ系南アフリカ人のシィーリアーズ氏が、ジャカランダの苗木をブラジルから輸入し、自宅の庭に植えました。咲いた花があまりに美しかったため、やがて街中に植えられることになったそう。これが別名「ジャカランダ・シティ」と呼ばれるプレトリアの始まりです。最初のその木は現在、小学校となった場所で毎年美しい花を咲かせています。
ところで、ジャカランダは紫色だけではありません。実はジャカランダにも多くの種類があり、濃い紫色、薄い紫色、そして中には白いジャカランダも存在します。この白いジャカランダを見られる場所はごく限られた場所だけ。もしプレトリアに行ったらそんな珍しい白いジャカランダを探してみても面白いですね。
早くコロナが終息し、世界中の人が笑顔になりますように。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?